この作品はいかがでしたか?
315
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「〜〜い」
何やねん、うるっさいわ。
「〜〜〜ろ〜〜い」
誰や?皆んなでは無いやろ。
「起きろ、味方最大の脅威」
その名で呼ぶな。
zm「……….お前は」
「どうも味方最大の脅威、ゾムさん?」
外交官と、その周りに5人の兵士。
zm「お前に名を呼ばれる筋合いはないわ」
「おやおや、冷たいですね」
zm「うっせぇ、黙れ」
少し殺気を出すと、外交官の周りの兵士達は少し怯んだ。
何や、弱いやんけ。
zm「俺に何の用やねん」
「それは、貴方と二人で話したいので」
「二人にしてくれ。」
「「「「「はっ」」」」」
そう言うと、5人の兵士は檻を出て行った。
「…..さて、話をしましょうか」
zm「手短に言え」
「えぇ」
「貴方は、此処が何処の国か分かりますか?」
zm「……お前を見たことがある」
そう、1ヶ月前、俺がマンちゃんの護衛として外交について行った時、此奴に会った。
zm「此処は、神都国」
「おぉ!素晴らしい」
zm「神を崇拝する筈の国がこんな事してええんか?」
zm「バチが当たるでw」
「いいえ、我々は最初から神など信じておりません。」
少し煽り気味に言ってみるも、相手は動じない。
つまんねぇの。
「本題に戻りますが、話は」
….は?
zm「は?」
此奴は、何を言っているんだ?
王になる?
zm「お前…正気か?」
「ええ、勿論」
zm「前の王は??」
「嗚呼、あの無能ですか」
「”アレ”は始末しました。」
此奴、自分の国の王に対して、アレとは…
zm「何故、始末した?」
「あの王は、平和主義者だった。」
「我々とは分かち合えなかったんです」
….だからか。
この国の王は、とても優しかったが、まさか始末されていたとは……
zm「俺に任せて、この国が如何なるかも分からんのにか?」
「いえ、貴方はこの国の王に相応しい」
zm「俺が、大人しくこの国の王になるとでも?」
さて、返答は…??
「それは、承知の上です」
zm「承知の上でこんなことを?」
「えぇ、だからこそ、貴方を無理矢理にでも王にさせるんです。」
成程、分かってはいたが、頭まで腐っているとは。
zm「性根が腐ってるな」
「何と言って頂いても結構です」
外交官の手には、注射器が握られていた
zm「…来るな」
「察しが良いですね。」
その注射器の中には洗脳薬が入ってるんやろ?
そんなん、誰でも分かるわ
zm「こんな鎖…!!?」
外れない…??
「嗚呼、言いそびれてましたが、その鎖が外れる事はありません。」
「私の手元にあるこのスイッチを押すと、外れますがね」
クソッ
このままでは、洗脳薬を入れられてしまう。
どうしたら
「それでは、我等の王に」
そう言って外交官は俺の腕に注射器を当てる。
やめろ
zm「やめろ….!!」
「ふふっ、大丈夫ですよ」
針が腕に刺さる。
嫌だ
こんな所で終われない。
ごめんなさい、みんな。
zm「ごめん、ロボロ…」
少し遠くで爆発音がした
???「ゾムッ…!!!」
誰かが俺を呼ぶ。
其処で俺の意識は途切れた。
rbr視点
門を爆発させ、道を作り、敵を殺す。
そして、予め確認していた拷問室へのルートを通ってゾムのもとに行く
拷問室に着き、扉を開ける。
rbr「ゾムッ…!!!」
其処には、目から涙が溢れ出しているゾムと、注射器の針をゾムの腕に通そうとしている外交官が居た。
ゾムは此方を見て、微笑みながら瞼を閉じた。
rbr「ゾム…??」
返事がない。
rbr「ゾムッ!!!」
ゾムの脈はあった、意識を失っている様だ。
rbr「良かった…」
「おや、貴方はwrwrd国の天の声!」
rbr「お前…」
「貴方は確か、脅威と相棒でしたね」
rbr「…….だから何や」
rbr「ゾムに何をした」
「嗚呼、脅威ですか」
「今日には、我々、神都国の王になってもらおうとしたのですが…」
「そいつは、断った」
「折角、俺が国の王になれると言ってやったのに!!!」
…..は?
「だから、洗脳薬を入れた!!!」
「そもそも、そいつは無能じゃねぇか!」
黙れ
「結局、味方最大の脅威とは噂だけ!」
「ですが、貴方は噂以上の凄いお方」
「どうですか?我々と共に、新しい国を築いてみませんk((((黙れよ」
rbr「お前らに」
rbr「お前ら如きに、俺の相棒の、ゾムの何が分かるねん!!!!??」
rbr「お前らに!!!あの子の苦労が分かるんか!!!??」
rbr「生まれた時から、世界に苛まれて来たあの子の苦労が!!!」
rbr「必死に努力して、此処まで来たあの子の手を見たことがあるんか!!!?」
rbr「俺達を守るために血に塗れて!!!」
rbr「泥だらけになったあの子の手を見たんか!!!?」
許さない
rbr「あの子は、お前らと違うんや!!!」
お前ら如きに、ゾムの何が分かる???
世界に苛まれ続けて、生きることさえ諦めかけたゾム。
そんなゾムに初めて出会った時の瞳を今でも鮮明に覚えてる。
光がなくて、底が見えない程の暗闇、その瞳は助けを求めてる様な、でも、全てを諦めた様な瞳。
rbr「ゾムは俺達に助けを求める事をやめて、全てを背負ってたんや!!!!」
rbr「そんなゾムに、これ以上のものを背負わそうとするな!!!」
殺す
rbr「何も分かってないお前が、ゾムを語るな」
殺してやる
rbr「お前は、今、此処で」
rbr「死ね」
zm視点
zm「…ん?」
rbr「ゾム…!!」
ロボロ…??
rbr「良かった…」
zm「此処…」
rbr「医務室やで」
rbr「ゾムは1週間眠り続けてたんや」
zm「そっか…」
zm「ロボロ、何で」
zm「何で俺を助けに来たん?」
rbr「…は?」
zm「俺はもう、お前の相棒じゃないんやで?」
zm「なのに、なんd(((ゾム!」
バチンッ
zm「…え」
rbr「お前は」
rbr「お前は本当に馬鹿やな」
zm「何やt(((俺の気持ちが分かるか?」
rbr「相棒がいきなり、相棒を辞めようとか言い出した時の、気持ちが」
rbr「大切な人に、突き放された時の気持ちが」
zm「……」
rbr「ゾム」
rbr「俺はお前が大切やねん」
zm「…でも」
rbr「俺は」
お前が相棒やと、ずっと思っとるよ
え….??
rbr「俺は、ゾムが相棒やないと、隣に居ないと駄目なんや」
何で
rbr「だからゾム」
rbr「ずっと、俺の隣で」
….なんや
zm「俺の、勘違いやったんか」
zm「んふふ、ええよ」
rbr「勿論や!!!」
zm「よろしくな、ロボロ」
rbr「今更やなw」
rbr「まぁ、よろしく、ゾム」
拝啓、相棒”だった”貴方へ
happy end
コメント
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うん☆すんばらじiゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...