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「さーぶちゃん」

来た。あの人が、

「勉強進んでるかい?私はさぶちゃんが勉強に疲れて野垂れ死んでないか心配なのだよ…」

ぐすぐすと泣き真似をする彼女を僕の部屋へ招き入れて、聞きたかったことをナマエさんに投げかける

『毎回思うんですけど、なんでテストシーズンになると毎日のように来るんですか?』

はぁ…とため息をついて今僕の椅子でクルクルと回りながら遊んでいる年上だけど年上に見えない、顔は大人っぽいのに大人に見えない、僕の持っている語彙力でも表すことができない、そんなナマエさんを見つめる。ナマエさんは

「テストシーズンのさぶちゃんの少し疲れた顔がすごく好きなの……」

『うわっ性癖ですか…?とりあえず通報しときますね。』

「うん、やめてね?」

「でもさぁ、年下なのにいつも大人っぽいさぶろーがテスト勉強で疲れてて、いつもは見ることのできない表情をするのが最高で最高で、」

『はぁ…まあいいですけど、僕は勉強するので、適当に1人でボードゲームでもしててください』

「さぶろーくん?私はね、さぶちゃんと遊びたいんだよ?」

『はい、知ってますけど?』

「じゃあなんで1人でボードゲームしろって言ってきたんだよーーー!!」

『あなたならするかなって思って…』

『僕は勉強に戻るので』

「あー!待ってさぶちゃん」

『なんですか、』

少しジトーっとナマエさんを見つめる

「1回だけボードゲームしない?」

『いやだから勉強するって、』

「1回だけ!ほんとに!息抜き息抜き!」

お願いーーと駄々をこね始めたので

『仕方ないですね…ほんとに1回だけですよ』

「やったーーー」

やっぱり子供っぽい、せっせかとボードゲームの準備をするナマエさんを見つめていると僕の視線に気づいたのかナマエさんがこっちに近づいてきて

「どうしたのさぶちゃん?」

と、にかっと笑ってくる、急に大人っぽさ出してくるのやめてほしい、いや大人なんだけど

「まさかやっと私のビューティフルフェイスに見惚れてくれたのかい?」

前言撤回全く大人っぽくない

『何馬鹿なこと言ってるんですか、見惚れてません』

「そっかあ残念…やっと見惚れてくれたと思ったのに」

こんなこと言っているがナマエさんは時々、なんで私と付き合ったの?同級生で可愛い子いるじゃんと言ってくるけどそういう顔が色っぽくて好き大人気ないところも好き、全部好き


「あーーー!さぶちゃん顔真っ赤じゃん!」

『うるさいですやめてください』

「可愛いなこのこの〜」


ーーー終ーーー

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