テラーノベル
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朝の柔らかな光が差し込む寝室。
アラームの音にうっすらと目を覚ました伊沢がベッドの中で寝返りを打つと、すぐ隣から、ふにゃふにゃとした寝息が聞こえてきた。
すぐ横で、言が布団を丸めるようにして気持ちよさそうに眠っている。
最年少らしく、寝顔はまだどこか幼さが残っていてたまらなく愛おしい。伊沢はそっとその髪を撫で、ベッドから起き上がろうとした。
しかし、その瞬間にガシッとパジャマの裾を掴まれる。
gon「ん……っ、どこいくの……」
寝起き特有の、ガラガラに掠れた甘えた声。
言はまだ目をパチパチと開け閉めしながら、必死に伊沢を引き留めようとしていた。
izw「どこって、もう起きる時間だろ。下行ってコーヒー淹れてくるよ」
gon「だめ……。まだ、してない……」
そう言って、言は布団から這い出てくると、伊沢の膝の上にちょこんと乗っかるようにして抱きついてきた。
そのままトロンとした潤んだ瞳で伊沢をじっと見上げ、小さな唇を少しだけ突き出す。
izw(っ……、可愛すぎるだろ……!)
そう、二人の間には、同棲を始めてからずっと続いている絶対に破れないルールがあった。
それは、『おはようのキスをしないと一日を始められない』というもの。
特に言はこのルールにものすごいこだわりを持っていて、これをしてくれないと、頑なにベッドから出ようとしないのだ。
izw「……言、お前さぁ、朝からそんな可愛い顔すんの反則。俺の理性が一日の最初から削れんだけど」
gon「いいじゃん……。伊沢さん、はやくして? はじめられない」
上目遣いで、おねだりするように見つめてくる言。
いつもはQuizKnockの最年少としてみんなの後ろをついていくような弟分なのに、二人きりの朝だけは、こんな風に伊沢を翻弄してくる。
伊沢は顔を真っ赤にしながらも、嬉しさを隠しきれない緩んだ目元で、言の少し丸い頬に両手を添えた。
izw「……じゃあ、するぞ。おはよう、言」
gon「ん……、おはよう、伊沢さん」
ゆっくりと顔を近づけ、重なり合った唇は、お互いの体温でじんわりと温かい。
最初はチュッ、と小鳥が触れ合うような短いキス。
それから、どちらからともなくもう一度、今度は少し長めに、お互いの存在を確かめ合うように深く唇を吸い合わせた。
gon「んぅ……っ、」
言の喉から、小さく甘い吐息が漏れる。
しばらくして、名残惜しそうに唇が離れると、言は満足したようにふにゃりと、世界で一番幸せそうな笑顔を浮かべた。
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gon「よし、これで今日も一日頑張れる。伊沢さん、コーヒー一緒に飲みに行こ?」
izw「お前、キスした瞬間一気に元気になんじゃん……。俺の心臓、まだバックバクなんだけど」
朝一番の甘いルーティンを終え、すっかり目が覚めた言に引っ張られるようにして、伊沢はベッドから這い出た。
不器用で、けれどこれ以上ないほどお互いを大切に想い合っている二人の、愛おしい一日がまた新しく始まっていく。
(おわり)
コメント
1件
え〜〜〜最高すぎた…!!!朝のキスしないと一日始められないルール、可愛すぎて悶えたわ。特に言の「まだ、してない」って半目でおねだりするところと、キスしたら一気に元気になるギャップがたまらん。伊沢の理性削られる描写も共感しかない。完結おめでとう!この二人の世界がずっと続きますようにって思える、ほっこり温かい話だった😭✨