テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
初兎にタイムリープについての全てを教えてもらった俺は早速行動に出た。
🦁「ほな、初兎が死ぬまでに行きたいところ全部行くで!」
🐇「ほんまに?!」
🦁「俺は真面目に言ってるで??」
🐇「まじか…」
🦁「どっか行きたいならなんでも言ってな♪」
🐇「う~ん…じゃあ、一緒にディ〇ニー行きたい!✨️」
🦁「お、ええやん♪」
※ちなみに2人が住んでいるのは大阪です。
🐇「ユ〇バは行ったことあるんやけど、ディ〇ニーはないからな!」
🦁「よし、じゃあまず1つ目決定やな♪」
🐇「え、1つ目?」
🦁「え?言ったやん。行きたいところ全部行くって。」
🐇「あ、そうやったわ…」
🐇「じゃあ、うちが好きなアイドルのライブに行きたい!」
🦁「それはいつあるんや?」
🐇「たしか5ヶ月後とか!」
🦁「じゃあ、準備は十分にできるな!」
🐇「うん!」
🦁「じゃあ次は………」
🐇「結構いっぱい出したけど大丈夫か?」
🦁「全然大丈夫やって♪」
🐇「あの…それでさ…?///」
🦁「ん?どうしたん?」
🐇「うち、行きたいところってゆーか、したいこと?があるんやけど…///」
🦁「なんでも言ってみ?♪」
🐇「悠くんと…そういうこと、したいな、って…////」
🦁「????(思考停止」
🦁「?!?!////」
🐇「ごめんな💦アホなお願いで…///」
🦁「いや、初兎がしたいなら、俺はOKやで……?///」
🐇「え?!ほんまに?!///」
🦁「おう…///」
🐇「やった…♪///」
🦁「………////」
まさか初兎にこんなお願いをされるとは思ってなくて、動揺してしまった。
🐇「なんか、気まずくなってもうた…?」
🦁「あ、いや!全然ッ!///」
🦁「…いつやるん?」
🐇「それは、悠くんのタイミングで…//」
🦁「わ、分かったッ…!」
それから俺らは初兎の全てを叶えるために全力で楽しんだ。
テーマパークに行ったり、ライブに行ったり。とにかく楽しんだ。
もちろん、初兎が望んだ”そういうこと”もやった。
🦁「結構色んなことしたけど、死ぬときってどうやって死ぬんやろな…?」
🐇「なんか病気になったりするんかな?」
🦁「分からんなぁ…?」
🐇「でも、そろそろかもしれんから、悠くんそばにいてな♪」
🦁「そんな事言うなよ…w」
冗談のように言っていた俺達だったが、その時は突然訪れた。
🐇「……ッ?!」
🦁「初兎?どうしたッ?!」
🐇「ゔッ…お腹、痛いッ…」
🦁「…!もしかしてッ…」
🦁「今、救急車呼ぶからなッ!」
🐇「ゔ、うんッ…」
~病院~
初兎は緊急治療室に運び込まれた。
俺は待っている間、冷や汗が止まらなかった。
ただただ祈り続けることしか出来なかった。
👨⚕️「悠佑さん。」
🦁「…!先生ッ!初兎は?!」
👨⚕️「一命は取り留めました。すぐ目は覚めるでしょう♪」
🦁「はぁッ…良かったッ…!」
ひとまず安心した。まだ初兎といられる。
👨⚕️「ただ、なぜ急に発症したのかが謎ですね…?」
🦁「やっぱり病気なんですか…?」
👨⚕️「はい。そうなりますね。難病指定されている病気です。」
🦁「難病ッ…辛いやろうな…」
👨⚕️「そうですね…。悠佑さん、なるべくそばにいてあげてください。」
🦁「はい、もちろんです!」
~数日後~
🦁「初兎、いつ起きるんかな…」
🐇「……ん?パチパチ」
🦁「…!初兎ッ!」
🐇「悠くん…♪」
🦁「良かったわッ…!」
🐇「うち、やっぱり死ぬんやね…♪」
🦁「運命には抗えないよな…」
🐇「ほんとのほんとに最後かもしれないってことか…」
🦁「それまで、俺が退屈しないようしてやるわ♪」
🐇「お、それは頼もしい♪」
🦁「初兎、しばらく入院らしいから、着替えとか、荷物持ってくるな♪」
🐇「ありがとう♪」
それから俺は仕事をしながら毎日初兎に会いに行った。分かってはいたが、日に日に弱っていく初兎を見てると辛いものがあった。
🦁「初兎、今日の調子はどうや…?」
🐇「ちょっと、昨日より悪いかもッ…」
🦁「ずいぶん痩せたな…無理すんなよ…?」
🐇「分かっとるよ…♪」
🐇「多分、うち、あと5日で死ぬと思うんよね…♪」
🦁「なんで、そんなこと言うんや…?」
🐇「諦めるようでごめん…。でも、多分この勘は本物やと思う。」
🐇「やから、日曜日はずっとそばにいて欲しいんよね…♪」
🦁「……わかった。」
🦁「最後まで寂しくないように頑張るな…♪」
🐇「ありがとう…♪」
~5日後~
とうとう、この日が来てしまった。心の準備は全然出来ていない。
初兎は今までにないくらい、弱っていて、苦しそうだ。
🦁「……」
🐇「今日が最後なんやから、元気だしてや…♪」
🦁「…俺、やっぱり最後なんて嫌やッ…」
🦁「俺、まだ初兎と居たかったッ…ポロッ」
🐇「……ッ…ポロッ」
🐇「うちも、もっと居たかったなぁ…ポロッ」
🐇「ねぇ、悠くん…?」
🦁「…なんや…?グスッ」
🐇「うち、悠くんの彼女になれて良かったわ…♪」
🐇「お嫁さんにはなれなくても世界一幸せな彼女やったって胸張って言える…♪」
🦁「……ポロッ」
🐇「だからね…?好きな人にはずっと笑顔でいて欲しいんよ…♪」
🦁「笑顔でなんか、居れる訳ないやんッ…」
🐇「うち、もう、しゃべれる体力残ってないわ…w」
🦁「じゃあ、もう、話さなくてもええからッ…まだ、生きてくれよッ…ポロッ」
🐇「悠くん、大好きやで…♪」
🐇「これからもずっと愛してるで…♪」
🦁「…初兎ッ…?初兎ッ!!ポロッ」
🦁「嘘だって言ってくれよッ…ポロッ」
初兎が本当にこの世界からいなくなってしまった。現実を受け入れられない。
🦁「……ポロポロッ」
👨⚕️「失礼します。…って悠佑さん?!」
🦁「初兎がッ…ポロッ」
👨⚕️「…!そうですか…。ご冥福をお祈りします…。」
🦁「初兎ッ…ポロッ」
🦁「初兎、俺ッ…受け入れられないわッ…」
🦁「初兎がいない世界に俺が居る意味を見いだせへんッ…ポロッ」
🦁「俺も、そっちに行ってもええかッ…?」
絶対にダメッ!
🦁「……?!」
何のためにうちが4回もタイムリープして助けたんよ!
うちの代わりにたくさん生きて…♪
大丈夫、悠くんにはうちがついてるから…♪
🦁「……!ポロッ」
🦁「そうやッ…」
俺は初兎の代わりにたくさん生きなきゃならねぇんだ。ここで立ち止まってたら、初兎に怒られちまう。
🦁「ありがとうな…初兎。」
🦁「俺、初兎の分までいっぱい生きるわ…♪」
それから俺は立ち直って初兎のために生きることにした。
~数年後~
俺は何人かの女性と付き合ってみたりした。でも、やっぱり初兎のことが頭から離れなかった
どの女性とも結局長続きはしなかった。
もう大切な人が目の前でいなくなる事が怖くて、意識的に避けているのかもしれない。
🦁「初兎に会いてぇな…」
気がつけばこんなことを口にしている。
🦁「やっぱり俺には初兎しかいねぇな…」
そこで俺はもう、女性と付き合うのはやめた。
俺には初兎しかいないと思った。
🦁「ごめんな、初兎。俺、他の女性と幸せになるって約束したのにな…w」
🦁「俺、やっぱりダメやなぁ…ポロッ」
___そんなことない…♪
🦁「……へっ?」
___悠くんは十分頑張ってるよ♪
🦁「…ッ…初兎ッ…ポロッ」
🦁「俺、頑張れてるかッ…?ポロッ」
🦁「初兎しかいない、なんて言ったけど俺、初兎に見合う男になれるんかなッ…?」
🦁「いや、なれるように頑張るわッ…♪」
また、初兎に助けられてしまった。
俺はまだ、人間としては未熟だと思う。
でも、初兎の隣に並べるくらいの男になることだけは絶対に実現させようと思う。
🦁「それまで、絶対見守っててな♪
もちろんやで♪最愛の旦那さん…♪
✮*。゚𝐻𝒶𝓅𝓅𝓎 𝑒𝓃𝒹
ここまでのご愛読ありがとうございました!
ネタバレになるため死ネタの注意喚起ができなくてすみませんでした…( *>.<; )
死ネタ苦手な方、申し訳ありません…😢
でも、我ながらしっかりいい感じに完結できて良かったです✨️
それではまた次の連載で!👋
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!