~ 短編1 ~

｢若井やっぱ髪色なんでも似合う｣

俺の髪の毛をまじまじ見ながらがらそう放つ元貴

｢今日のSNS反響凄そう｣ ｢ひろぱかっこいいで溢れちゃうんじゃない？｣

少し笑みを浮かべながらスマホを弄っている

元貴は襟足を前より明るくしたみたいだ

｢元貴襟足めっっちゃ傷んでそう｣

｢多分もう1回ブリーチしたらちぎれちゃう｣

そう言いながら襟足を触る仕草が可愛く思えてきゅんとくる。

｢ちぎれたらいっその事切っちゃおうかな｣

短髪の元貴はファンのみんなも待望な気がする。

ちなみに俺も待望。

｢でもなーー、やっぱ長い方がいいってなりそう｣

｢俺元貴の短髪も好きだよ｣

机に突っ伏して葛藤する元貴に一言かける

｢そんなん全部の俺好きでいて｣

不意に俺の瞳をじっと見つめる元貴ににドキッとする。

｢慣れない｣

赤くなる俺を見て笑う元貴につい頬が緩んだ。