テラーノベル
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やがて、ベッドが軋む音が聞こえた。きっと、すぐに起きてくるだろう。
「お、起きた?今4時間目」
?…おかしいな。いつもならすぐに声が聞こえるのに。おそるおそる近寄っていくと、やっと返事が返ってきた。
「っ あ、昼前にはって話でしたよね、!」
「ぴったりじゃ、ないすか」
カーテンの内側で喋る彼はやはり、いつもと様子が違っていた。
「先生、時計見間違えてたみたいで、
今3時間目だった!笑」
彼が無理やり教室に足を運ぶところが容易に想像できたので、咄嗟に嘘を吐いた。
「、えぇ、せっかくぴったり…だったのに」
いつも通りのヘラヘラとした声色なのに、どこか緊張した空気が流れている。
「…あのさ」
「、?」
〝 親御さんのこと、訊いてもいい?〟
今ならいけそうだ、と思った。でも、またこの言葉を呑み込んでしまった。
黙りこくっていたら、向こうから言葉が降ってきた。
「‥あの。さきに俺から質問してもいいすか」
「もちろん。どうしたの?」
「先生は、なんで俺のこと嫌がらないの」
「おれは、いつもさぼりに来るのに。
ただ、寝てるだけなのに。なにも、
せんせに“貢献”してないし、ずっと、
ベッド占領してて、
迷惑なのに、っ」
「 迷惑じゃない。 」
そのひとことだけ言って、ベッドのカーテンを退けた。その瞬間、侑と目が合った。寝ているとき以外で、彼が泣いている姿を見たのは初めてかもしれない。
「でも、おれっ悪い子で、全然
何もできなくて っ 」
「大丈夫。此処は、誰でも来ていいの」
この子から、こんな言葉たちが飛び出てくるのを聞いてられなかった。否定したら、もっと傷ついてしまうかもしれない。とにかく、居場所があるのだと、伝えることで精一杯だった。
#推理
七篠りりか
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コメント
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んださん、第2話読みました。保健室の先生と侑くんの距離感がすごく繊細で、特に「迷惑じゃない」の一言が胸に刺さりました。自分を「悪い子」と責める子に、ただ居場所があると伝える先生の優しさ…泣きながら本音を出す侑くんの姿に、こちらもじんわりきました。続きが気になります🌷