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◇◇◇◇◇
下半身に乗る重みで目を開けると、目の前にはアテナがいた。
「……奥様は出かけたので」
言いながら俺のジーンズのチャックを下ろしている。
「出かけても……あとからカメラを確認するんじゃないのか?」
言うと、アテナは、
「介護用の監視カメラですので。録画機能はありません」
と言い放った。
俺は彼女の頭に見える、白い球体を見つめた。
録画機能はない。
音も入らない。
だったら―――。
やれることは多いはずだ。
視線をアテナに戻す。
この女さえ操ることができれば……。
「戻ってきてくれて、ありがとう」
言うと、彼女は色素の濃い頬を、ほんの少し桜色に染めた。
こんな言葉一つで頬を染めるなんて……。
―――本当に処女神、アテナだな……。
思いながら彼女の動作を静かに見守る。
彼女はチャックを下ろし終えると、遠慮がちに俺のボクサーパンツに手をかけた。
ゆっくりとそれを下ろしていく。
先ほども見たはずなのに、陰毛に軽く驚いている。
だが陰茎が出ると嬉しそうに顔を綻ばせた。
少し寝たせいか、中途半端に硬くなっているそれを取り出すと、手のひらに乗せている。
「重くて温かい……」
言いながらこちらを照れくさそうに見て笑う。
それは縁日でヒヨコを買ってもらった子供が、その命の重さと温かさに感動する表情によく似ていた。
彼女は乗せていた手を返し、ソレを握ると軽く上下に扱く出した。
「――――っ」
ここ何日もまともに抜いていなかったため、俺のソレは、たちまち硬くなっていく。
その過程が嬉しいのか、アテナは微笑みながらソレと俺の顔を交互に見つめる。
しかしその動きは単調で、弱すぎて、イクにイケない。
「………ッ、………ッ」
呼吸が激しくなる俺の顔を、目を潤ませて興奮しながら見ているアテナに言う。
「……頼む。イかせて……」
彼女はその言葉に目を潤ませて頷いた。
「どうすればいい?」
「咥えて……俺の……」
言うと彼女は、待ってましたとばかりに俺のを咥えこんだ。
口がヘラのそれよりもだいぶ大きい。
俺のモノを根元まで咥え上げると、ゆっくりと上下させた。
たちまち唾液で妖艶に光り始めた陰茎を見つめる。
さすがに歯を立てたりはしないが、咥えるのは初めてなのだろうか。その刺激は優しすぎた。
「吸って」
もどかしくなって指示をする。
「口の中の空気無くなるくらい。頬が凹むくらい強く吸いながら上下して」
言うとアテナは従順に口の中の空気を飲み込んだ。
「………ッ!!」
痛みにも似た快感が、一気に下半身を突き抜ける。
吸引力が強い。バキュームに吸い取られるような感覚に、目の前に火花が散る。
「どう?」
一瞬口を離したアテナがこちらを見つめる。
「よ……すぎ……」
素直な感想を言うと、彼女はまた嬉しそうに俺のモノを咥え、空気を抜くと、上下に扱きだした。
本能でだろうか、それとも偶然か、その動きに熱くて幅の広い舌が加わる。
上下運動に合わせて裏筋を強く嘗め上げてくる。
ーーーこいつ、上手い……。
フェラだけで言ったら、ヘラと比べ物にならないほど上手い。
―――搾り取られる……!
俺は腰をガクガクと震わせ果てた。
アテナはそれを嬉しそうに飲み込み、頭を上げると、口の端についた白い液体を手の甲で拭った。
―――とんだ処女神だ……。
俺は脱力感に目を細めながら、もうどう見ても欲望にまみれた女にしか見えない彼女を見上げ、ふっと笑った。