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(2018.07.19のツイートより 改筆)
神社やその跡地は本当の意味での「パワースポット」じゃない。だってソコはもともとはとても『力』のある土地だからさ、何かの。寺は基本、布教できるならどんな土地でも構わないけど、神社は違う。神社は『土地』に建てるものなんだ。
ただし、パワースポットとは言っても、必ずしもプラスのものではないのが、注意が必要なところ。いや、どちらかと言えば神社は本来、何かを封じたり、鎮(しず)めている場合の方が多い。祀(まつ)り上げて鎮める。荒ぶらぬよう、祟(たた)らぬように。コレが日本の神の祀(まつ)り方。つまり誉(ほ)め殺しみたいなものなんだ。
日本の神様には二面性がある。それが和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)。和魂の方は、人間に幸せや豊作をもたらしてくれる。適度な量の雨を降らせてくれるから、稲は実る。一年間食べるものが確保できる。
だけど荒魂のほうは、人間に不幸や災いをもたらす。暴風雨や日照りは、農作物を荒らし、人々は食べるものに困ることになる。「神様のバチが当たる」とは、まさにこのこと。だからこそキチンと祀(まつ)らないといけない。
神を祀り鎮めるのは神職の役目なんだけど、その総大将が天〇家と言っても過言ではない。
天○家の一番の仕事は本来、神を祀り上げることなのだよ。
天〇家は世界的に見ても珍しいほど、長い長い系譜を持つ王族。だけど、意外にも「天○独裁制」「専制君主」として政治をしていた期間は短いんだ。
昔から日本では、豪族たちの「和」=多数決や話し合いで政治方針を決めてきた。その豪族たちの中で、一番「霊力」が強かった(つまり死んだあとに祟る能力)が強かったのが、今の天〇家の祖先だったんじゃないかなあ……と思うんだな。
だからこそ、天○家は「神」を祀る家系として選ばれ、代々「まつりごと」をしてきた。
「まつりごと」とは「政り事(まつりごと)」=地上においての国の統治であり、また「祀り事(まつりごと)」=天の神様が怒らないように祀り鎮めるという二つの側面があったわけだ。
ときどき、天○が災害の被災地に行って被災者を励ますシーンなどをテレビで見ることもあると思うけど、アレは単なる激励だけではなく、「御幸(みゆき/ぎょうこう)」と言って、昔からある「土地鎮(しず)め」の作法なんだよね。
霊力のある天○が、その土地に行って、地を踏み固めることによって、その土地の荒ぶった神様を鎮めているんです。
そう思って、あの映像を見たら、また見方が変わるんじゃないかなあ。