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ないこside
大学三年の俺には小学一年生の時から一緒の猫がいる。
名前は
ま)みゃあ!
まろのと出逢いは道ばた。
たくさんの子猫と成猫が棄てられていた袋に入れられていた。
雨の日だった。
むかしっから動物が好きだった俺は感情のままその袋ごと家に持ち帰った。
お母さんには少し叱られたけど猫のことを診てくれた。
獣医さんだったから。
結果まろ以外助けられなかった。
そう一匹の子猫以外全員
死んだ成猫の首にはきつく縛られた首輪があったからきっと無責任な買い主に捨てられたんだ。
俺は憎んだ。
悲しみよりも先に憎しみが襲ってきた。
しょーじき殺してやりたかった。
同じ目に逢わせてやりたかった。
一人きつく縛られた首輪を付けて、その辺の雄に襲われて、棄てられて、苦しみながら子供を産んで最終的に誰にも労られずに小さな袋に閉じ込められて、死ぬ運命を辿ってほしかった。
子供ながらに残酷なことを考えるなと思った。
お母さんはなにかを感じ取ったのか「生き残った子猫を病院に連れていきましょう」と言った。
俺の心のナニかが切れなくてよかったよ。
まろはツンデレくんなんだ。
いつもはお気に入りの場所で日向ぼっこをしている。
でも俺が少し落ち込んだ時はそっと寄り添ってくれる。
『大丈夫』って言うように。
でも最近まろの目に生気が見えない。
もうおじいちゃんだもんな
寿命だろうともお医者さんにも言われた
そんなまろが天国に旅立つまでのお話
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