廻り廻る物語

あの後、栢山さんが帰ってきて

結局全てバレてしまったけど、栢山さんは自分達を責めなかった

ただ、泣きながら自分達を抱え、早く帰ってこれなくてすまなかった

こんなことをさせてしまってすまなかったと

自分達に謝罪した

栢山さんは悪くない、悪いのはあいつらなのに

自分は言った、栢山さんにここから出ていくと

ここに居ても、栢山さんを巻き込んでしまうだけだ

栢山さんは承知してくれた

旅路の荷物をまとめてくれて、そしていつでも帰ってきて良いと伝えてくれた

この惨劇が大事件として知れ渡り、自分達を探す奴らが増えるだろう

それでも自分達は歩き続ける

たとえ

誰かに踏まれたとしても

ショウ編 終