テラーノベル
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「いい加減にしろ!」
「……っ、おぉ?!」
思わず声を荒らげた瞬間、太智がぴたりと動きを止めた。
騒がしい。落ち着きがない。人の話を聞いているのかいないのか、思いついたことを片っ端から口にして、ひとりで笑って、また別のことを始める。いつもの太智だった。
ムードメーカーで、誰よりも場を明るくする男。今日だって、別に悪気があったわけじゃない。むしろ俺を楽しませようと、あれこれ頑張ってくれていたのだと思う。
ただ、俺が限界だった。
ドラマの撮影に、ラジオに、収録。立て込んだ仕事で疲れ切っていたところに、いつも通りの太智が隣で大騒ぎしている。
……いや、いつもなら笑えるんだよ。
「……吉田さん?」
急に静かになった太智が、そっと俺の顔を覗き込む。
「大丈夫?疲れとる?」
ほらみろ。怒られた、なんやねん!じゃないのだ。真っ先に俺の心配をしてくる。
こいつはこういう男なのだ。常識もある。空気だって読めるし、人の気持ちだって考えられる。ふざけているようで、誰よりも周りを見ている。だからこそ、俺が疲れていることにも気づいたのだろう。
……でも、ごめん。
俺は今日、ダメみたいだ。
「……言いすぎた。ごめん」
太智がきょとんとする。
「俺、ちょっと今日YouTube撮れなさそう。太智、タクシー呼ぶ?」
そう言って、帰ってもらうためにスマホへ手を伸ばした。
スタッフがいれば、まだよかった。ふたりきりだからこそ気が緩んで、疲れが声にも態度にも出てしまった。太智が悪いわけじゃない。わかっているのに、うまく笑えなかった。
「……仁人」
呼ばれて、気まずさに耐えながら顔を向ける。
ちゅっ。
「…………は?」
今、何した?
頭が理解するより先に、もう一度。
ちゅ。
「え、太智?」
「僕、うるさかった?ごめんな?」
ちゅ、ちゅ。
「っ、ちょ、待っ……」
「ごめんなぁ」
ちゅ。
いや、謝るのは俺だろ。なんでお前が謝りながらキスしてくるんだよ。どういう状況?何が起きてる?
止めようと思えば止められるはずなのに、頬に触れる手も、そっと重なる唇も、なんだかやたらと心地よくて。頭の中で鳴り響いていた苛立ちが、少しずつ溶けていく。
……いや、待て。
俺、今、怒ってるんだけど。
「仁人が元気出るように僕がんばるな!」
にこっ。
あーーーーー。かわいい。なにそれ。どういうこと?俺に怒鳴られたばっかりだよね?なんでそんな、散歩前の犬みたいにキラキラした顔してんの?
いや、かわいいとか思ってる場合じゃない。俺は反省しているし、太智にもちゃんと謝らなきゃいけない。なのに。
太智はキスしながら俺のベルトをシュルシュルと外す。キスが首から降りていき下腹部へ、そして。俺のをパクっと咥えてしまった。
「……ちょっ、太智…!」
「ひもひよくなっへなっ(気持ちよくなってな)」
太智の口内の熱さと舌の動きに、元気がないはずなのにゆるゆると起き上がる自分のものに呆れてしまう。
しかも、俺が黙っているのをいいことに、今度はちゅっちゅっと吸い付いてくる。
「よひよひ。ひんと、きょうひっはいはんはったんやはぁ(よしよし。仁人、今日いっぱいがんばったんやなぁ)」
「………っそこで、しゃべん、なっ」
全部は聞き取れないが、優しい言葉かけてくれてるのはわかる。棘ついてた心がどんどん落ち着いてく。その代わりムラムラしてしまってるのだが。
「……ふ、……っん」
じゅっ、じゅっ、じゅっ
「………っあ……きもちぃ…っ」
太智は嬉しそうに笑って、吸いながらさらに頭を上下に動かす。
「……はぁっ、…だい、ち。一回離して」
うん、とすぐに口を離しそのままぎゅーと抱きつかれる。あったかい。そばにあったタオルとお茶を渡し口直しさせる。
「……口には出さへんの?」
「……っ」
抱きついたまま、耳元で悪戯っぽく囁く太智の声に、息が詰まる。気づいた時には、俺の腕は勝手に太智の腰を抱き返していて、体温を求めて自分から押し付けていた。
「『抱かせろ』って……顔に書いてあるで」
「………うん……」
「おぉっ!?素直やん」
太智がふふっと笑うと、首筋に吐息がかかり、背筋をぞくりと震わせた。
「ええで。今日いっぱいがんばった仁人に、ご褒美。僕がもっと気持ちよくしてあげるな?」
そう言って太智は、俺の膝の上に跨がるようにして腰を下ろした。重なる唇。今度のキスは、さっきまでの軽やかなものじゃない。
「ん……っ、ふ……」
太智の舌が、隙間からぬるっと滑り込んでくる。唇を割り、口内をゆっくりと舐めまわすような濃密な舌使い。吐息が混ざり合い、甘い唾液の音が部屋に響く。
「……んあ……太智、お前……っ」
「んっ……ちゅ……仁人♡」
唇を離した太智は、上気した顔で熱い吐息を吐きながら、俺のシャツのボタンに手をかけた。ひとつ、ふたつと外されるたび、肌に冷たい空気が触れるけれど、太智の温度がそこをすぐに温めていく。
胸元から腹筋へと撫でおろす太智の手つきは、いつの間にか俺を「元気付けるため」のものではなく、互いを追い詰めるような艶めかしさを帯びていた。
「僕な……仁人が怒った時、ちょっとドキッとしたんよ」
太智の瞳が、甘く濡れた色を帯びて俺を覗き込む。
「いっつも気ぃ使いな仁人が、僕だけに感情ぶつけてくれたんやなって思ったら……僕、すっごく嬉しくなってしもて……」
ゆっくりと腰を揺らし、擦り付けられるたび、思考が少しずつ曖昧になっていく。
「……でなぁ。仁人に、いっぱいぐちゃぐちゃにされたいんやけど」
「……っ!」
限界だった。理性の糸がプツリと切れる音がした。俺は太智の腰を力任せに抱き寄せると、そのままソファの上に押し倒した。
「わ……っ!」
「ごめん、優しく出来ないかも」
「……ええよ。もっと、こっちきて?」
その言葉に、もう一度唇を重ねた。
衣服を剥ぎ取ると、真っ白な太智の肌が露わになる。キュッと締まった腰つき、上気して赤くなった肌、そしてすでに固くなった太智のもの。手のひらで温めたローションで後ろを解かす。
「ん、ふ…んっ、んっ」
脚を開かされ、無防備に晒された一番奥へ、濡れた指を一本、また一本と滑り込ませていく。
「太智……もっと力抜ける?」
「んぁっ……無理ぃ……っ、まって、まってなぁ。あっ、んうぅ」
俺の指に翻弄されるたび、キュッと可愛らしく腰が跳ね、つま先までピンと緊張しては力なく解けていく。さっきまで俺を慰めようと余裕ぶっていた表情はどこにもなく、トロトロに溶けた瞳で俺を捉えて離さない。
「あ……っ、はっ、もぅ、大丈夫……っ」
「……痛かったら言えよ?」
「痛くない……っ、じんとの、いれて……ほしいっ」
ねだるような瞳と、甘く切ないおねだり。そんな顔をされて理性が持つはずもなかった。ガチガチの自身を一番奥まで一気に押し進めると、太智の口から小さく「あ」と短い悲鳴が漏れた。
「あっはぁ……っ♡はい、ってきたぁ♡」
「っ……太智、きつすぎ……っ」
「んくっ……ふぅ、…じん、と、大丈夫っ…?」
太智は苦しそうな息を吐き出しながらも、愛おしそうに俺をねぎらい、回した手で背中をさすってくれる。内側から締め付けるような熱さと力加減に、頭の芯がじんじんと痺れていく。
俺がゆっくりと腰を動かし始めると、太智の吐息はすぐに甘い啼き声へと変わった。
「あっ、んぁっ! あ、そこっ……そこ、すきぃ」
「……っ、うん…気持ちいね」
「んんぅっ!… あぁっ、…ふ…きもち…いっ 、ひぁあっ」
奥のいちばん気持ちいいところを擦り上げるたび、太智は身体を弓なりにしならせて声を張り上げる。甘くて、情けなくて、最高に可愛らしい声。
さっきまでの疲れも、苛立ちも、申し訳なさも、全部どこかに吹き飛んでいた。頭の中を満たしているのは、「太智を俺の愛しさでいっぱいにしたい」という凶暴なまでの欲望だけだった。
「太智、顔見せて…」
「あっ……ん、仁人……っ、ちゅーして……っ」
求められるまま唇を重ねると、熱い舌が絡み合い、互いの唾液が接合部へと滴り落ちていく。腰のピッチをさらに早めると、太智はもう言葉にならない声をあげながら、俺の腕の中で狂おしく身悶えした。
「あっ、あぁっ! すごっ、あぁ…っ………いっ、じんと、ぉ…いっちゃう、ぁあっ」
「っ……太智、一緒に……っ!」
深く、いちばん奥まで突き立てた瞬間、太智の体が大きく震え、内側がキュッと強く締め付けられた。
「あぁぁぁっ―――♡♡♡」
「……くっ、イく……っ」
太智の甘い悲鳴とともに、熱い塊が弾け飛ぶ。遅れて俺も、太智のいちばん深いところへすべてを吐き出した。
「……はぁ、はぁ……っ」
部屋に響くのは、二人分の荒い息遣いだけ。すっかり力が抜けてへなへなになった太智をしっかりと抱きしめ、額に落ちた汗を優しく拭う。
「……太智、大丈夫か?」
「……んぅ……あはっ……きっもちぃ…」
太智は上気した顔のまま、へにょりと力なく笑った。その瞳は心底満足そうにうるんでいる。
「……ごめん。俺、加減できなくて」
「ううん。めっちゃ嬉しかったで」
太智はそう言って、胸元にすり寄ってきた。
「これで……ちょっとは元気出た?」
「……ああ。もう大丈夫」
そう答えて、今度は俺から太智の額に、頬に、鼻先に。さっきのお返しみたいに、何度もキスを落とした。
「……んふふ、さっきと逆やな」
「うるさい。……ありがとな、太智」
「どういたしまして! じゃあ、明日からも僕のYouTube撮影、付き合ってな?」
「……それとこれとは話が別だろ」
「えーーーっ!?」
不満げな声をあげる太智を、俺はもう一度、ぎゅっと強く抱きしめた。
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もうパパ!3話のシュンマックスメロすぎてやばいですね。💙、同性が相手なの多すぎませんか。やっぱ、納得できるくらい可愛いんですよね。タクミくんとも姿夜くんとも違う可愛さの俊也の幸せを願ってます✨
#M!LK
はる☻
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コメント
5件
ねむ子様、最高です😆😆😆 更新ありがとうございます✨ しゅんや君可愛すぎます😍メロイ✨ 太ちゃんお芝居上手いなー✨
も〜めっちゃ好きすぎる!!🫶🏻️︎💕 ねむこちゃんマジで天才すぎるよ〜! 尊すぎて叫びそうになった笑