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とある雪の降る冬。とある一人の令嬢が屋敷の図書館の椅子に座っていた。彼女は分厚い一冊の本を机に置きページを開こうとした。その時彼女は一生後悔することになった。
――2024年 4月
「新しい学校…!新しいクラスメイト…!楽しみ!」私の名前は鈴川茜春から高校一年生の女の子!私は今日から津田山西県立高校に入学してきた。津田山西県立高校、略して津田西高、偏差値も高くスポーツも全国に行くほど強い高校だ。そのせいで倍率はすごく高いし入学可能な人数も少ない。私はもう勉強をし津田西には推薦ではなく一般受験で入った。問題は難しかったしわからないところもあったがギリギリ入学できた。津田西は古く大きい校舎が目立つ高校だ。私はその校舎を目の前にして唾をゴクリと飲み込んだ。「おっきい…圧すご…」こんな小言が漏れてしまう程だ。昨日入学式をするために一度来たはずなのに何度見ても心がきゅっとなってしまう。校門に足を踏み入れることすら出来ない。そんな葛藤をしていると呼び鈴がなってしまった。やばいと思い怖い心を押さえつけながら校舎に入る。私は一年一組なので一年一組の下駄箱に靴を入れ上履きは時間が無いので教室で履くことにした。教室は二階なので急いで階段を駆け上がる。体力がなく息が荒くなっていく。教室に着く頃にはぜーはーと荒い呼吸の中一番手前のドアを勢いよく開いてしまった。ドンッと大きな音を鳴らしながらドアを開けてしまいみんながこちらを注目する。私はコソコソみんなが何かを話し始めた声で呼吸にやっていた意識がはっとする。(やばい。私今めっちゃ恥ずかしい…)私は恥ずかしくなり顔をカバンで隠しながら黒板に書いてある席に移動する。移動しながら私の学校生活終わったと確信していた。席につき着席して隣の席の人を見る。隣の人は黒神でロン毛のTHE日本人という世間様で言うやまとなでしこ?タイプの女の子だった。彼女は私に目もくれず一冊の本を読んでいた。私ははっといい案を思いつく。今ここでこの子と仲良くなればぼっちは免れるのでは…!という単調な考えだった。私があのっと隣の女の子に声をかけようとするとガラリとドアが開き先生が入ってきた。「それじゃー朝のホームルームするぞー」私は彼女に声をかけるのをやめてきちんと椅子に座り直す。私は心の中でタイミングが合わなくて残念と思っているのといつも何かと運が悪いなと感じる。中学の入学式も胸に飾る花飾りも私の分だけなかったし中学二年生で部活の後輩ができた時も後輩の目の前でずっこけて鼻血だしたり卒業式では返事をする時声が裏返ってしまったり、いっつも悪いことばっかりおきてしまう。今年も厄年かと私は残念な気分になる。机に突っ伏してそんなことを考えていると隣の女の子が声をかけてきた。「あの。呼ばれていますよ。」私はその子が教えてくれたおかげで先生が私のことを何度も呼んでいることに気がつく。「あっはい!」私は驚き立ち上がりながら大きな声で返事をしてしまった。「おぉ、鈴川元気がいいな!先生そういうの大好きだぞ!」私は顔が熱くなるのがわかる。周りのみんなや先生はくすくすと笑っていた。(私またやっちゃった…)私は急いで席に座る。そしてまた机に突っ伏してしまった。そんな私を横目に隣の席の女の子は私を見ていた。