テラーノベル
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「さ…寒い」
「そうだねー」
「なんでそんなに軽く言うの?」
「気温計3度だよ!?」
「うん、3度だね」
「クリスなんでそんなに元気なの…」
「まあ、僕はここがちょっと怖いんだ」
「なんで?」
「……それは、教えない」
「それよりも、ここが礼拝堂の前だよ」
「ここが礼拝堂?」
「綺麗」
「皆さん、礼拝堂に入る際はべールを被ってください」
「じゃないと凍え死んでしまいます」
「凄い怖い事言ってるよあの人」
「大丈夫いい人だから」
「さ、早く被ろ」
「うん」
ベールはキラキラと光って居る
「…何もならないよね」
ベールを被って中に入った
礼拝堂は中世のデザインだ
「!、きゃっ」
「おい、何するんだ」
「落ち着いてください」
「黙れ、お前なんか…お前なんか」
「神の前ですよ、あまり失礼な事をしないでください」
「フリスク?」
「お前みたいな子供がシスターになるなんてありえないんだよ!」
「しかもルイスラー、子供がするような事じゃ無いんだよ… 」
「ごめんなさい、でも神を守るのが私達の役目です」
「それに貴方も…」
「う、うぅ」
「うわあああ!」
一人の大人が走って礼拝堂を出た
「…何だろうあの人」
「居るんだよね…優しすぎて拗れてしまう人が」
「え…」
「気にしないで」
「…あの人とっても優しくて、人を傷つける事をしないような人だった」
「子供たちや大人に慕われるような」
「そんな人だった」
「……ある日、ルイスラーの事を知るまでは」
「それで変わっちゃった」
「そうなんだ」
「うん、そういう事」
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