この作品はいかがでしたか?
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加虐心がね煽られるというかなんと言うか、苦しむ推しが見たいというか、……見たい。
て事だからやる!!!迷いはない!やるぞ!!
おぉぉ!!!!(ホントスミマソン)
「ッいぁ…つ、たっ…」
腹部に鋭い痛みが襲う。生きてきた中で感じた事の無い痛みに何処か怖いと云う気持ちが自身を陥される。
壁にもたれ掛かり、どさりと派手な音をたててその場にしゃがみ込む。
早く立たないとと云う気持ちと、立てないと云うう気持ちが混じりあって訳が分からなくなる。
こんな姿見られてしまったら、幹部としての名の恥だ。
腹痛を背負いつつ重い躰を無理に立たせ、フラフラと壁を沿うようにもたれ掛かり乍ら歩く。
胃の内側から破れてきそうな程の痛みが走る腹部を意味など無いだろうが手で押え、呼吸を深めた時、また同じ様な痛みが走った。
「う”っ、……っふ、ぅ、」
それと同時に、喉から何か込み上げて来るものがあったが其れをグッと堪える。
何とか症状が治まった。治まった頃には額から冷や汗で肌に髪が引っ付いていたり、口の中に酸味が拡がって、とても不愉快だった。
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足取りの悪い状態のまま、自室まで戻る。戻った時にはもう限界だったのか、足の力が一気に抜け、其の儘床に倒れ込む。勢いのまま落ちたせいで左半身が痛い。
其れに今は気分も機嫌もとても悪い。
(痛いのも苦しいのも嫌なのに…..)
そんな事を心で愚痴っていると、この後双黒の任務がある事を思い出した。
あのチビと午後から一緒なんて何かの嫌味だろうか。若しかしたらこの腹痛は関係…有るかも知れない。日頃、相手をしていてのストレスなのかも、と太宰は此処には居ない自身の相棒である存在の中原に悪態を付ける。
「いっ…も、又っ、、?」
廊下で急激に痛んだ腹痛が再び太宰を襲う。もう何が何だか分からなくなってきた太宰は床に蹲った儘、静かに未だに治まる気の無い腹痛と闘っていた。
暫くしてハッと、意識が浮上する。床で寝ていたせいか躰が痛む。腹痛は何時の間にか治まっていたようだ。
ぼやぼやとした頭で先程の事を思い出す。確か腹痛が来て、其の儘…寝ていたのか気絶していたのかは知らないが徐々に頭が覚醒する。
ゆっくりと躰を起こす。ズキズキと躰が悲鳴をあげる。服にも皺が出来ている。
中也か姐さんが見たら怪しい目で見られるな、とその時の二人の顔が脳裏に浮かぶ。壁に飾ってある時計を確認する。
「っ…?って、やばいやばい…もう後20分も無い…」
思いの外、時刻が過ぎていた事に焦りつつも直ぐに身支度を済ませ、集合場所へ向かう。
この時は常に頭痛や吐き気、心做しか胸焼けという症状があったが、そんな自身の容態などには気にもしなかった。
この時嫌でも任務放棄していればと後悔した。
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「ごめーん中也、遅れちゃった」
飄々とした感じで俺の前から出てきたのは太宰だった。
俺は伝えた時間を越し、何十分と進んでいるのに顔も見せない彼奴に苛立っているのにも関わらず、彼奴は人を待たせておいてあの様子で登場して来た太宰に腹が立った。
「ん手前ぇな…、、遅れるなら連絡するか何かで知らせろ!!」
「ッ…あぁ、ごめんごめん。そんな、叫ばないでよ〜、僕の身長に影響しそうな声だね」
「うるせぇ!身長は関係ねぇんだ!」
「はいはい…其れよりもさっさとしないと〜、こんな所で言い争っているから遅れるんだよ」
はぁと、重い溜息を態と聴こえるように吐く太宰に誰のせいだと思いつつも適当に返事を返し、部下が待っていた車に乗る。
部下が目的地まで移動してくれている間に俺は太宰の書いた作戦内容がぎっしり詰まってある資料に目を通す。
が、その資料には違和感しか無さすぎる。気になる為、本人に聞こうと頭を動かすと、下に俯き乍ら呼吸が荒々しくなっている太宰にギョッとした。
が、様子が可笑しいと瞬時に察した俺は声を掛けようとした。
「だざ…」
「しっ、…大丈夫だから、…っで、何、?」
大丈夫じゃねぇだろ。と心の中で云う。
見てわかる程の蒼白い顔て冷や汗も見れる。おまけに痛いのでも我慢しているのか嫌でしているのか…何方にせよ歪んだその顔で大丈夫と云われても説得力も何もない。
だが此処で止めようとした所で止まらないのが太宰なのだが。と、無駄に意思は強い太宰に荷が重くなる。勿論その一面もあるが矢張り一番はきっと、『頼らない』と云うとこだろう。
これはあくまで中也自身の憶測と云ったところか、太宰とのバディを組んで長くは無いがその短い間に多少の事は判った。
食が細いとか、無駄に包帯を買うとか、朝昼晩は全てカニ缶で凌ぐことが殆どだとか…。だが中也にとって之は最大の敵である、と己で勝手に思っているもんだが、太宰は昔から頼ろうとしない。其処が彼奴の欠点だ、と思いながら苦しそうに呼吸を繰り返している太宰が目に映る。
止めても無駄だと判っている中也は最低限、助言と云う名の約束を太宰に伝える。
「…無理はするなよ。」
「…っは、何、心配?中也が?」
貼り付けた笑みで茶化そうとする太宰に本日何度目かの溜息を吐く。中也は再び太宰と目を合わせ、資料の事に伺った。
今回の任務では双黒が選ばれた。何しろ組織の壊滅だとか。気を引き締めつつ時折太宰を様子見しながら気持ちを切り替える。
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インカムから指示をする彼奴の声が聴こえる。
「中也、そこ…敵居るから異能で吹っ飛ばして」
「わーってるよ」
厭に思いつつも素直に従う。言われた通りに敵が群がっていた。数は圧倒的に此方が不利、運は敵組織に向いていると云っていいだろう。
が、一瞬の隙に辺りが血の海と化する。何時まで経っても慣れない鉄の匂いが鼻を刺激する。
「終わったぞ、生存者は居なさそうだ。」
「っそ、お疲れ様。案外早く終わったね〜。中也の事だしてっきり遅くなるかと思ってたよ」
「おいそりゃどう云う事だァ?」
「そのまん」
その後の言葉は無かった。変わりに大きく息を吸う音が微かに耳に届いた。
「っ?おい、大丈夫か、?」
その時、様子が可笑しいと察した時には既に遅かったのか、俺の言葉が太宰によって塞がれた。
「あ、なんだか、ッ、回線が、悪いのかも。困ったなぁ」
どう聴いたって嘘だと判る。あれはきっと何か隠しているんだと、中也は勘づいた。
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数時間前___。
「っ…、いた、…またか」
ズキンと胃に痛みが走る。
仕事中、その上インカムの向こう側には長年の付き合いとなっている中原がいる。無駄に太宰の異変には直ぐ気付くので中原は太宰に厄介者として認知されている。
暫くして、傍の建物から轟音が聞こえる。暴れてるなぁと、そう思っていた時、インカムから中原の終わりのお告を受けた。
お疲れ様と思ってもない事と思っていた事を云えば直ぐ引っ掛かりに来る。其れが太宰にとっては面白かった。
「そのまん」
ズキリ、腹部又あの時と同じ痛みが襲う。瞬時にその痛みを紛らわせようと大きく息を吸う。
不味い…そう思った時には遅く案の定、普段ならする筈もない心配するような声が聴こえた。又何か云ってきそうな雰囲気が丸出しだったため太宰は中原の言葉を遮る様に、我ながら馬鹿な言い訳の言葉を並べた。
もうこの時、既に限界が来ていたのだ。
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「お疲れ様です中原さん」
部下がそう声を掛けてきた。
「おう、其れで…太宰の野郎は?」
「太宰幹部、ですか?」
あの後、直ぐに太宰の元へ向かおうとしたが当の本人が見当たらなかった。何処へいったのかと思っていた時、丁度部下が声を掛けてきた。
太宰の事を聴いてみようと尋ねてみた。
部下が応えた言葉は俺が予想だにしないものだった。
「太宰幹部なら、先程一人で戻ったらしいですよ」
「はぁぁ?!」
俺の叫び声に吃驚したのか間抜けな声が聴こえたが許せ。
「そりゃぁ本当か?」
「は、はい…!」
「チッ…俺も一人で戻るから後処理は任せたぞ」
「わ、わ分かりました、!」
俺はそう部下に伝えると地面を蹴り、重力で空中を舞った。
あの様子だとそう遠くには行ってないだろうと考え、俺は現場から近い周辺を回った。
「あの辺で最後だが………ん?」
目を凝らしてよく見てみる。一つ、微かに人影があった。もしかしてと考え、その場に足を着く。
「やっぱりか」
そこには体を縮込ませて、苦しいのか肩で息をしているのが目に見える。そしてほんの少しお腹を摩っている様子も伺える。
俺はその人物、太宰に向かって足を進める。
「太宰」
俺が其奴の名前を呼ぶと息を飲む音が聞こえた。ただ何も云わず、太宰は顔を上げる。
俺は太宰の顔を見てゲ、とした。今にも死にそうな蒼白な顔で額には冷汗が浮かんでいた。
「な、に…てか、ッ、何で此処にちゅ、やが?」
「あぁ?手前を保護しにだよ」
「っは、保護…?ちゅ、やに保護なんて死んでもごめん、だねっ」
「あ”ー…はいはい」
俺はどんな状況に陥っても俺へのタイドは変わらない太宰に呆れつつ、近寄りスっ、と軽々しく持ち上げた。(横抱き)
「ちょ、ね、辞めてってば…!」
「暴れんな!」
「むっ…」
最初はゴリラとか筋肉、チビとか悪態を吐いていたが、体調が悪いのか直ぐに静まった。
本部へ着いて速攻に首領の所へ向かっていた途中だった。
「ッ、ま”っ、て…」
「どうした?」
一際苦しそうな声で俺に声を掛けて来たもんだから俺は少し焦った。
「はき、そ…っ、ぅっ”、ふっ、」
「は、?ちょ、待て…もう直ぐ首領ん所に着くから」
其れでもしんどいのか片手で口元を抑え、目眩もあるのか目を閉じ辛抱強く耐えているのが目に見えて、焦燥感が俺を煽る。
決まった扉を開ける。中には目的の人物が器具を棚に閉まって居るのが目に入る。
「首領っ…!」
俺の声に気付いたのか首が此方へ振り返る。
「中也君?…って太宰君?!どうしたのかね!?」
俺に抱き抱えられた太宰に目が留まると深刻な状況だと人目見てわかったらしく、最初は慌てていたものの、ほんの数秒で落ち着きを取り戻した。流石首領であり医者だなと思った。
太宰を一旦首領に預け、直ぐに太宰の躰への診断が始まった。
暫くして首領が扉を開いて出てきた。
「首領!…太宰は?」
「おいで、大丈夫だよ。」
首領の後を着いて行き太宰が眠っていた寝台に近づく。見るからにしんどそうにはしていたものの、先程よりかは落ち着いたようだ。
「太宰君は疲れて眠って居るだけだよ。」
「そうですか…、あの、此奴に何が…?」
首領曰く、太宰は胃潰瘍らしい。
胃潰瘍、名は知ってるものの症状がいかにどんなものか知らない俺に首領は簡単に説明してくれた。
一般的な症状として鳩尾の痛みや胸焼け、吐き気、食欲不振などが上げれるらしく、病状が進行した場合、吐血なども起こるそう。
「太宰君の場合、ストレス性による原因だろうね、1、2週間安静にしてれば大丈夫だろう」
点滴を変えながらそう説明してくれた首領。
最初から気になっていた。何週間か前から此奴の様子が可笑しかった。
不意に苦しそうな顔をしたり、無意識だったのかは知らないが腹部を手でさすっていたのが見えていた。
俺は悔しかった。太宰の不自然な行動に気付いていたのに変な理由付けて見て見ぬふりをしていたのだ。そして、太宰が頼ってくれなかった事もそうだった。
そんな悔しさでぐっと、手に力を入れる。
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暫くしたある日、太宰は目を覚ました。
「調子はどーだ」
「……さいあく、」
久しぶりなのだろう。発した言葉は少々枯れ気味であやふやとしていた。
「ちゅーや、これ取って、じゃまなの」
そう云って僅かに腕を中原の側へ動かす。差し出したのは点滴に刺された腕だった。
太宰はその点滴を外して欲しいのだと、中原に頼む。中原もそれを理解したようだったが
「んなもんするか、阿呆」
そう云ってやると太宰はわかりやすく頬膨らませる。
(可愛い…)
中原も仕方ないと自分に云い聴かせる。なんせ首領からの命令なのだから。
それを太宰に説明する。
「あの人、ほんと嫌い」
「理由になってねーぞ」
太宰からの返事はない。見てみると目を閉じていた。寝ては無いだろうが、そっちの方が良いのだろう。
中原は唐突に気になっていた事を話す。
「なぁ太宰、なんで手前は頼らねェんだ?」
太宰が頼ろうとしないのは昔から知っている。知っているだけで聞こうとはしなかった。
太宰は中原に背を向けた儘、暫く黙っていたが不意に口が開くり
「…頼ろうとしないのは、煩わせたく無かったの」
「……は、?」
予想外の理由に間抜けな声が出た。
「嫌でしょ…たかが病気の一つや二つに時間を費やすなんて」
中原はハッとする。太宰は頼ろうとしないじゃなくて出来なかったのではと。
「…あのな太宰、聞いてくれ。俺は別にそんな事気にしてねーんだよ。まして首領も、姐さんもだ。」
ピクリと太宰の肩が揺れるのが分かった。
中原は言葉を紡げる。
「なんでか分かるか?太宰、手前が俺らにとって大切な存在だからだよ。お前の事になると首領も姐さんも、んで俺も一際心配してんだよ。お前の苦しむ姿を見たかねえーから」
太宰はこちらを一向に振り向くことは無かったが、一言
「…変なの…」
耳を紅く染まっているのが見てわかる。
「煩わせるとかんなもんかんけーねよ。頼りたい時は頼ってくれ、分かったか?じゃねーと首領からの説教が待ってるからな」
「……最悪」
「は、…無理はするな頼れよ」
中原の最後の言葉にトドメを刺されたのか、ばっと布団を頭まで被る。
中原は針外れたらどうするんだと怒声を浴びせつつ、可愛いと思うのであった。
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ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!最後やっぱ適当!無理!
っと気持ち程度に叫びながら終わらしましたぬ🐏💪
まぁ我得なので私が良ければ全てよし!(洗脳)
ということですぬ🐏
あ!フォロワー様170人様超えました!ありがとうございますぬ…うへへ(((
自分個人的にこんな早くもここまで増えてくれるなんて思ってもみなかったどころか夢だと思っていたので正直びっくりですぬ🐏🫢
それもそうなんですけど…アニメ最新話展開早くないですぬか?え??
とりあえず最高だったので良しです🐏👍
では!また次回会いましょうぬ!
グッドバイぬ🐏😘
コメント
3件
毎回毎回だざちゃんが可愛すぎて困ります!!!!毎度毎度神小説をありがとうございます!!!!
病状について色々調べたりしてるんですゲトも、やっぱりサイトによって違ったりしてて、あやふやなんで間違えてる所があるかもですね🐏💦 フォロワー様170人ありがとうございますぬ🐏🙇