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⚠pixivの会話文のみの作品に文章足して背景付けてみた自己満。
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ちょっとした用事で神奈川に、箱根学園の近くに来ていた坂道
休養日でも自転車で山に行こうとする真波と必要な買い物があって鉢合わせた荒北
偶然にも、IHで強調した三人がバッタリと会合する。
「あっ!荒北さん!!真波君も!!」
大好きな友人と尊敬する他校の先輩を見つけて満面の笑みを浮かべ、思わず走りながら二人に近づく。
荒北と真波の頭の中ですぐに警鐘が鳴る。IHで遠目ながら数回も転ぶ姿を見ていれば、これからどうなるのか分かりきったことで。
「あ、小野田チャン、って走んな!!」
警告は残念ながら一足遅かった。坂道は何も無いところでつんのめり、思いっきり、顔面から、ズサァ!と転けた。その時、勢いよく吹っ飛んだメガネは運のいい(?)真波の手によってキャッチされた。
「うぐっ…!」
何も無い所で躓く恥ずかしさ、転けた痛み、坂道は思わず涙目になった。純粋な青い瞳を覆っている水滴が可哀想で少し可愛い
「アー。大丈夫じゃないネ、小野田チャァン」
「うわぁ、痛そー。膝すりむいちゃったね」
「あはは、慣れてるから大丈夫ですよ」
「いや、慣れんなよ」
心の中でどれだけドジなんだと思いながら、荒北は坂道をじっと見つめた。自転車競技に怪我は付き物で、サイクルジャージのポケットの常備を漁る真波。
「俺、少ないけど絆創膏持ってるよ」
「うっ、ごめんね。真波くん」
はい、と手渡した絆創膏をそのまま捲ろうとする坂道に、荒北は待ったをかける。
「そのままじゃ駄目だろ、公園行くぞ」
「ふぇ?」
「あ゛?傷口洗うんだヨ」
「大丈夫ですよ、絆創膏貼っとけば平気なので!荒北さんの手を借りる訳には!」
「ぁあ゛?傷口汚ぇだろ」
「全然大丈夫です。平気です。なんにもしなくて大丈夫です!」
何処か明後日の方を向いた目をして拒否をする坂道の様子を見て二人は悟って、無言で頷きあった。
「坂道君、苦手なんだね」
「え゛なにが?」
「…ハァ、小野田チャン行くヨ」
「えっ!わあっ、嫌です嫌です!!!荒北さん手を離してください!!」
「真波、そこのコンビニでティッシュと消毒液」
「は~い」
「真波君行かないで!真波くん!!!」
「はぃ、小野田チャンはこっちねー」
「いやァー!!」
……
「小野田チャン、んな泣くなヨ」
「ぐすん……痛い、です」
「でも、消毒したし大丈夫だよ~」
「うぅ…」
「まさか小野田チャン怪我しても洗ったり消毒したりしないノ?」
「う゛…見られてたりしたらしますけど」
「坂道君こっちみてー」
「オイオイ、マジかよ、ちゃんとしなよ小野田チャーン」
「だってだって!!痛いじゃないですか!!」
「なら転ぶなヨ」
「不可抗力です!!!」
「不可抗力、ぶふっ」
「真波」
「ごめんなさーい」