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最後のオチ最後すぎる
落ちに向かってラブ❤️!キュンです!(自分で言ってツボった)
あーーー。。れれれれれれ?
前回の続き(2)
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叶「はぁ、はぁっ、」
ここまで走ってくればもう大丈夫だろう。周りは見渡してももう誰もいない。その時腕がじわじわと熱くなるのを感じた。
腕からまた血が垂れている。
こうなったら包帯できつく巻き付けないといけない。
叶「もういやだ、」
そんなことを言いながらも僕は御手洗へ向かった。
叶「 よかった、誰もいない」
今のうちに変えてしまおう。
巻き付けてあった包帯を取ると全体的に赤黒く染まっている。
この包帯を見て僕は綺麗な色だとか思ったりする。
叶「なんで僕ってこんなに気持ち悪いんだろ」
微笑しながらこんな事をひとりで言う自分も嫌いだ
こんな気持ち悪い僕なんか死ねばいいのに。
包帯を取り替えていると突然誰もいないと思っていた個室の扉が空いた
叶「っ、誰?」
そこに立っていたのは
葛葉だった
葛葉「何、やってんの、?」
叶「、、っあ、」
見られた。
葛葉に傷を見られた。
今すぐここから立ち去りたい。でも葛葉に弱いとこなんか見せたくない、でももしかしたら心配してくれているのかもしれない。
色々な感情が混ざった僕は涙が堪えきれなくなって走り出した。
葛葉「叶!!」
もうやだ、なんにも上手くいかない
もう死んで楽になりたい
でも僕にはリスナーのみんなが待ってる
みんなが、、
「かなかな頑張れ!」
「ナイス!!」
「叶上手すぎる!!!!」
「かなかな大好き」
「叶ってさ、、可愛子ぶってるよね」
登録者100万人超えの配信者なら応援してくれるリスナーと裏腹にアンチも当然いる
こんな時に思い出すのがなんでアンチのコメントなんかなんだ、、
これが僕なんだ
応援してくれる人は沢山いるのにいつも思い出すのはアンチのコメント
最低
やっぱりみんなのためにもこんな汚い僕は死んだ方がいいんだ
バンッ
僕は勢いよく屋上の扉を開けてビルの柵を超えた
叶「もうこんな僕いらないよね」
飛ぼうとした
その時後ろに誰かいることに気づいた
葛葉「叶」
叶「葛葉、、」
あぁ、最後に葛葉と話せるなんて
僕にはもったいないな
葛葉「戻ってこいよ」
叶「嫌だよ、、僕みたいな汚い人間はさっさと消えないと」
葛葉「お前は汚くなんかない」
やめて、やめてよ
お前にそんなこと言われたら生きてたいって思っちゃうだろ
叶「僕は生きてちゃいけないんだ」
叶「葛葉もそう思うでしょ?僕にすごく冷たかったし、葛葉に必要とされないならこんな僕いらない」
葛葉「俺はお前に生きてて欲しいんだ」
葛葉に必要とされたことが嬉しくて自然と涙が溢れた。
もうやめて欲しかった
最後くらい強い僕でいさせて欲しいんだ
叶「最後くらい強い僕でいさせてよ」
葛葉「最後じゃない、お前は生きてていいんだ叶」
もう、無理だ
葛葉の言葉に僕は抵抗できない
だって僕が葛葉を愛してるから
叶「ほんとに?僕生きてていいの?」
葛葉「あぁ、お前は生きてていい、汚くなんかない。」
叶「でも、また葛葉に迷惑かける、、」
葛葉「俺はお前を迷惑だなんて思ったことないよ」
葛葉は僕を抱きしめた
葛葉にかけられた言葉と抱きしめられたことが嬉しくて、もう死ぬ気なんか起こらなかった
叶「ありがとう、葛葉」
葛葉「…♡」