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ほっかい広産🧂
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山桜高校のグラウンド。 僕はクラス対抗リレーの第二走者として、トラックの脇で出番を待っていた。
心臓の音がうるさい。
体育祭なんて、ただでさえ苦手なのに。
おまけに、さっきから放送席から聞こえてくるのは、あの大好きな先輩の声だ。
『_次は、二年生のクラス対抗リレーです。選手の皆さん、受験勉強で疲れが溜まった体を思いっきり動かしてくださいね!』
先輩の声は、マイクを通しても少し鼻声で、骨折の痛みに耐えているような気がして、僕は気が気じゃなかった。
放送席を見ると、先輩は松葉杖を横に置いて、椅子に座って一生懸命台本を読んでいる。
「……頑張らなきゃ。」
第一走者がこっちに向かって走ってくる。
バトンを受け取った瞬間、スピーカーから先輩の声が響いた。
『_今、バトンが渡りました! 二年三組、咲希くん、頑張れ!』
「っ!?」
名前を呼ばれた。
台本には書いていないはずの、先輩からのアドリブのエール。
恥ずかしさと、嬉しさと、「先輩が見てくれている」っていう安心感が混ざり合って、僕の足が勝手に速くなる。
勉強で頭がパンクしそうだった毎日。
転校して寂しかった日々。
その全部を振り切るように、僕は全力でトラックを駆け抜けた。
走り終わって、肩で息をしながら放送席を見上げると、先輩がマイクを置いて、こっそり僕に向かって手を振ってくれていた。
_先輩。僕、今、最高にリフレッシュできてます。
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