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※史実ネタです※
メリーでクリスマスなお話。
1914年12月24日、通常通りであれば欧州世界はクリスマスに沸いている今日このごろ。
家族とかの大切な人と過ごすような日であるはずなのだが、今年は 世間じゃ戦争を終わらせる為の戦争だとかなんだとか言われてる戦争の真っ只中である。
正直、クリスマス迄には終わると思っていたのだが、、、
そもそも、この戦争はバルカンの中小国vs列強国という構図のはずだったのだから。
それに最初に介入した自分が言うのもアレだけど。
まぁ、そんな事ばかり考えていたって仕方がない。相手方に停戦を申し入れて塹壕の外でクリスマスを祝おう。
偉い人間達は教皇様リクエストのクリスマスの停戦を跳ね除けたが、我々 現場の者はひっそりと停戦するのだ。
相手方の方に手を降り、塹壕の外へ出てしばらくすると、彼等も少しずつ出てきた。
「あぁ、イギリス。我々はクリスマスの間発砲しない事にしたよ。」
「えぇ、我々も撃たないでしょう。」
「なら、事実上の停戦だな。」
「そうですね。」
なんて、話している間にもゆるゆると塹壕から人影は出始めている。そんな人影の内1つがまたこちらに向かって来た。
「もしかして、停戦?」
「あぁフランス、やっと来たんですか。そうです、停戦です。」
「クリスマスの間のな。」
「そう、、、個人的にはちょっと複雑だわ。」
「まぁまぁ、いつものLive and let live.持ちつ持たれつみたいなものですから。」
「それもそうか。」
「、、、難しい話しはこれぐらいにして、とりあえず酒でも飲まないか?」
「あぁ、良いですね。」
「賛成、飲まなきゃやってられないもの。」
こうしてクリスマスの休息が始まった。
酒を酌み交わす人々や、サッカーをする人々。
そして肩を組んできよしこの夜を歌う人々。
各々がこの場でクリスマスを謳歌している。
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「、、、ライター貸してくれない?」
「どうぞ。」
「ありがとう。」
「、、、それ、美味いのか?」
「まぁまぁ。、、、一本あげるわ。」
「どうも。、、、なぁ、イギリスはどこに行った?」
最初は3人で居たはずだが、いつの間にか彼だけ居なくなっている。
「あぁ、イギリスなら酔った人間達に飾り付けられてるわよ。」
「は?」
「なんか、ツリーと間違えられたみたい。」
「何をどう間違えたらそうなるんだ、、、」
「さぁ、、、服が緑だからじゃない?」
「見てたなら助けてくださいよ。」
「ゲホッ、、、おかえりイギリス。」
「随分と愉快な姿になってるな、、www」
戻ってきた彼は、ボタンやらベルトやら、、、とにかく引っかかる場所に飾りを掛けられ、頭に星を乗せられた姿になっていた。
「外すの手伝ってください。」
「良いじゃない、クリスマスらしくて。 」
「あぁ、似合ってるぞ!」
「酒瓶で殴ってやろうか、、、」
「殺意が凄いな。」
こうして、和気あいあいとしたクリスマスの夜は更けていくのであった、、、
以上、クリスマス休戦のお話でございました。
この話の書くときにイメージ元の1つに、Christmas toothという曲があるのですが凄く良い曲なので良ければ聞いてみてください。
今年の更新はこれで最後になります。
それでは皆様良いお年を〜