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遅れてしまい、大変申し訳ございません!
スマホ没収されてて、書けなかったんです。
せっかくいいねが38個ついたのに…
これからは死ぬ気で書き上げます。
th side
いつからだろう。
グガのことを愛さなくなったのは。
昔はグガのことしか見えていなくて、ただひたすらにあいつのことを求めていた。
初めての"彼氏"だったのに、そんな事を忘れてしまう位、グガに夢中だった。
…あの時までは。
久しぶりに会った友人と、飲みに出掛けた日。俺は酔っ払って、ついグガのことを話してしまった。
別に、そいつが普通の奴なら良い。ただ、あいつは"同性愛"というのを毛嫌いしていた。
そして、その事をすっかり忘れていた俺は、はっきりと批難された。
「気持ち悪い」
「頭がどうかしたのか」
「その恋人も、どーせお前の事馬鹿にしてんだぞ」
その数々のおぞましい言葉に打ちのめされて、俺は怖くなった。
グガは、俺は、気持ち悪いのだろうか。
俺はおかしくなって、グガと付き合っているのだろうか。
…グガは、俺のことを馬鹿にしていて、玩具としか思って無いのだろうか。
そんな思いに取り憑かれた俺は、あの日。
… 他の女を抱いた。
今思えば、なんて馬鹿だったんだろう。
グガは、俺のことをきちんと愛してくれていた。
それなのに、グガが告白の時に言った、『浮気しても良い』に甘えて、俺はクソに成り下がった。
そんな思いと罪悪感とが混ざり合って出た結論は、"別れる"という事。
きっとグガも、こんな奴とは別れたいだろう。
そんな予想は見事に外れて、グガは泣きながら『別れたく無い』と言ってくれた。
嬉しかった。
グガが、俺のことをまだ愛してくれていて。
でも、俺はクソで、グガを絶対に幸せに出来ないから。俺は考えを曲げなかった。
jk side
ヒョンとドライブしている。
この最後のデートの為に。
車を運転するヒョンは、格好良くて、日の光を反射して輝いていた。
昔を思い出して涙が出てきそうになるが、慣れたもの。涙を堪える。
寝たふりをして、気まずい沈黙をやり過ごす。
jk side
懐かしい遊園地に到着。
遊園地も、デートも久しぶりだから、こんな状況でも心が弾む。
少し先を歩くヒョンに、無邪気なふりをして問い掛けてみる。
「ヒョン! どこ行きますか?」
無視されるかなと思ったら、直ぐに返事が返ってきた。
「ん〜。どこでも良いよ。グガの行きたい所でいいな。」
適当そうだけど、僕を気遣ってくれる返事。
変わってないなぁ。
「じゃあ、ジェットコースター行きましょっ!」
無理矢理テンションを上げて、笑顔で応える。
「ぎゃあああっ!」
隣で思いっきり叫んでるヒョン。
それとは対照的に、笑顔で手を挙げている僕。
そういや、前もこんなだった。
初っ端に、ワクワクしながらジェットコースターに乗ったら、ヒョンが叫んでて、可愛かったんだ。
なんだか、仲が良かった時に戻ったみたいで、嬉しい。
乗り終わったら、ぐったりしたヒョンを少し引きずりながら、コーヒーカップに乗った。
子供の様にはしゃいでるヒョンは、キラキラと輝いていた。
th side
グガの奴、俺が絶叫系アトラクションは無理なの知ってるくせに…
あの後も俺を引っ張って色んな乗り物に乗っていた。
なんか無理して笑っているみたいだったけど、俺のせいとか言われたく無いから、黙って置いた。
ふうう、と一人溜息をつく。グガは今、トイレに行っていて、グガを待っている状態だ。
ぼんやりと、一人考えごとをしてると、声をかけられた。
「ねえ、そこのお兄さん」
はい? と振り向くと、ギャル風のメイクをした女が二人、立っていた。
「おにーさん、きれーな顔してんねぇ。あたし達と一緒に遊ばない?」
いつもなら、笑みを貼り付けて頷く所。
だけど、今はグガの"恋人"として来ている。
もう、これ以上クソになりたく無いし、グガを悲しませたく無い。
そんな思いと共に吐き捨てた言葉は、
「ごめんねー。今、連れを待ってんだ。」
だった。
「ええ、いいじゃん。あたし達と遊ぶ方が絶対楽しいよぉ。」
しつこく食い下がる彼女達を見て、グガに心の中で謝る。
…あんな事してたのに、今だけ恋人面したら、怒るよな。ごめん。
そう詫びて、もう一度言葉を発する。
「俺、恋人いるから君たちとは遊べないや。ごめんねー。」
その言葉に彼女達は笑顔を消し去り、舌打ちをしながら消えていった。
jk side
今日でヒョンとは別れるから。たくさん想いでを作って置きたかった。
ヒョンの姿、笑顔、声を脳裏に焼き付けて、自分が苦しくならない様に、無理に笑った。
トイレから出て、ヒョンを探す。
あそこにいたっ! と駆け寄ろうとした瞬間、肩に誰かの手が載せられた。
誰だか分かんなくて、振り向くのが怖かった。
ゆっくりと振り向くと、ギャル風って言うのかな? 濃いメイクをした、女の子が二人。
あ、えっと、これってナンパってやつだよね? え、僕、目つけられたの?
戸惑っていると、彼女達が話しかけて来た。
「おにーさん、カワイイ顔してるぅ。あたし達、タイプだなぁ。ねえ、遊ぼーよぉ。」
…なんで断ったら良いのか、分からない。
「え、あ、え、その」
慌てている僕に気づいたのか、ヒョンがこっちにやって来る。
「ジョングガ。」
ヒョンが僕の名前を呼んで、腕を引っ張った。
「そいつら、ただナンパしてるだけの女だから、別に気遣ってやる事もないよ。…俺だってさっきやられたし。」
ヒョンが僕に向かってそう言う。
まただ。僕の事を優しく気遣ってくれる言葉。
僕を堕とそうとしてんのかなって位、甘くて優しい言葉。
…好きになっちゃうよ。
「ん。で、こいつが俺の連れ。お前ら、別の奴捕まえた方がいいぞー。」
そう言って、僕を連れて歩き始める。
ん?
そういや、『俺だってさっきやられたし』って言ってた。
ヒョン、ナンパされても、断ったんだ。
他の人に目をつけられたという嫉妬と、断ってくれたという喜びがせめぎ合う。
th side
すっかり夜になり、遊園地は閉園になった。
昼間ははしゃいでいたグガも、今は大人しくなった。
後ろに居るから分からないけど、多分泣いている。
ごめん、と心の中で謝る。
それから、グガの方に体を向けて、真正面から向き合った。
「グガ。」
そっと呼びかけて、俯いていた顔を上げさせる。
「話したい事があって。あの公園行かない?」
やっと書き終わった…
長ーくなってしまって、すみません。
本当は、2話で終わらせるつもりが、3話になってしまいました…
フォローしてくれたり、ハート押してくれた方、本当にありがとうございます!
モチベがめちゃめちゃ上がりました。
なんか、今までの作品の中で、1番読んでくれた人が多くて、すっごい嬉しいです。
次回、ハート30で…
(めっちゃ書くの遅いんですけどね…)
コメントくれたら、死ぬほど嬉しいです!
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