この作品はいかがでしたか?
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5500文字くらいあります。暇なときにどうぞ。
※注意事項※
この小説には、以下の要素が含まれます。ご注意ください。
・リアル寄りの世界線(rdさんもknさんも実況者)
・度の過ぎた捏造
・グループ外のCP
・R描写
・不穏(最後は幸せになります)
その他、全作品に共通の注意事項は、以前に投稿された「Blackyの作品を見るまえに」に掲載しております。
大丈夫という方はスクロール!
〜kn視点〜
俺とらっだぁさんが付き合って、早くも二年が経過していた。感慨深いというよりは、もうそんなに経つのか、という驚きの感情が強い。
思えば、長いようで短い期間だった。
たくさんのことをした。
デートした。手を繋いだ。ハグをした。キスをした。…体を、重ねた。
これ以上ないほど、幸せな日々だったように思う。
そんな俺は今、らっだぁさんの家の前にいる。
目的は、ただ一つ。
今日、俺は、らっだぁさんに別れ話を持ちかける。
ピンポーン、とチャイムを鳴らせば、程なくしてカチャリと音がした。
ドアの向こうから現れたのは、世界で一番愛しい顔。
「やっほー、きんちゃん。とりあえず上がってよ」
「らっだぁさん!すいません、こんな急に…」
「むしろもっと来てくれていいのよ?」
柔らかい笑顔で俺を迎えてくれるらっだぁさん。その笑顔だけで、心の奥の緊張がほぐれるような気がする。
ドアを押さえてくれる彼の後ろに続いて、家の中にお邪魔した。
話がある、だなんて深刻そうな理由(実際重い話である)で連絡をしたにも関わらず、彼は普段通りに振る舞ってくれている。それが、今の俺にはひどくありがたかった。
「ごめん、今麦茶しかないわ」
「わざわざありがとうございます!」
ダイニングテーブルまで案内してもらって少しすると、らっだぁさんも俺の正面に座る。
…言ったほうが、良いかな。言わないとだよね。
「…でさ、話があるってことだったよね。今言えそうな感じ?」
…来た。大丈夫、昨日練習したし。ちゃんと、言えるはず。
一つ、息をした。
「あの、らっだぁさん」
「うん」
「…俺たち、別れませんか?」
静寂。
膝の上の手に力が籠もる。らっだぁさんの顔を見るのが、怖い。
いいよ、の一言が返ってくるのが、怖い。
…駄目だな、未練たらたらだ。前から、こうしようって決めてたのに。
「きんちゃんはさ」
「っはい、?」
「俺のこと、嫌いになった?」
「っ………」
やっぱ、それ、聞かれるよね…。
本当は、こんなこと言いたくないけど。
心のなかで謝ってから、口を開いた。
「…、そうですね」
「…そっかぁ」
罪悪感が募る。もう俯くことしかできない。
「ねぇ」
ふと、横から声がした。反射で顔を上げる。
俺の椅子のそばで、らっだぁさんがしゃがんでこちらを見ていた。
「それ、嘘でしょ」
ヤバい、バレたかも。
なんで!?表情には出さないようにしてたのに…。俺、実はけっこう分かりやすい ?
「無言は肯定ってことでいい?」
「ぁ、いや、違いますよ?」
「ふーん…?」
冷や汗が背筋を伝う。
長い事一緒にいたのに、らっだぁさんの考えていることが、読めない。
なにはともあれ、ここで認めてしまったら、俺の計画が台無しになってしまう。それは何としても避けねばならなかった。
「…俺はね?きんちゃんのこと、 好きだからさ。やっぱりまだ別れたくない訳よ」
「それは、すいません」
いやほんとに申し訳ない。心が痛い。でもこれがらっだぁさんにとって最善だと思うので…。
「でも、きんちゃんは俺のこと嫌いになっちゃったんだよね?」
「…はい」
「じゃあ仕方ないか」
少し、目を見開いた。
仕方、ない…?それってつまり、らっだぁさんも俺と別れ──
「ベッド行くよ」
「…ぁえ?」
つい間抜けな声が出てしまった。
いや待て、何がどうしてそうなった。え、ベッド行くってそういうことで合ってるよね?明日は撮影もないけど、だからといってこんな時間からは流石に…。
「ね、きんちゃん。もう二度と、そんなこと言えない体にしてあげるからね…?」
ぎゅ、と腕を掴まれる。
そこで気付いた。らっだぁさん、目が笑ってない。
ぎらりと輝く、鋭い目。
狙った獲物は逃さない、捕食者の眼。
…多分、全部バレてる。俺がまだ、らっだぁさんを好きってこと。別れ話が、本意じゃないってことも。
だから、怒ってる。
ここで誘いに乗ったら、この別れ話は破綻するだろう。そんなの、自分から好きですって言ってるようなものだから。
しかし、あいにく俺に誘いを断る勇気はなくて。
そして、それ以上に、最近全然シてなかったせいで、俺のカラダはらっだぁさんのことを求めていて。
「お手柔らかにお願いします…」
今の俺では、そう言うのが精一杯だった。
「ふふ、なんだかんだ久しぶりじゃない?」
そう言いながら、らっだぁさんは俺の服を脱がしていく。そのうちに、俺の肌はすぐに露わになってしまった。
まだ沈みそうにない西日が、カーテン越しにこちらを照らしてくる。それが妙に恥ずかしかったものだから、つい手で前を隠そうとした。
…耳が熱い。
「どしたの、恥ずかしくなっちゃった?」
「…だって、こんなに明るいからぁ…」
「へー、かわいいじゃん」
…ほんとに、この人はすぐそういうこと言うんだから…。軽率に照れるって。
「確かに、いつもよりもよく見えちゃうね?」
「ちょ、言わないでくださいよ…!」
「ごめんて」
「… もういいよね?」
「……っ、はぃ…」
トサリ、とベッドに押し倒される。
ぎらりとした目で見下されるこの瞬間が、実は割と好きだ。口では絶対言わないけどね。
らっだぁさんは俺の身体を撫でてきていて、少しくすぐったい。…もどかしいわけではない、決して。
と、目があった。
「どしたの、欲しくなっちゃった?」
「ぁ、いや…そういうのじゃ、……ッ!?」
気がつけば、視界はらっだぁさんでいっぱいになっていた。
そのまま唇を奪われる。
「んっ、ふ……ぅ、……ッは、」
舌がからまる。
自分のこえと、えっちな音しか、きこえない。
「う…ッ、あぅ、んんっ……!?」
いきがたりない。
あたま、まわらない、くるしいのにきもちい、もっとほしい、もっと…!
「っあ…、…はぁ、はぁ、…っ」
…やわらかい感触が、はなれていく。
まだ、あたまがふわふわする。
「ふふ、もうとろとろだね」
「…ぅ、らっだぁさんのせいです…」
「でも、なんも言わなかったのはきんちゃんでしょ?」
「それは、そうですけど…」
キスの余韻もそこそこに、今度は胸のあたりを弄ってくるらっだぁさん。
くるくると回される指が気持ちよくて、つい快楽に身を委ねてしまう。
前までは、こんなに敏感じゃなかったのにな…。感じやすくなった身体が、なんだか恥ずかしい。
「らっだぁ、さん…ッ、そこばっかは、やです…」
「んー?じゃあこっちもあげる」
ぐい、と脚を広げられて。
瞬間、後孔に走る快感。
「んあッ…!?」
一拍置いて、後孔を撫でられたんだと理解した。
えっ、俺、それだけでこんなに感じちゃったの…?マジ?さすがに恥ずかしいよ?
「いい反応するね、かわいい」
「急に触るからです…」
「顔真っ赤だよ?」
「っ……」
らっだぁさんのいじわる…。別に、嫌だとは思ってないけどさぁ…。
「指挿れちゃうね」
「え、……ッひゃ、」
こっちの気持ちを知ってか知らずか、後孔にぬらりとしたものが触れる。
つぷり、何かが入ってくる感触。
「ぁ……ふ、うぅ…」
長い指が奥の方まできていて、ついナカを締めてしまう。
いつまでたっても、この感覚には慣れないな…。
「ほら、力抜いてよ。きんちゃんの全部、俺に委ねて…?」
「…ぁ、 はいッ……♡」
身体が強張りそうになるのを、深呼吸してなんとか抑える。
らっだぁさんの指で、俺のナカが広がっていく。
指が動くたびにローションがくち、と音を立てて、どうも羞恥の念に駆られた。
「どう、きもちいい?」
「きもち、ですッ、……っあ、そこッ…!?」
とん、と奥を突かれ、身体中に快楽が走る。
ビク、と体が跳ねてしまった。
「ん、ここ?」
「おぁッ、そぇ、だめ…っ、…んぅ…」
何回も、イイところ、こすられて。
気持ちよさで、だんだん、頭がまわらなくなってくる。
「そろそろキツいんじゃない?ここ、こんなになっちゃってるよ」
「…ッ!?」
まって、今そっちをさわられたらっ…
「らだ、さッ、おれ、も、やばいッ…」
「そっか、もうちょい頑張れる?」
「…ちょっと、なら…」
「ん、いい子」
さらりとあたまをなでられる。うれしい。
「…ねぇ、きんちゃん。俺のこと、好き?」
「……?」
急に、どうしたんだろう。そんなの、こたえはきまってる。
「もちろん、だいすきです」
「…じゃあさ、なんでさっき嘘ついたの?」
…指がぬかれる。きもちいのが、こなくなる。
ちょっとして、やっと言われたことを理解した。
…そっか、俺、嫌いって言ってたのに、さっき好きって言っちゃったから。
嘘を、自分からバラしちゃったから…。
「…言ってくれないと、イかせてあげないよ?」
「……っ、」
ヤバい、どうしよう…。
もういっそ、全部話しちゃおうかな。ずっと我慢、は、さすがにムリだし…。
それに、理由を言えば、らっだぁさんだって納得してくれるかもしれない。
よし、一か八か。
「…らっだぁさん、最近、さらに有名になって、いろんなとこで活躍してて…、」
「まあ、前よりはね」
「…それで、怖くなったんです。もし俺とのことが、その、バレたらどうしよう、って。もう、取り返しがつかなくなっちゃうんじゃないか、って…」
「…あー、」
「っ、だから、その前に終わらせたいんです…!最悪なことが起こる前に、幸せな今のうちに…。らっだぁさんとの思い出を、嫌な記憶に変えたく、ないんです…」
最後の方は声が小さくなってしまったけれど、なんとか伝えきれた。
これで、わかってもらえるかな。
「…なるほどね?そんなこと思ってたんだ」
「でも、それだけの理由で別れられちゃあ困るよ」
「え…?」
こっちだって割と真剣に考えたんですよ、なんて言葉は、喉の奥にしまい込んだ。
こちらを見るらっだぁさんの目が、あまりに柔らかかったから。
「周りばっか気にして、ほんとに大事なものを失うなんて、俺はやだね」
「っでも、」
「大丈夫、俺らはなんも悪いことはしてない。味方だっていっぱいいるって」
「…だから、さ。終わりなんて考えないでよ。今は、俺との未来しか考えないで」
「…〜〜っ、」
ずるいよ。
そんなの、プロポーズみたいじゃん。
「…誰かに、悪く言われるかもしれないんですよ?」
「そしたらきんちゃんが慰めてくれるでしょ?」
「変な目で見られるかも…」
「そんなやべー奴とは関わってきてないから、大丈夫だって」
「…ほんとに、俺が隣にいていいんですか?」
「今さら聞かなくたってわかるんじゃない?」
…ああ、心配することなんてなかったじゃん。
らっだぁさんは、強い人だ。…俺より、何倍も。
「…ごめんなさい、らっだぁさん。別れよう、なんて、…嫌い、だなんて言って…」
「ん、いーよ。きんちゃん、嘘つくの下手だったもんね」
「えっ、」
やっぱりバレてたんだ。この人には敵わないなぁ。
「まあ、きんちゃんが考えてること、教えてもらったし?いいってことよ」
「…それじゃあ、ちゃんと話してくれたことだし、続きヤろっか」
「……!、激しくしすぎないでくださいよ?」
「俺もさっきからキツかったからなぁ、保証はできん」
「えっ、ちょっと……!?」
依然、日は高いままで。このまま夜まで抱かれたら、明日は絶対腰がヤバい。
それでも、今日はいいか、と思ってしまっている自分がいた。
あとがき
どうも、作者です。なんとか書き切りました(本番シーンは書けなかったので、後日書き足すと思いますが)。初投稿がこんなんでいいのでしょうか。いいってことにしておいてほしいですけどね。
というわけでらだきん一発目でした。嘘はつけるのにその前後の行動で全部バレちゃったKnさんと、全部見越した上でさらに惚れさせちゃう一枚上手なrdさんのイメージで書いてます。実は、Knさんは最近rdさんと一緒にいられる時間が減ってきていて、rdさんと一緒に配信している人たちに嫉妬している…とかいう設定もあったのですが、上手く入れられませんでした。残念。 後半がだんだん雑になっていっているのは申し訳ないです。
しかし、思ったよりも長くなりましたね。行為シーンに入る前だけで2000文字くらいある。作者は設定を詰めたくなる人間なので、どうしても導入でいろいろ説明したくなってしまうんですよね。悪いクセです。
書いてみて思ったのですが、行為の描写って難しくないですか?受け視点だと特に。行為前のくだりまでは一日で書き上げたのですが、行為中の描写でまあ難航しまして。一週間以上かけてちまちま書き進めていました。推しを喘がせるのって難しい…。不定期にやってくる「これ絶対黒歴史になるやつ」という感情と戦いながらなんとか完成させましたが、他の作者様方がいかに天才的か思い知りました。
それでは今回はこの辺で。またいつか、作者のやる気が出たときにお会いしましょう。
(最終更新:2024/08/13)
コメント
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初投稿でこのレベル、、⁉︎ 逸材すぎます😳😳