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おかあさんは、ぼくのせいで、おとうさんに、おこられています。
あいだにはいって、くちごたえしたいのに、あしはうごかない。
バチンッってちょっとやわらかくて、にがいおとがきこえました。
こわくなっちゃいました。
いきができなくなりそうです。
こわさのあまり、やっとうごいたぼくのあしは、ねるへやにむかいました。
なんでなんでしょう。
ぼくのせいなのに、ぼくはにげてしまうの?
ぼくはよくケガをします。
そのたびに、おかあさんはてあてをしてくれます。
そのせいか、おうちには、たくさんのばんそうこうがあります。
ぼくはあたまがわるいんです。
おもったらすぐやっちゃうから、さきをかんがえられないから。
なのに、それでケガをしても、おかあさんはおこりませんでした。
しんぱいをしてくれました。
そんなおかあさんは、ときどき、すごくかなしそうでした。でもそれは、ぼくのせいじゃないって、おもいこむことに、しました。
ぼくはときどき、ほいくえんにいきます。
ときどきなりゆうは、おかあさんがいかせてくれないことがおおいからです。
おとうさんはあんまりおうちにかえってきません。
おかあさんが、「あれはお父さんだよ」というんだけど、しんじられませんでした。
ぼくは、ぼくがうまれたころのきおくをがんばっておもいだしました。
そのぼくに、おかあさんはおはなしをしてくれました。
おはなしがすすむにつれて、なつかしそうな、やさしい、おめめだったのが、にごったような、ないちゃいそうな、おめめになって、いやでした。
ぼくはひとりでねられます。いいこなんです。
おかあさんがそういってくれました。
やさしいおかあさんがだいすきです。
おうちにかえってこないおとうさんはきらいです。
ひさしぶりに、ほいくえんに、いきました。
はいるまでのじかんで、2かいもころびました。
そばにいたおかあさんは、あせるような、おめめをして、ぼくにばんそうこうをはりました。
ほいくえんのなかでも、たくさんころびました。
おもちゃのでんしゃに、ゆびをはさんじゃうこともありました。
ごはんのじかんは、おくちのなかをかみました。
せんせいは、つらぬくようなおめめで、ぼくをみました。
「お家の人に、叩かれたりしてない?」
そう、きいてきました。
『だいしょーぶ、おかあさんはやさしいんだ!おとうさんはあんまりおうちにかえってこないから、なんもないよ!』
かんじたことをまんま、つたえてあげました。