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ある日の薄暗い夜の頃
目の前から歩いてくる人影に僕は目を奪われた
✧·⟡·-·第1話 運命 は信じる?·-·⟡·✧
この日僕は、いつも通りの大学を終えて
午後19:00に歩いて帰っていた。
その時期は夏だったこともあって
周りには虫の鳴き声や生暖かい風ばかりだ。
「こういう田舎だと、
自然が心地いいんだよなあ」
そんなことを呟きつつ歩いていた。
すると少し離れた奥の方に 人影が見えた。
なんだ?と思い目を凝らしてみると
スラッとしたシルエットが見え、
瞬く間に僕の目は釘付けになった。
「こんばんは」
その声と共に、僕は気を失った。
はっと目が覚め 急いで起き上がり
アラーム時計を見ると時間は 6:22 だった。
どうやらあの時から次の朝まで寝ていたらしい
だがどうやって?
倒れる直前までの記憶は確かにある
なら一体どうやってここまで…
もしやあの人影が…?
「いや、あれは幻だ…
現実にあんな眉目秀麗が居てみろ…
帝国作れるレベルだろ…」
すると奥の部屋の方から聞こえてきた 声
「お褒めのお言葉ありがとう」
その声に驚きみると
なんとあの時の人ではないか…!
驚きのあまり声も出せずに呆然としていると
その”人”が近づいてこようとしていた。
「!?ま…まて…!こっちに来るな…!」
人影は少し呆気に取られつつも
ふっと笑いこう言った
「あぁ、ここにいるよ」
それからしばらく考えた末に
その”人”に聞いてみることにした。
「あぁ…あの…君は誰なんだ…?」
勝手に家には入っている…
しかも昨日の姿は君のだろう!?
それになんだ…君みたいな綺麗な子は
この辺じゃ全く見たことがないが…」
するとその”人”は話した。
「兄さん、貴方は 運命って信じる?」