テラーノベル
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「「「「「「おはようございます!!」」」」」」
全員が僕に頭を下げて挨拶をする。
これが当たり前と思ってしまう僕が怖い。
「…おはよ」
今日も僕は冷徹な帝王を演じて人を殺す。
バンッバンバンッ
「ひっ!辞めてくれ!!」
「煩いですね、まだ喋るんですか?」
深夜の路地裏。
僕は裏切り者を殺す。
「なんで裏切ったんですか?」
「そ、それは金で雇われたんだッ!」
お金、ほとんどの裏切り者が言う言葉だ。
「その言葉、もう聞き飽きちゃいました」
僕の拳銃が彼の心臓にトンと当たった。
「ひッ!お、お前は平和的に事を済ませるくせにッ!人殺しとか…ッ」
「…裏切り者サン、また来世で会いましょう」
バンッ!
彼だったモノは赤黒い血でベトベト。
「あー、汚…」
後ろから複数の足音がした。
多分彼を金で雇った人達だろう。
「あーあ、平和的と程遠いな…」
バンバンと拳銃が鳴った。
数分後には数人の死体が転がっている。
もう帰んなきゃ。
晴兄と雨に怒られちゃうや。
ガチャと重たいドアを開けて僕の家に帰る。
「ただい…」
「「「「「おかえりなさい!!若様!!」」」」」
「…ただいま」
普通に接しちゃいけない。
素の自分を出したら殺される。
ここはマフィアの世界なんだから。
「若、今日はどうするんです?」
綺麗な女顔の男の人が声をかけてきた。
「…あまり予定は無い、勝手にしろ」
「了解です」
深々と頭を下げて苦手な敬語を使いながら僕に話しかける人は神酒凛太郎。
僕の側近だ。
「…領主さまは何処です?」
「今は部屋に居るかと」
頭を下げたまま凛太郎は段々と話す。
ここは1つ、感謝を言ったほうがいいのかもしれないが僕にはそんな余裕が無い。
そのまま凛太郎の横を通り過ぎて僕は部屋に向かった。
「…いってらっしゃいませ」
コンコンとドアを何度かノックする。
「…入っておいで、晴明」
3回ノックしたら部屋から声がした。
「失礼します晴兄」
「お、晴ぅぅ!」
横から気配無くして僕に飛んできたのは双子の兄、雨だ。
そしてニコニコと僕と雨を見ているのは長男の晴明。
「おやおや、雨ったら…晴は任務で疲れてるんだよ?休ませてあげないとね」
「はっ!すまん晴!」
「…大丈夫だよ!」
この時だけ素を出す僕。
「さぁ、返り血も付いて服が汚れてしまっているよ…洗おうか」
「うん!」
僕は満面の笑みを浮かべた。
ここなら笑顔でも殺されずに済むもんね。
血まみれで汚れた弟を囲むように歩く兄達。
その影には熱が籠っている事に晴明も気づいてるだろう。
気づいてる、のに何も言わない。
歪んだマフィアトップの平和的は、これなのかもしれない。
あのですね、スマホ壊れてたんだけど復活したんです!!
でもテラー整理の為に一旦フォロー外してます…。
また付け直しますんで許して下さい!!
次回:裏のウラ
コメント
7件
晴明くんが冷酷なのなんかLove( ˶ˆ꒳ˆ˵ )次も待ってます!!
マフィアパロ最高!! これをかのが書く…うん、神作だね
了解! そしてマヒィアパロありがとーッ!! 私が大好きなパロですッ!!!