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廊下でキャメさんがいた。
手を振ったら振り返してくれた。
速くなっていく鼓動が聞こえてくる。
でもいつも隣には生徒会長が居る。
生徒会長は、キャメさんと幼馴染で学校もずっと一緒らしい。
本当にただの幼馴染の関係なのか、距離感的に恋人同士なのではないかと疑ってしまう、、、。
でも僕は、可愛い女の子が好きなんだよな〜
本当にキャメさんのことが好きなのか?
考えても仕方ない、一旦この話は後で考えよ。
そんなある日俺は昇降口前でキャメさんを見つけた。
誰か待っているのかな?と思ってばいばーいと挨拶だけして学校を出ていった。
後ろから声がした。穏やかな声。
聞き覚えのある声。でもいつもよりトゲがない。
振り返ってみるとしろせんせーいた。
せんせーはこっちに気づいていない。
話をしていたが何を話しているか全然聞き取れなかった。
もやもやとしながら家まで帰った。
「あ〜!!キャメロン先輩じゃないですか〜」
あの日のことを考えながら廊下を歩いていたら、聞き馴染みのある声がした。
目線をそっちに向けると、ニキニキとしろせんせー、なんか高校に入ってから仲良くなったキルシュトルテもいた。
ニキニキたちの態度に隣りにいた生徒会長も微笑。
舐められてような口調で話しかけられているキャメさんは、クスッと笑って「おはよう」と笑顔で挨拶していた。
きゅんと心をまた撃ち抜かれてしまった。本当に沼だなと思った。
そこに割り込むように、俺も大声を出して軽く廊下を走った。
その時ちょうどキャメさんと生徒会長は放送で呼び出しをされた。
二人は顔を見合わせて「ごめんね」と言いながら廊下を歩いていった。
ただの後輩と思わえたくなかった。
せめて覚えられていたいと下心を持って生徒会と関われそうな委員会に入った。
文化祭準備でも忙しそうな生徒会。
全く話しかけられずに当日を迎えた。
文化祭当日
僕は基本的に実行委員の仕事でニキニキやしろせんせー、18号と回ることができなかったけどすごく文化祭は楽しかった。
なんだかんだで文化祭一日目が終わり二日目に突入。
二日目も無事終わることができた。
事件が起きたのは二日目の片付けのときだ。
キャメさんと段ボールを持って人気のない廊下を歩いているとき、ぼーっとしていたら
「どうしたの?りいちょくん体調悪い?顔真っ赤だよ」
そう言われてみたらなんか体がだるさを感じた。
「うーん、、。ちょっとだるいかもしれない」
「大変だよ!あとはもう残り少ないから帰っていいよ。ゆっくり休んで!!」
「そうする、、、。ごめんね他にも生徒会仕事あるのに。」
「いいよ。平気!病人は帰ってゆっくりしてください!」
「wwありがと!」
そう言って僕は帰った。
キャメさんが心配してくれた、、。
嬉しすぎる!!
そう思いながら眠りについた。
文化祭で(キャメ視点)
がやがやと盛り上がりの中俺を生徒会を呼ぶ声が後を絶たない。
校内見回りを風紀委員のしろせんせーとしているとき後ろからしろせんせーを呼んでいる人がいた。
後ろを振り返ると知らない人がいた。
同い年くらいだし中学校の頃の友達かなと思った。
「しろせんせー話してていいよ。先に見回りしとくよ。」
と耳元で喋るとびっくりしたのかうわっと情けない声を出したせんせーを見て笑ってしまった。
そしたらせんせーと話してた人がこっちに向かってきて
「わーこんにちは!いつもしろせんせーがお世話になってます!父の弐十といいます〜」
「お父様?お若いんですね?」
というとせんせーがめちゃくちゃ首を横に振り
「ちゃうちゃうこいつキルシュトルテの知り合いや。最近仲良くなって文化祭に呼んだだけや」
「ははっよかった〜本当にお父さんかと思ちゃった」
安心して表情筋が緩んでしまった。
やべっ
表情筋が緩むとブサイクすぎてみんな顔真っ赤にして怒るんだよな、、。
顔を上げてみると真顔のせんせーとめちゃくちゃ笑顔の弐十さんが居た。
弐十くんと仲良くなったとさ。