ありがとうって言いたかったなぁ、
だいすきだって言いたかったなぁ、
たくさん、たくさん話したかったなぁ、
今はもう届かない、俺から君への願い事
俺たちは双子だった、ずっと一緒に生きてきた
だけど俺たちは別々の人間だ
それなのに親は常に俺たちを比べてきた、
俺はそれほど苦痛に感じていなかったし、まぁそういうものか、と思って生きてきた
でも、akは、違ったみたい、
俺よりも出来が悪いと、暴言を吐かれ、暴力なんて日常茶飯事、
気づけなかった、俺は…、わかってやれなかった、
ずっと一緒に生きてたはずなのに、気づくと俺たちには親に知らない間に掘られた深い溝があった
akはあからさまに俺を避けるようになった、
おかしいとは思った、でも反抗期かなと、そう思っていた
でも、違った…比べられすぎて俺と自分は違う存在だと思っていたんだな、
ごめんな、気づいてやれんくて…
akはいなくなってしまったのに、両親は悲しい顔1つしない
今頃気づいた、この人達は
おかしい
これが普通だと思って生きてきた、だけど…
息子が死んで平気な顔をする人達が普通なはずがない、
おかしいんだ…
そう思うとこの家に居るのが酷く怖くなった、
今思うとakはこの辛さを耐えてきていたんだ
ごめんな、今度は俺の番やな、
もしかしたら俺もお前んとこ行くかもしれんから、ちょっと待っとてくれん?
2人で1つだった、
この家での救いはお前やったんよな…
いなくなってから気づくなんて、
遅すぎたなぁ、俺
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