⚠ヤンデレ
⚠史実
多分1話の🇬🇧🇯🇵次に書いたやつです。自身がなくて溜めてました。アップするつもりは無かったんですけど、さっきまで書いてた日帝×🇺🇸の🔞小説が何故か消えて参っちゃったんでアップします。変わりみたいな。🔞よりかは養分少ないけど見てほしいです。
まぁ、小説書き始め+ヘタリアあんま見てない初心者だった頃なんでお手柔らかに見てください。
「日本に開国を頼みに行く?なんでだい?あんなちっさな小島。あっても無くても変わりないんだぞ」
「今の目的は東アジアとの貿易でしょう?日本の良質な燃料用石炭の確保、航路の確保など、太平洋航路の中継地として日本の開国は必要なんです。」
「噂によると、本人はずっと引きこもってて、顔合わせは難しいようですが、」
「うーん……じゃあ黒船で日本に行ってビビらせちゃおうよ!それが良いんだぞ!」
「はい、まぁ、それしかありませんね」
これが、俺と日本の出会いのきっかけだった。今じゃただ開国させて、これからは世界会議でビジネスだけの関係でやっていく。なんて、そんな関係を考えていた自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる。
そう思わせるほど、日本に俺は溺れていったんだ。
「日本ー!アメリカなんだぞー!大砲撃たれたくなかったら出てきてほしいんだぞー!!」
「……貴方、が、アメリカさんですか、」
「す、すいません。何十年も他人と喋ってこなかったもので……まだ、慣れないと言いますか、」
「……」
黒曜石のように黒い瞳。きらきらと触りたくなるような黒髪。凛とした顔立ち。それを際立たせる声。オドオドとしている言動。
弓を撃たれたようなした。恋のキューピットでも言おうか、例のズッキューン。という効果音が体中に響き渡ったみたいに、恋に落ちるのは一瞬だったのを覚えている。
「……で、今日はどういったご要件で、」
「実は、日本を開国させるために今日は来たんだ!」
「か、!開国……!?……ですか……、」
「開国しないと大砲ドカーンなんだぞ!」
「それは、困りましたね……。」
「まぁ、貿易させてくださると言うのなら、条約に耳を貸しましょう。」
「いいのか!?じゃあここにサインしてほしいんだぞ!」
この時、日米和親条約が結ばれた。
それから日本は世界会議に出席する頻度も多くなった。日本の可愛さを他の国にバラすのは癪だったけど、俺のおかげで日本は開国できたっていう事実を再確認すると優越感に浸された。
「あとこの条約もケントウしてほしいんだぞ!」
「……これは…関税自主権と領事裁判権、どちらもそちらに任せると言う訳ですか、」
「うん!で、ケントウしてくれるのか?」
「日米修好通商条約、………正直なところ、検討は出来ませんかね。どちらもこちらに利益が少ない不平等条約ですし、」
「そこをなんとか!」
「……なんとかと言われましても……、」
「……日本は、俺のこと好きじゃないのかい?」
「な、なんでそんな話に、」
「俺は日本のこと好きなんだぞ」
「ちょ、アメリカさん、落ち着いてくださ、」
いつの間にか、俺は日本に攻め寄っていた。条約を結ばせる為の脅しなどではない。ただ日本に好意を示したかっただけの言動だった。日本人は意見をはっきり言えないことなんて、ずっと見てきたから分かってる。
このまま意識させて条約も結ばさせればwin-winだ。拒否権なんて君には無い。俺のそばでずっっっと暮らしてればいいだけなんだから。この条約はそのための手続きに過ぎなかった。
「わ、分かりました!分かりましたから、離れてください……、」
アメリカは日本に見えないように口角を上げた。
「わーい!嬉しいんだぞ!ありがとう日本!」
その手続きを認めた日本は、俺と同じ気持ちってことでいいんだよね?
そんなことを思っていた矢先、事件は起きた。
世界が戦争一色になり、世界会議もまともに行えないような事態。日本とも顔合わせする機会が何十年も無かったし、上司も日本に対してABCD包囲網とかいう制度を作るから、心配で。
「アメリカさん!日本から挑発が、!」
「……は、」
1941年12月8日
日本海軍がハワイ真珠湾に集結していたアメリカ太平洋艦隊へ総攻撃をかけた「真珠湾攻撃」を仕掛け、太平洋戦争が始まった。
「日本……君、そんな顔するような人間だったっけ。」
「いや、人間じゃないか。国だもんね」
「アメリカさん。邪魔しないでください。」
「国民の期待に応えようとするのは、大変だっただろう?」
「……貴方には関係無いでしょう。もう、止まれないんです。退いてください」
「………殺しますよ」
「殺せるのかい?」
「当たり前です」
「……国同士なら分かるはずだよ。国は死なない事ぐらい」
「っ、止まって下さい!」
体が勝手に動く。今の日本がほんとの日本なのか、それとも日帝なのか、そんなことどうでもいい。ただ、両思いなのに、何十年も見ない内にピアスなんか開けて、俺に反抗的な態度をとったことが気に食わなかった。
「俺の事好きだろ?」
「………は?」
またそうやってとぼける。そういうの、日本人特有だよね。きっぱり否定もせず、賛成もせず、都合の悪いことなどをはっきり言わずに曖昧に返答するして言葉を濁す。日本人ぐらいだよ。そんな独特な価値観を持ってるのはさ。
日本人の相槌とか
「大丈夫です」とか
「善処します」とか
「またいつか」とか
「そうですね」とか
「また今度」とか
「そのうち」とか
「いいです」とか
「結構です」とかさ
そんな察してくれっていう我儘な空気に耐えれるの、俺ぐらいしかいないだろう?
正直になれないんだ。日本はそういう奴だ。じゃあもう終わりにしてあげるんだぞ。
今度はもう、俺の側から離れないでくれよ。
離れたら許さないんだぞ。
8月15日 日本終戦
「おかえり。日本」
これでずっっっと、日本は俺のそばにいれるね。
大好きだよ。
冷えた病室には、点滴が落ちる音がした。
コメント
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スー…表現天才ですね…マジで…続きあったら楽しみにしますね!