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翠玲
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翠玲
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4件
かいてほしいっなんか 喧嘩とか?
翌日。
朝から、なつは落ち着かなかった。
昨日の夜。
こさめから届いたメッセージ。
🦈『明日、放課後少し時間ある?』
あれから何度も読み返してしまった。
🍍(返事……かな)
期待してはいけない。
そう思う。
でも。
どうしても期待してしまう。
教室へ入ると。
🦈「おはよ!」
いつも通りの笑顔でこさめが手を振った。
🍍「お、おう」
🦈「なつくん眠そう」
🍍「昨日あんまり寝れなかった」
🦈「なんで?」
🍍「……」
言えるわけがない。
🍍「ちょっと考え事」
🦈「そっか!」
こさめはいつも通り笑う。
その笑顔を見て。
なつも自然と笑ってしまった。
一日中。
授業は頭に入らなかった。
先生に当てられても。
🍍「……えっと」
「なつ、寝てたか?」
🍍「すみません」
教室が笑いに包まれる。
隣では。
こさめも笑っていた。
🦈「珍しいね」
🍍「うるさい」
🦈「ふふっ」
放課後。
チャイムが鳴る。
「じゃあ帰るねー!」
「また明日!」
クラスメイトが次々に教室を出ていく。
教室には。
なつとこさめだけが残った。
🦈「行こっか」
こさめが小さく笑う。
🍍「‥うん」
二人は屋上へ向かった。
文化祭の日と同じ場所。
夕日が校舎を優しく照らしている。
風が吹く。
少しだけ沈黙が続いた。
先に口を開いたのはこさめだった。
🦈「待たせちゃってごめんね」
🍍「いいよ」
なつは首を横に振る。
🍍「ちゃんと考えてくれたなら」
🦈「うん」
こさめはゆっくり頷いた。
🦈「いっぱい考えた」
🦈「みこ兄にも相談した」
🍍「え?」
🦈「らん兄とすっちーにも相談した」
🍍「えぇ!?」
なつが目を丸くする。
🍍「みんな知ってるってこと!?」
🦈「うん」
🍍「……」
なつは思わず頭を抱えた。
🍍「恥ず……」
🦈「ふふっ」
こさめが笑う。
その笑顔を見て。
少しだけ緊張がほぐれた。
🦈「それでね」
こさめは真っ直ぐな目でなつを見る。
🦈「こさめ、恋ってよく分かんなかった」
🍍「うん」
🦈「でも」
🦈「なつくんが他の子と付き合うところ想像したら」
少しだけ俯く。
🦈「すごく嫌だった」
🍍「……!」
なつの心臓が大きく鳴る。
🦈「一緒にいたい」
🦈「もっと話したい」
🦈「隣にいたい」
🦈「そう思った」
こさめは少し照れながら笑った。
🦈「だから」
ゆっくり。
一歩前へ。
🦈「なつくん」
🍍「うん」
🦈「こさめも」
🦈「なつくんのこと、好き」
その言葉だけで。
なつの目が大きく見開かれた。
🦈「だから」
こさめは笑う。
🦈「よろしくお願いします」
その瞬間。
なつは思わず笑っていた。
🍍「……よかった」
その一言しか出てこなかった。
嬉しくて。
安心して。
涙が出そうだった。
🍍「ありがとう」
🦈「こちらこそ」
二人で笑い合う。
少し照れくさい空気。
🍍「……あのさ」
なつが頭をかく。
🍍「今日から」
🍍「恋人ってことでいい?」
こさめは顔を真っ赤にしながら。
小さく頷いた。
🦈「うん」
🦈「よろしくね」
🍍「よろしく」
二人は照れくさそうに笑い合う。
手を繋ぐ勇気はまだない。
でも。
肩を並べて歩くだけで嬉しかった。
屋上を出て。
昇降口へ向かう。
すると。
校門の前に。
🌸「……」
🍵「……」
👑「……」
三人の人影。
らん。
すち。
みこと。
🦈「なんでいるの!?」
こさめが思わず叫ぶ。
🌸「迎え」
らんが真顔で答える。
🦈「絶対違う!」
🌸「迎え」
🦈「嘘!」
みことが吹き出す。
👑「ごめんごめん」
👑「気になっちゃって」
すちも苦笑していた。
🍵「返事の日だもんねぇ」
こさめは顔を真っ赤にする。
🦈「もう!」
その時。
らんが二人を見る。
🌸「……返事は?」
こさめは照れながら。
なつの方をちらりと見た。
そして。
嬉しそうに笑う。
🦈「付き合うことになった」
数秒。
静寂が流れる。
みことは両手で口を押さえた。
👑「おめでとう!」
すちも優しく微笑む。
🍵「よかったね」
そして。
らんは二人を見つめたあと。
ふっと笑った。
🌸「おめでとう」
その言葉に。
こさめは安心したように笑った。
なつも深く頭を下げる。
🍍「よろしくお願いします」
らんはその姿を見て頷く。
🌸「こちらこそ」
🌸「……ただし」
らんがにっこり笑う。
🌸「こさめを泣かせたら覚悟してね?」
🦈「らん兄!」
こさめが慌てる。
なつは苦笑しながらも、真っ直ぐ答えた。
🍍「はい」
🍍「絶対に泣かせません」
その返事を聞いたらんは。
満足そうに笑った。
春。
入学式の日から始まった物語は。
新しい一歩を踏み出した。
**完
お二人が付き合った後
まぁ番外編?として、書くか悩み中