テラーノベル
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│ 乗車キップ │
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証明写真(みーとめーかー3)
偽名:ヤシロ
本名:安城 棗
性別:♂
年齢:16
身分:高校生
思い出の品
陸上チームのバトン
それに関する思い出
兄からバトンを受け取る走者として、毎日狂ったようにタイムを縮める練習に没頭していた。
夏の大会の決勝戦、バトンパスをした時にお互いの指先が一瞬触れ合った。
走っていく兄の背中をただの「憧れの身内」ではなく「一人の男」として見ていることに気付く。
無事大会で優勝して大歓声の中で兄に抱きしめられた時、歓喜ではなく身内への恋心で胸がいっぱいになってしまった。
忘れたくなった理由
「兄からバトンを受け継ぐ」という純粋な約束だったはずなのに、そこに家族以上の愛情を混ぜてしまった自分が気持ち悪くて仕方がないから。
今でもあのバトンの感触や、夏の青空の下で兄の背中を必死に追いかけていた頃のことを思い出すと自己嫌悪で死にたくなる。
.陸上未経験者が通ります✋
コメント
3件
ご記入頂き、ありがとうございます! 記入内容に不備がないことを確認しました。 ご乗車日まで、もう少々お待ちください🙇♀️
うわあ、これ……すごく切ないですね。チケットの形式で内面を綴るスタイル、新鮮でした。バトン=「全て」の比喩が効いてて、兄への憧れが恋に変わった瞬間の描写が生々しくて胸が締め付けられました。「自己嫌悪で死にたくなる」の一文に、16歳の重すぎる感情の純度が詰まってる……。続き、気になります。