とある実況者グループの方々の名前をお借りしています。本人達は全く関係ありませんのでご迷惑になるような行動はおやめ下さい。
Sm😊× Sh🦈
・学パロ
・付き合ってます
・Rはないです
今日はバレンタイン。女子達が本命の人にチョコを渡したり、友達同士で交換したり、街中がピンク色に染って色めき出す日。
そんな中、俺ことシャークんは特に女の子からチョコを貰う訳でも無く、いつものように過ごしていた。
いや、ちょっと違うかもな。
🦈「スマイル喜んでくれるか…?」
バレンタインにチョコを渡すのは何も女の子だけじゃない。俺だって彼氏のスマイルに手作りのチョコを渡すのだ。渡せるかどうかまず分かんねーけど。
普通に渡せばよくない?
そう思うだろうけど違うんだよなぁ…
モブ1「スマイルくん、これ貰ってくれないかな?」
モブ2「これ!!絶対食べてね!!」
モブ3「私ずっとスマイルくんのこと好きで…!」
スマイルの席の周りには可愛らしい女の子達がいっぱい。いつもと違う髪型で、スカートを短くして、高い声でスマイルに話しかけている。いくら恋愛に疎い俺でも分かるほど明らかな好意と共に渡されているであろうチョコ。隙間から見える机は箱だらけだ。
お陰様で彼のことは見えない。だからどんな反応してるかも分かんない。
俺のスマイルなのに…。
そう言ってしまえたらどれだけいいことか。いくら男同士だとしてもあの中を進むのは無理な話。だから用意したチョコも渡せないし、まず話すことすら出来ない。あと普通に女子が怖い。
🎤「おーやってんねぇ…。」
📕「スマさんモテモテじゃ〜ん!w」
そう言いながら俺の元に来たのはきんときとBroooock。きんときの手には数個だけチョコの箱があり、聞けば「下駄箱に入ってた。」らしい。この爽やかイケメンめ。
🦈「どうしよ…あんなにあったらチョコもう要らないよな…?」
📕「そんなことないと思うけどなぁ?」
🦈「だってスマイルだぜ?少食なスマイルがあの量食べ切れるかも危ういのにさ。」
そう、スマイルは少食だ。みんなで食べに行っても量は1番少ない。だから細いのかもしれないけど、それを言うときりやんにお前もだって怒られるから言わない。
🦈「もう家で食うわ、これ。」
📕「えー!じゃあ僕に頂戴よ!!僕1個も貰えてないんだよ!?可哀想じゃない!?」
🎤「スマイルの為に作ったんだからスマイルにあげろって…!w」
「ちょうだーい!!」と騒ぐBroooockに「あげてこい」と背中を押すきんとき。正反対な2人に思わず笑みが零れた。
🦈「いや、もういいよ。俺が自分で食うし。」
折角料理が得意なきりやんに手伝ってもらって作ったチョコだけど。見た目も味も俺史上最高傑作のやつだけど。
スマイル以外にあげる気は無い。
あげられないなら自分で食べた方がマシだ。そう思って箱を開けようと、結ばれている紐に手を伸ばした。
😊「それ、くれねーの?」
不意に、包まれた感覚と共に背中から熱を感じる。耳元で囁かれた低くて優しい声に擽ったさを感じた。
振り向くて目の前に現れたのは誰もがイケメンだと称賛するような端正な顔。アメシストの瞳は真っ直ぐこちらを見つめていた。
🦈「えっ、」
😊「俺にはなんにもくれないの?」
🦈「だ、って…あんなに貰ったんだからもう要らないだろ…? 」
😊「あんなのよりシャークんのが欲しい。」
🦈「あんなのって…。」
😊「俺はシャークんからのチョコ、ずっと待ってるんだけど。」
キスでもするのかと言うほど近い距離にずいっと顔を寄せられる。机に積み重ねられたチョコの箱になど目もくれず、俺のチョコだけを求めてくれる。
🎤「スマイル、一回離してやれよ…w」
📕「そーだよ〜!チョコより先にシャークんが溶けちゃう!!」
😊「…Broooockは許してないから。」
📕「え!?なんで!?」
🎤「シャークんのチョコ貰おうとしたからだろw」
きんときの言葉に名残惜しそうに体を離すスマイル。それでも俺の席の隣に立ってBroooockを睨んでいる。
😊「それで?くれないの?」
まるで結果はわかっている、とでも言いたげに目を細めるスマイル。爽やかに笑う顔は女子が好きそうな王子様のようだった。
🦈「はい、どーぞ…///」
😊「ありがとう。」
意を決して箱をスマイルに押し付けるかのように渡す。顔に熱が集まって恥ずかしい。Broooockは「ゆでダコみたいww」と笑っているので後で殴る。
そんな中どこからか不満そうな女子の声が聞こえた。そりゃそうだろう、バレンタインのメインと言っても過言では無い女子からのチョコより、同性の俺のチョコを進んで受け取ったのだから。
下を向いて、ジッと大人しくする。スマイルは悪くない。俺が放課後にでも誘えば良かったのに、何も言わなかったから。もし誘えていたら、ちゃんと受け取って貰えただろうに。
😊「俺さ、彼女からのチョコ以外要らないんだよね。」
突然スマイルはそう告げた。俺だけに聞こえる声とかじゃなくて、クラス全体に聞こえるような声で。
そして追い打ちをかけるかのように絶句する女子達の方を向いて、机の上を指差し一言。
😊「シャークんからのチョコ以外要らないからさ。それ、片付けてくんね?」
涙目で俯く女子達に、言い過ぎだろと言いながら大笑いするきんときとBroooock。当事者でないクラスメイト達も唖然とした表情でその様子を見つめていた。
😊「シャークん、お返し楽しみにしてろよ。」
教室の様子をまるで他人事かのように流すスマイルに笑みを隠せない。 あぁ好きだな、そう思いながら俺はスマイルの胸に飛び込んだ。
🦈「じゃあ3倍返しで!」
😊「5倍でもいいけど?」
🦈「嘘嘘wスマイルがいるだけでいい。」
😊「!?///かわいー奴w」
そう言って俺の頭を撫でるスマイルは優しく微笑んだ。今から一ヶ月後が楽しみで仕方がない。俺は彼を抱きしめる腕に力を込めた。
一ヶ月後、スマイルから幸せなお返しが貰えるのはまた別のお話。
あとがき
ハッピーバレンタイン!!!(1日遅れ)
イラストの方とは違うペアで書かせていただきました!普段は受けのイメージが強い😊さんですが、イタズラする攻め😊さんもかっこいいですねぇ〜。
僕的には乙女🦈さんもとっても可愛くて大好きです👍✨
あんまり話すことはないです!イラストの方でも一通り言いましたし、一応僕は性別不詳なので自分のバレンタイン談は伏せときます。
それでは次回でお会いしましょ〜👋
コメント
4件
スマさんは受けのイメージが強いからこそ攻めなんだ
スマイルさんかっこよくて可愛いとか最強スギません、、?