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ユナ語尾にゃん&関係者再募集中
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さて、美並が立て続けに2人目の男性との別離の苦しみを味わっていた頃、
大学時代の同級生である(旧姓)永堀文世との再会があり、その後文世の善意
で、美並は職を得ることとなる。
この日、美並は互いに30才を越えていたというのに──
また別段マウントを取るつもりでもなかったのに──
つい口から
「永堀さん、今どうしてるの? 婚活とか頑張ってる?」
などという上からと思われてもしようがない質問をしていた。
◇ ◇ ◇ ◇
知らず知らずに、大学生時代のお互いの立ち位置で話をしてしまった感じ
とでもいうか。
……にも拘わらず、彼女は怒る風でもなく控えめにやさしい口調で早い時期に
結婚していて子供もいるのだと話してくれた。
私は彼女の話を聞きながら、自分を恥じた。
あれから何年経っていると思ってるの?
何度も手酷い失恋をしている自分こそ、世間から逸脱しているというもの。
恋愛ではなくても、父親の世話でちゃんと幸せを掴んでいる人もいる。
学生時代は車を持っている彼氏がいて、女子学生たちから羨望の眼差しで
見られていて、優越感に浸っていた自分。
季節が移り変わり、時が過ぎゆき──
気が付くと、自分は文世さんを羨望の眼差しで見ている立場になっている。
人生って何が正解なんだろうな……。
このあと──
『山倉さんもとっくに結婚してるよね?』と訊かれ、本田くんとの結婚のこと、
破談になったことなどを私は永堀さんに話した。
すると、しんみりと
「いろいろ大変な目にあったんだね」と慰めてくれた。
そして続けて
『世の中そんなことって本当にあるんだね。
今日はあまり時間がないから、アレだけども。
また時間ができた時に結婚が破談になった時の話、改めてゆっくりと
聞かせてもらうわ。
山倉さんがもしも、話したくなったら──だけどね』
と、失礼な言葉を口にした自分に気分を害することもなく、そんな風に
優しい言葉を掛けてくれた。
そして、永堀さんは社交辞令で留め置かず、そのあと電話をくれてその辺の
話をじっくりと聞いてくれた。そう、有言実行してくれたのだ。
永堀さんと再会したのが3月。
時期が良かったのもあり、本当に彼女から大きな企業への就職を紹介して
もらえることになった。
恋愛や結婚にはほとほと恵まれずにきた自分だが、同性の友達には恵まれた
みたい。
大学生時代の友達といっても、クラスは違っていたし、ゼミでたまたま
一緒になって時々構内で会った時に話す程度の間柄だっただけだというのに。
だからか、よけい有難さが身に染みた。
私は心の中で、永堀さんに何度も感謝の言葉を述べた。
『永堀さん、ありがとう。
永堀さんが何かで困った時には、次は私が何か助けられるお手伝いが
できるといいな』
――――――――――――
✅29話 文世と美並が再会した話
コメント
1件
うわ、美並さんの心の動き、すごくリアルに伝わってきた……「人生って何が正解なんだろうな」ってつぶやくところ、なんか自分にも重なる部分あってじんわり沁みた。学生時代の立ち位置で話しちゃう気持ちもわかるし、それに気づいて恥じる美並さんの素直さが温かいなって思った。永堀さんの控えめな優しさと有言実行なのがまたいい、いい再会で救われる話だった……!