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俺には…
にき。あいつはすごい。ほんとにすごい。言葉に出来ないくらい、努力して、努力して、
ぜーんぶ、成果として出してるんだ。
その上、動画にすごい執念を持っていて、誰よりも力が入っていてぐぅのねも出ない。
ほんとにすごい。ずば抜けてすごい。
りぃちょ。こいつもまた、すごい。
最年少だが、俺たちのノリに着いてこようと
必死で、編集技術だったり、コンピュータの操作方法、技術的なことが、あいつの頭にはインプットされていて、最年少ながらもすごい努力家。
キャメロン。俺には無い才能を全て持っている。まずは多種多様の声。ワンピースのネタだったり。山寺宏〇さんの声だったり、人を観察し細部までこだわっている。
そして、こいつのボケはほんとにすごい。
たまに不時着するが、でっかい時は一発で辺りをドカンっと爆発させる威力のボケだ。
18号。じゅうはちは、女研の中で唯一の女性枠で、 厳しいことがある中で、自分にできる役を探し、しっかり一緒に着いてくる積極的精神がほんとにすごい。ほんとにすごいと思ってるのは、トーク力。題材となるトークテーマが、パッと思いつき なんか話そう の会などでほんとに活躍する。引き出しが多くてほんま憧れるわ。
なら、俺は、?
俺は何がある?
誰でも出来る簡単なツッコミしか、。
場を盛り上げることも出来ないし、
編集技術なんてない。
多様な声なんて持ってない。
トークが続かない。
俺ってなんも無いんやな。
「はは、。ほんやに無個性、笑」
「せんせーは、ほんとに凄いよ。」
そうキルちゃんが言ってくれた。けどこれは
単なるお世辞。
キルちゃんの方がよっぽどすごい。
動画のネタも凝ってるし、しっかり相手を見てる。動画上じゃ、やばい人だと思われてるけど凄く常人で、周りのこと見れててやっぱりキルの方がすごいねん。
なーんも出来ないおれ。
ここに居ていいのだろうか。俺が居ない方が
撮影楽なんじゃないか。
おれって、いらな…。
『あほか。』
「は、?」
『ぼびーはほんとにバカであほ。』
「んなこと自分が1番っ、」
『でもさ、俺にない個性、たっくさん持っててそれを会話の中でぬるっと入れてるところすごい。ほんとにずるいくらい、』
にき、?
『ぼびーからしたらさ、周りが凄く優秀に見えるかもしれない。けどさ、僕から見ると
ぼびーが1番優秀だと思うよ。』
「そ、そんなわけないっ、俺にはなんも、っ」
『どーせ、しょーもないツッコミしか出来ないとか思ってんだろ?でもさそのツッコミが、お前の優秀な所じゃん。ぼびーが1番努力して、結果にして、追求して、また結果にしてっていう工程、?僕には出来ないな。ほんとにすごいよ。ぼびーは。』
「っ~!✨️」
俺、今めっちゃ嬉しい。楽になった。
なんや、俺認められたかっただけやないか。
努力した、ツッコミに気づいて欲しかっただけ。それをあたかも被害者のように自分語りして、やっぱり最低なのかもしれない。
けどにきの言葉のおかげで、”最低” な所が
個性なのかもしれない。そう思えた。
「っ、ぅ~(泣」
『え、なんか酷いこと言っちゃったっ、!?』
「いや、っ嬉しくてっぇ(泣」
『なんだ、よかった。もー仕方ないなー、今日は一緒に居てやるよ。寂しがり屋だもんな笑』
「おん、…笑笑 」
俺には、俺だけにしかない、
個性があったようだ。