「あれ、スハくん?」
そう声をかけてきたのはにじさんじの先輩、元二期生の剣持刀也だった。
「ケンモチ先輩、こんにちは」
「ずっとここにいるみたいだけど大丈夫?」
「ダイジョウブです。ハユンとご飯行くから待ってるだけなので!」
「良かった、何かあったんじゃないかって思って…スハくんすごい疲れきった顔してるし」
「えっそうですか?」
そういえば最近はこっちの事務所に来ることも多かったりして忙しかったな…
「ハユンくんはすぐ戻ってくる感じなの?」
「後1時間ぐらいはかかるって言ってました」
「そっか。スハくんって人に触られるの平気な人?」
急に何の話だろう?
「?平気ですヨ」
「ほんと?じゃあここ、頭乗っけられる?」
…ここって、えっ?!ケンモチ先輩の膝?!ど、どうゆうこと?ほんとにいいの?棚ぼたじゃん!
「こ、こうですか?」
「んふふっそんなに気にしなくて良いですよ。所詮男の子膝ですしね。」
ヤバっ下から見ても綺麗な顔。笑った時の顔も可愛いな…ってか言われるがままに頭乗っけちゃったけど良いのかな…
「最近頑張ってるんだけど拙い感じでも許してくださいね」
「えっもしかして韓国語勉強してるんデスか?」
「ええ、最近は国内外関係なくコラボが多いでしょう?」
『出来れば自分の口でしっかりと喋れた方が楽しいですしね』
「!上手です!スラスラですね」
「んふっありがとうございます。本場の人に褒めてらえるのは良いですね」
「ってこんな話してる場合じゃ無かった。スハくん失礼しますね。」
トントントントン
サラサラサラサラ
「えっ!ケンモチ先輩?」
「ハユンくんが来たら起こすのでそれまであんまり時間ないけど寝てください」
「いや、申し訳ないです」
「僕がしたくてしてるだけなので、ほら目瞑ってください。」
『〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪』
所々拙いところがあるけど耳にすっと馴染むような声だ。これ昔よく歌ってもらってた曲、懐かしいな…
あぁ頭を撫でてるても胸を叩いてくれてるても酷く安心する様な気持ちになる…ほんとに、ねむく、なって、き、た…
『〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪』
「寝ちゃったかな?…こんなに隈作って、こっちと行き来を頻繁にしてるみたいだったからな…少しでも疲れが取れてくれたら良いな」
「スハ先輩!…あれ?居ない」
「ハユンくん、シーですよ」
「?」
ちょいちょい
「!スハ先輩寝てる…」
「ごめんなさい。すごい疲れた顔してたからちょっとでも休んで欲しくて…ハユンくんはお仕事終わったの?」
「終わりました!じゃあスハくん起こしちゃうから準備とかしておいで?」
「スハ先輩だけズルいです!僕もして欲しい、デス!」
「えぇ何?どうゆうこと?寝たいってこと?」
「ケンモチ先輩に膝枕して欲しいデス!」
「えぇ?別にいいもんじゃなくない?男の子膝枕なんて硬いだけだし」
「ダメですか?」
「うっ、それはさぁ、ズルくないぁい?」
「もう、ほらおいで?」
「やったぁ!」
「スハくんに来たら起こすって言っちゃったから30分ぐらいだけだよ?」
「はい!」
「ハユンくん、目瞑ってよ?」
トントントントン
サラサラサラサラ
『〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪』
ケンモチ先輩の声、柔らかいのに芯がある感じだな…
拙い韓国語なのに心地いい…寝たくないなぁもっと、聞いてたい、な、
『〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪』
「わぁハユンくん寝るの早っ!ふふっ2人とも気持ちよさそうな顔してる。韓国語覚えた甲斐があったなぁ」
「2人とも起きて。ご飯行くんでしょ?遅くなるとお店閉まっちゃうよ?」
ガバッ
「!おはよう、ございます。ゴメンなさい、ずっと寝ちゃってて…」
「おはようスハくん、ほら、ハユンくんも起きて?」
「ん〜おはよう、ケンモチ先輩。」
「はい、おはよう。ちょっとでも寝れたなら良かったよ。2人ともぐっすりしてたみたいだけどおうち帰ってちゃんと寝るんだよ?」
「!ケンモチ先輩の子守唄送って欲しいです!」
「え?なんで?」
「ボクも!アレがあったら安眠出来ます!」
「えぇ、やだよ。だって全然上手く歌えなかったし」
「アレがいいんです!他の人には聞かせないので!」
「…ほんとに寝ます?」
「「はい!」」
「そこまで言うなら…」
「やった〜!」
「ありがとございます!」
「子守唄の1つでここまで喜んで貰えるなら、ね?」
「めちゃ嬉しいです!」
「じゃ、僕はそろそろ行きますね。お気をつけて。唄の方もちゃんと送るのでね」
「ほんとにありがとうございました」
「ありがとう!ケンモチ先輩!」
「はい、じゃあね!」
「…あっ!子守唄届いてる!」
「…やっぱり綺麗な声だな。それに音がすごくしっかりしてるからスマホとかじゃなくてちゃんと収録してくれてるみたい、嬉しいな…」
「ケンモチ先輩すっごく可愛かったし歌声も綺麗だし、また会いたいな…」
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