テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
29,347
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
有稲( 白水 )!! 猫乾も好きなのですがいいネタが思いついたので有稲をどうぞ 😽🎶
※有稲とはなに?と思う方は、公式様の「 私立ほわほわ学園 」の方をご確認ください。
僕は期待してしまっていた。
彼にとってはなんてことないコミュニケーションの一環だったのかもしれないけれど僕にとってはそれでさえ嬉しかった。
彼、初兎ちゃんは昔から人懐っこい性格だった。だから初めて会った日からずっと仲良くしてくれた。僕のことを見て微笑んでくれたとき、僕のこといむくんって呼んでくれたとき、初兎ちゃんの、…初兎ちゃんの趣味について教えてくれたとき。
1つ、1つの行動が嬉しくて少なからずとも僕は彼のことを特別扱いしていた。…彼にも特別な対象だと思っていたのは本当に勘違いだったってことは知っている。
「初兎ちゃん、今度一緒に遊びに行きたいんだけど…!」
「あー、日程によるかも…ちな今週は土日どっちも予定入ってるからむりやな」
なんてきっぱり断られてしまった遊びの予定。…初兎ちゃんの予定ってなぁに、…どうせ女遊びでしょ…。もうやだぁ、…笑
「…いむくん、どうした?」
「…ぁ、…えっ、と…なんもない!時間ができた日教えてね!今度一緒に遊びに行こ〜」
あくまで自然な笑顔をとり作らなければ。…この気持ちも全部、全部墓場に持ってくって決めたから。…いくらそのへんの女を取って喰ってたとしても男はイケるとは限らない。だったら、…だったら僕だけが苦しんで、あくまで “ おともだち ” としてこれからも接し続けるだけだから。
「…っ、しょ、ちゃ…」
「…? どうしたん、いむくん」
…だめだよそんな優しい声。優しい瞳。優しい表情。誰にも見せないでほしいその顔をしないでよ。…なんてぐるぐる頭の中を黒い思考が駆け巡る。
「…、こんど、僕を抱いて…?」
咄嗟に口から出てしまった言葉を抑える間もなく、彼の耳にも届いてしまった。でも彼はなにも変わっていなかった。…でも、少しだけ瞳を震わせていたのは確かだった。
「…今度じゃなくて今日、とかだめ…?」
「…え、?」
思わず聞き返してしまった。そんな言葉が返ってくるなんて予想するわけ無いじゃないか。…僕に気もなにもないくせに、そんな風に言われたら嫌でも期待しちゃうじゃん。
「っあ、…あはは、僕なに言っとるんやろ…笑」
「ごめん、聞かなかったことにし…」
「嫌だ」
聞かなかったことにしないなんて無理だよ。
「…、今夜ぼくん家おいで。ぁ…、っと、嫌やったらえぇんやけどな」
「…わかった」
…嘘、本当に初兎ちゃんは僕を抱いてくれるの?なんで?好きでもない、しかも男を抱くなんて…初兎ちゃんはそれでいいの?なんで?…意味わかんない
「じゃあ、また夜な」
「…うん」
…きもちよか、った!!!
「大丈夫?喉とか痛くない?」
「痛くない痛くない」
さすが、…というべきなのかな。たくさん女の人を抱いてきてるからこそのテクニック。初めてだったのに痛くなかったし気持ちよかった。その後の身体への負担も少なかったし…気持ちよかったし幸せだったけど…やっぱりムカつく。こんなに上達するのにどれだけの人を抱いたわけなの…?
「…なぁ、いむくん。急にどうしたん?」
「なんもない…ただ、性欲が溜まってきてたから相手してくれたらなー…って、」
嗚呼、思ってもいないことを言ってしまう。別に性欲なんて溜まってるわけでもない。…溜まってたとしても頼れる相手なんて初兎ちゃんくらいしかいないけどね。
「っ…、いむくんは…セフレとか作ってたりするん…?」
「え、…いや作らないよ…」
作れるわけがないじゃないか。ずっと、初めてであったあの日からずっと目の前の君に恋してるから、なんてそんな作れない理由も言えるわけ無いじゃないか。
「…いむくんは好きな人とかおるん?」
「えー、…あぁ、まぁ…いる、かな?」
「そっ、かぁ…」
なに、…その顔。なんでそんなに傷ついたような辛そうな顔してるの。
「い、むくん。」
「んー?」
「すき、だよ」
「え」
Yes , Noはわかりきってるだろうけど、どういう風に返したとかは内緒。
end