『スカイプロポーズの日』
わざわざ遊覧飛行を予約してくれていたらしい。食べてばっかりで終わるかと思ったら、こういう事をしてくれるのがめめだ。
ちょうどフライト中に景色が夜景に変わっていく。
💚「すごい!綺麗!」
🖤「ほんとだね」
夜景に気を取られていたら、ふいに名前を呼ばれ振り返るとめめの唇が降ってきた。
💚「ばっ、操縦士さんいる…」
🖤「気づかれないよ」
なんの確信なのか、そう言ってまたキス。今度はちょっと長くて、本当に気づかれてないのか、という緊張感と人前で堂々とキスする背徳感で心臓が痛いほど鳴った。
🖤「そうだ、阿部ちゃんにこれ」
スカイプロポーズの日だからね、とめめが小さな箱を取り出した。
開けてみると、中には大きい宝石型のキャンディがついた指輪。
ツボに入って、手を叩いて喜んでしまった。
フライトを終え、帰りの車で機嫌よく指輪を味わっているとめめが『今日はお菓子だけど、いつかは…ね』なんて言うから、そこから味がわからなくなってしまった。
『ローストビーフの日』『夢の日』
帰宅してデリで買ったローストビーフのサラダを食べてお風呂も済ませ、ベッドでお互い下着1枚のまま寝転ぶ。
夢の日、自分たちの夢を叶えてくれた人や実現のために力を貸してくれた人に感謝したり、自分の夢について考える日ということだ。
めめは知っていて既に投稿したというので、俺も時間差で SNSにお互いスタジアム完走への感謝を綴って、スマホを閉じる。
サイドテーブルに置き、軽くキス。
🖤「今日どうだった?」
💚「1日めっちゃ濃厚だった!たくさん食べたし、綺麗な夜景も見られたし」
🖤「良かった。仕事だったらロケ弁の日とかもあったんだけどね」
💚「あ、あとさ、今日は時の記念日でもあるから。ゆっくりするのもいいけど、限られた時間をフル活用した感じがして良かったなぁ」
🖤「そっか、楽しんでくれて良かった」
軽いキスがだんだんと身体を重ねる期待を高めるための、深いものに変わっていく。
🖤「阿部ちゃん」
💚「はぁ…ん…なに…?」
🖤「実はあと1つ残ってるんだよね」
💚「え?」
『ところてんの日』
💚「あっあっ、やだ、めめっ」
🖤「やだじゃない、我慢して?ところてんの日だから」
💚「絶対っ、こっちの…ところてん、じゃ、ないっ…あっ、あんっ」
あろう事かコックリングを装着させられ、めめの挿入に合わせてイケるようにとさっきから所謂寸止め状態。
こんなにいい1日だったのに最後にこんなオチを持ってくると思わなかった。
なんだかんだめめはムードを大切にするから、このまま大事に抱かれると思っていたのに。
🖤「阿部ちゃん、おまたせ。いくよ」
💚「待っ、あっ、あっあっ、入ってる……」
半分くらい入った所でリングが外され、残りが侵入してくる感覚と共に堰き止められていたものが全部弾けた。
🖤「大成功だね」
💚「はぁ、はぁ、バカ……あぁっ」
🖤「もちろん、ところてんして終わりじゃないから。もっと気持ちよくしてあげる。たくさんしようね?」
そう耳元で囁いてくる。
もう頭が回っていない俺は、その声と優しくもぎらついた眼差しに全てを委ねて流されるしかなかった。
終
コメント
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やばい、今日は何の日🖤💚がコンボ炸裂し過ぎて苦しいです…😳💓しかも締めがところてんー🙈😍幸せな時間でした🥹💓
最後バカなのか、と言いながら手を叩いて喜んだ私👏 そして、コックリング、いつか書きたかったのに先に書かれたショッキング🤯