「 しょーと! 」
「 揺李 」
「 しょーとッ ”  ! 」
「 揺李‘ 」
「 しょーと …_ 」
「 ま …. ッ 、い 」
初めて会った時は、体に傷があって少し吐いたような跡がある。弱々しくて直ぐに死んでしまいそうなそんな子だった。
この子のことを護ってあげないとと思った。
「 焦凍くんとは仲良くできそう? 」
「 うん 、」
引越し先のご近所さんは、ヒーローエンデヴァーの家だった。
挨拶をして、紹介された男の子。
それが、轟焦凍くん。
「 揺李、おはよう 」
「 うん おはよー 」
ずっと二人で育ってきた。
焦凍がどんどん大きくなって、私は見上げるようになっていた。
もう、吐いたあともゲロ臭いことも無いけれど
体の痣は無くならなかった。
毎日毎日毎日毎日……。
親に期待され鍛錬をしていたあの小さい頃と変わらない。
焦凍はただ、ただ、エンデヴァーを許せないんだ。
「 高校はさー、私彼氏作りに専念しよーかな 」
「 揺李は、もっと女の子らしくした方がいいと思うぞ 」
「 なに? 私は女の子っぽいでしょ! 」
「 …あぁ 」
焦凍はきっと私より全然強いんだ。
期待のヒーロー候補生。
私よりもずっとずっと凄いんだ。
でもね、
貴方を護ってあげたいの。
だって、触れたらすぐに壊れてしまいそうなほど脆いんだから。
二人でたくさんのヴィランを捕まえてきた。
みんなで、傷だらけになりながら。
でも、でもね … 。
私があなたを守ってあげられたことは1度もないの。
だから、今だよね。
「 おい おい _ 笑 懐かしい顔ぶれが揃ってんじゃねぇかよ 」
「 荼毘っ 」
「 あぁー?お前は気づいてんじゃねぇのかぁぁ 来目 揺李 」
「 気づいていたとしても、貴方がヴィランなのは変わらないのよ 轟燈矢 ッ”” !! 」
「 お兄ちゃん 」
そうやって焦凍は呟いたの。
夕暮れ時の公園で白髪の男の子を見ながら。
「 … 」
でも、人違いなのはきっと彼も分かってた。
でもでも、無理だったの。
だって、あんなに嬉しそうに微笑んだんだもの。
焦凍は普通の家族を望んでいたんだよね。
「 アァアアァァっッ ” !!!  」
「 そうだ 、揺李!!!!!!焦凍を護るんだろ”ォッ 」
「 ヴ” るせぇんだよ!!ヴィランっっ!! 私はッ、私はっ、、焦凍を二度と泣かせないんだ””」
「 そりゃ良い目標だなァ !! 
お前に焦凍は守れねぇんだよッ!!
…ッ はっ ッ アァ は” ぁぁ !!」
「 笑ってんじゃねぇよッ、私は、お前を ッ 」
ねぇ、焦凍。
私あなたを護るためにヒーローになったの
ボゥ ッ 
「 ァ ” ッ ___ アア‘ ァァぁ ” !!!! 」
「 ま ッ 、揺李 !!!!  」
私、あなたを護れたかな?
私、あなたを助けれたかな?
ねぇ焦凍
「  ショート 、みんなを護ってね _笑 」
コメント
2件
ノベルうますぎるの尊敬🥺 楽しみにしてます✊🏻
これを今度ちゃんとかきあげます