『ちょっと待ってくださいね。息が苦しくて』
『わかった。ちょっとってどのくらい?』
『ちょっと落ち着かせてください。心臓がドキドキしてて』
『うん。だから、ちょっとってどのくらいなんだ?心臓が、ドキドキして』
『すぐですから、そうゆうのやめてください。落ち着かせて』
『うん。だから、待ってるって。さっきから。ずっと。すぐって、どのくらい?そうゆのって?何が?』
『いっぺんに喋らないでってことです。何でとか、なんだとか、オラとかテメェとか…』
『テメェだとコラァ!なんだ!コラァ!オラッ!テメェが!オラッ!』魔族は襲いかかってきた
『違う!違う!言ってないって!』
『何がだ!テメェ!コラッ!アァ!コラ!違うだぁ!コラ!アァ!違うの?アァ?』
『違う!言ってない!それをやめてって言ってる!』
『そうなの?』
『悪口言ってないです。説明したいけど、そうやってわーって来られると話せないから』(マジでやべぇコイツ)
『魔族語うまいね』
『はい』
『なんで?』
『ちょっと、呼吸が落ち着くまで待ってください。ちゃんと説明しますから』
『うん。ちょっとって?』
『3分』
『3分?3分ってちょっと?』
『はい、ちょっとです』
『ほんと?わかった。3分』
心臓の鼓動は激しいが、なんとか呼吸を整える
『すみませんでした。いいですよ、説明しますね』
『うん、3分たった?』
『経ちましたよ。どれから説明します?』
『腹減ったから、なんか食べたい 』
『……はい、カップラーメンでいいですか?』
『うん、トイレ行きたい』
『トイレはそこです。使い方わかりますか?』
『うん、知ってる。たぶん』
バタン
(大丈夫かなぁ、汚されたらやだなぁ… 下手に注意すると騒ぎ出すから言えないし)『トイレの使い方わかりますか?』
返事がない
『あの…大丈夫ですか?』
返事がない
(え?返事しないし何も音がしないけど、消えた?)トイレの様子を確認するためドアに耳を近づける
ジャー
(うわっ、やっぱりいた)慌ててドアから耳を離す
ガチャ
『ん?ラーメンできた?』
『いや、まだなんですけど…あの…そこで手を洗ってください』(トイレのこと聞けなかった、大丈夫かな…)
『うん、ラーメンは?』
『あぁ、カップ焼きそばもありますけど、カップラーメンとどっちがいいですか?』
『とりあえずカップラーメン』
『わかりました、準備しますね 』(とりあえず?)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!