キムテスは、今日も動画編集ソフトと睨めっこしていた。
画面の中では、おっpとちなみ先生が奇天烈な罰ゲームに悶絶し、あーずかいが冷静なツッコミを入れている。
「やっぱ、このシーン、最高だよなぁ……」
思わずニヤけてしまう。自分も撮影に参加している動画だが、何度見ても飽きない。
この4人でいる時間だけは、何よりも大切なものだった。
キムテスは、編集が終わった動画を見直し、出来栄えに満足していた。
「よし、あとはサムネか」
企画会議も、撮影も、編集も、何もかもが刺激的だ。一人で活動していた頃には考えられなかった日々。
これも、あーずかいが隣にいてくれるからこそだ。
ふと、背後から視線を感じて振り返ると、あーずかいが静かにこちらを見ていた。
「…どうした、あーずかい」
「いや、なんでも」
あーずかいは視線を逸らして、コーヒーを一口飲む。だが、その口元は少しだけ緩んでいた。
騒がしいキムテス。飄々としたあーずかい。正反対な2人だが、なぜかそのバランスが心地よかった。
自分は、いつしかこの4人が隣にいることが当たり前になっていた。
特に、キムテスがあーずかいに向ける好意的な態度。気づいていないふりをしているけれど、
時折見せる真剣な目に、あーずかいは少しだけ、ドキリとすることがある。
そんな日常を面白がっているおっpとちなみ先生の存在も、なんだか憎めない。
今日も、この4人だけの秘密の部屋で、時間はゆるやかに流れていく。
ある日、4日はいつものようにゲーム配信をしていた。
罰ゲームをかけた熱戦の中、キムテスが思わずあーずかいに囁く。
「あーずかい、もし俺が勝ったら、俺のそばにずっといてくれよ」
配信中だというのに、いつになく真剣な声だった。
あーずかいは一瞬言葉を失う。
チャット欄は「てぇてぇ…」の嵐。ちなみ先生はニヤニヤしながら2人を見守っている。
「…なんだよ、急に」
そう言いながらも、あーずかいの顔はほんのり赤くなっていた。
キムテスは、そんなあーずかいの様子を見て、嬉しそうに笑う。
「なんでもない」
結局、ゲームはおっpの勝利に終わり、罰ゲームはキムテスが受けることになった。
「おい、キムテス。罰ゲームだぞ。その名もあーずかいに愛を囁く!」
そう、おっpは楽しげに言う。
キムテスはためらうことなく、あーずかいに近づく。
「あーずかい、…愛してるよ」
キムテスは、顔を真っ赤にして俯く。だが、その小さな声は、確かにあーずかいに届いた。
「…ばか」
おっpは、そんな2人を見て満足そうに笑った。
配信が終わり、2人だけになった秘密の部屋。
いつも通り、おっpとちなみ先生が言い争いを始め、キムテスが茶々を入れ、あーずかいが呆れた表情でそれを見ている。
しかし、あーずかいの心の中は、配信中のキムテスの言葉でいっぱいだった。
そんなあーずかいの様子に気づいたキムテスが、そっと近寄ってくる。
「…ごめん、配信中なのに」
あーずかいは何も言わず、ただキムテスの目を見つめる。
そして、小さく微笑んだ。
「…仕方ないなぁ」
その一言が、キムテスには何よりの返事だった。
今日も、2人だけの部屋で、幸せな気持ちが綴られてゆく。
この秘密の時間が、いつまでも続きますように。
コメント
6件
あッッ!?尊すぎる……タヒにかけた……()
めちゃめちゃ最高です♡♡✨️
めちゃくちゃ好きです✨👀キムあず尊い💘