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あとの事は殆ど覚えていない。


微かに記憶に有るのは太宰の死を首領に報告し葬式を終えた事。

首領に「少し休みなさい」と言われてから自室に篭っている。

彼奴の書いた手紙を見る度に涙が溢れてきて何もする気になれなかった。


ぼすりとベットに倒れ込みぼーっとしていると一件の通知が鳴る。着信元は首領。

ポップアップされたボタンを押して通知にでた。


『……何のご用件でしょうか』

『いや、特にこれと言ったことでは無いんだけどね。……太宰君の死から君の事が心配でね』

『………平気で、す。ご用件は以上でしょうか?』

『いや、一つお願いしてもいいかな?』

『………何でしょうか?』

『太宰君のお墓参りに行ってくれないかい?』


❊❊

辺り一面にイングリッシュラベンダーが咲き誇り柔らかな陽射しが辺りを照らす。

その花畑の中に小さな墓。太宰のだ



お墓の前に座り目を閉じる。

頭の中には太宰が浮かんでくる。落ち着く声と優しい眼差し。ムカつく微笑を浮かべる太宰を思い出しお墓に視線を移す。

「元気か、?太宰」


当たり前だか返事は来ない。


「手前が死んでから色々大変だっんだぞ?葬式とか、仕事とか」


「……なあ、太宰」

お墓に寄りかかるようにして、溜め息をつく。そよ風がラベンダーの香りを運んでくる


「手前のいない世界は、案外、静かだ。……だが、時々、耳が痛ぇくらい騒がしくなる。――手前の声が、頭から離れねぇんだよ。」

「なァ……手前には、もう、逢えないのか、?」


思っていた事を口にする。

自然と視界が滲んで涙が零れ落ちる


「叶う事なら、……手前にもう一度逢いてぇよ」



「今度、また来る。だから、ちっとは夢にでも現れてお前らしい皮肉でも言いに来い。」

そっと立ち上がり、墓に背を向ける。振り返ることなく歩き出しながら、心の奥底で太宰の声を探した。


「またな、太宰。」


「……何時でも会いにいくよ」


そう聞こえた気がした



✻✻

完結です!

サボってて御免なさい…()


これから全部の作品完結させて行くのでそしたらテラー辞めようと思います〜!

もう暫し付き合って下さると嬉しいです!

ではまた〜

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