TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「生きられるかなぁ…」

つい、ポロっと出た言葉をクスクスと笑う声がする。あぁ、そうだ今は俺一人ではなかった。

そう、謎の不法侵入者に俺はまたがられ、包丁を向けられているのだった、

とりあえず手をあげ反抗の意思はないと伝えた

「なぁ、お前、一体誰だ..?」

不法侵入されたんだ、このくらいはいいだろう

少し気の張った声で話かけた。

「んぇ?…俺は…『えぞはる』って呼んで♡」

ウザイ、その言葉がソイツにはぴったりだ、

「なぁ、えぞはる。まずはその包丁をしまってくれないか..?」

今まで恐怖だったものが取れるかもしれない、そう考えるだけでも緊張はほぐれ、えぞはるのウザさと、不気味さからか、

思っていた以上に俺が呆れた顔をしていた

すると、

「いいけど、俺に呆れたの~?」

えぞはるはそう言いむっと頬を少し膨らませ大人しく、包丁をしまった。すると、えぞはるは

俺の膝から立ち、その青い羽根をなびかせ

「ねーちょー暗いんだけどこの部屋、狭いし」

と、ぶつぶつ呟きながら部屋のスイッチを押した。が、どれだけカチカチと押しても

電気はつかない、スイッチがカチカチとなる中俺は少しニマと微笑み、「実は電気つかないんだァ笑」と我にも似合わず嘲笑った。

比較的強面な俺の顔が気持ち悪く微笑みを作っているせいか、えぞはるは「うわぁ、きもー」と、どこぞのJKのように罵った。実にウザイ

「なんか、この部屋ホコリっぽい〜」

掃除してないから当たり前だと心で呟いていると、

えぞはるはチラチラと差し込む月光を隠したカーテンを開け、ガラガラと音を立てる窓を開けた。


「は…。」


窓から差し込む月光に照らされる

アイツを見た時に思わず息を飲んだ、

その1分1秒目を離せなかった。

青い羽根は勿論、吸い込まれる様な目、顔のラインから何から何まで、目が離せなかった。

離してしまったら、消えてしまいそうな、

何か、無くしたくない感情が俺に押し寄せた。


「ちょ、恥ずいからっ、そんな見んな!変態おっさん!!」

バチンと夢から覚め、顔を赤らめたえぞはる

(不法侵入者)に真夜中、2時。

「俺は、おっさんでも変態でもねぇえええええええええ!!!!!」

可愛くない声は近所迷惑というモノと共に

夜空に響いた。


_________________________1話

この作品はいかがでしたか?

37

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚