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赤白メインで微水桃、青黒学パロ
白、桃、黒が先天性女体化
性転換のため呼び方の改変あり
タイトルはあんまり関係ないです
関東生まれ関東育ちなので方言等はエセです、正しくありませんので目をつぶってください
名前お借りしてますが、本人様とは何一つ関係ありません
また、ほわほわ学園の名前を本名として使用させて頂いてます。
ざわざわと騒めくクラスメイトたちの声で沈んでいた意識が浮上する。
定期試験前の放課後の教室は友人と残って自学自習に励む生徒も多いが、そういうものは大抵途中からお話会へと移り変わっているものだ。
時計を見ると5時をすぎていて、10分だけ仮眠をとるから誰か起こしてねって頼んだのに、、なんて思いながら教室を見渡すと窓に人が群がっている。
「みんな何してんの?」
「あ、大神!お前も来いよ!」
「なんかめっちゃ可愛い他校の女子が稲荷と仲良さげにしてんの!」
「あ、ギャルと一緒に帰ってたぞ!」
「え、なんかもう1人の子こっち来てね?」
他校の女子、稲荷、ぎゃる
そんなワードが耳に飛び込んできてハッと意識が覚醒する。
慌てて人の群れに飛び込んで校門の方を確認すると、予想通りほとけとないちゃんが仲睦まじく下校していた。
「あーやっぱり!」
そういえばほとけが『5時にないちゃんが迎えに来てくれるんだ〜、その後一緒に勉強するの!』なんて嬉しそうに言っていたことを思い出す。
「大神の知り合い?」
「知り合いもなにも、俺の幼馴染。んで、ほとけの彼女。」
「「「……」」」
「…ええええ!?あいつ彼女いたの!?」
「うわ、確かに今思うと年上に好かれる要素しかねぇ、、、」
今更だけどウチは中高一貫の男子校で、出会いの機会なんてほとんどない。
つまり過半数、それどころか九割五部非リアである。
そんなところに突然舞い降りたクラスメイトと年上ぎゃるのスクープに男子は皆阿鼻叫喚だった。
「そういえばあのギャル以外もいたんだよ」
「あー、多分髪黒だったでしょ。あれは一個上の猫宮センパイの彼女。」
「あ、それも見たわ。あの学園の王子が見たことないくらい甘い顔してて」
「つくづく何で男子校にいるのか分かんねぇよな、大神も含めて」
「いやというかさ、もう1人居たよな、あの子どこ行ったん?」
「あー!居たわ!すっっげぇ可愛い子!」
アネキ、ないちゃん、そしてあともう1人。
思い当たる節しかない。
バッと慌てて外を見るけどあのふわふわの白髪は目に入らない。
うそ、1人で帰っちゃった?確かに約束してなかったし、連絡も来てなかったな。
誰も起こしてくれなかったことを改めて恨みながら慌ててスマホで連絡を入れようとした時、
コンコン
控えめな音が教室の扉からなった。
ドアの近くにいた友達が扉を開けると
思い浮かべていた相手が、震えるぎゅっと両手を握り合わせて表情を強張らせながら立っていた。
「あのっ、おおが、、」
「あー!!!この子!」
「へっ、、、」
「うわめっちゃ可愛い!え!誰に用!」
「久しぶりにこんな間近で女子見て泣きそう、、、」
あっという間に女子に飢えた男たちに囲まれたその少女、初兎ちゃんは小柄な体格のせいですぐに見えなくなってしまった。
彼女も中高一貫の女子校、男と関わることのない環境で過ごしてきた上に、元来人見知りが酷いので突然のことに情報がパンクしているのだろう。
というかそうじゃない、どうしてここに居るの!?
「しょーちゃん!」
「り、りうちゃん!」
「何してんのこんなところで!?」
「ごっ、ごめん、驚かせたやんな。ないちゃんがいむくんに会いに行く言うてたから着いて行ったらりうちゃんにも会えるかもって。」
なんだこの可愛い生物は。
20cm下で顔を真っ赤にして恥ずかしそうにいう彼女に心臓のトキメキが止まらない
「わざわざ俺に会いにきてくれたの?」
「お、おん、、最近お互い試験で忙しくて会えてなかったやん?久しぶりに顔見たいと思って…。あ!でもほんまに顔見たかっただけ!ウチはないちゃんみたいに頭良くないから教えられへんし、邪魔しちゃ悪いからもう帰るよ。校門で会おうと思ってたんやけど、いむくんが寝てるから教室まで会いに行ってあげてって」
相変わらずよく回る口で早口の説明を終えると、くるりと踵を返して立ち去ろうとするその腕を掴む
「待って待って、一緒に帰ろうよ。ちょうど集中切れてきてたし、気分転換にカフェで勉強でもしたいなー」
「、、、ええん?」
「俺がしたいの、むしろ初兎ちゃん付き合ってくれるの?」
「当たり前やん!行こ!行きたい!あのな、最近おすすめの店あんねん!この前いむくんと見つけて入ったんやけどホンマに美味しくて…むぐっ」
「あー他の男の話禁止。ほとけの話は1日1回までって言ってるでしょ」
幼馴染の話は1日1回。
付き合った頃、醜い嫉妬心から作った2人のルール。
お互い異性の幼馴染との関係が深いからどうしても話題が増えてしまって、その頃はまだ相手の幼馴染なんて知らない人だし、仲良くなると思ってなかったから。
「あ、せやった。じゃありうちゃんの話聞かせて。ないちゃんの話はもう朝聞いたからナシやで。」
「うーん準備してる間に話題考えるからちょっと待ってて!」
「うん!」
机の上に広げていたノートや筆記用具を片付けていると、クラスの視線がこっちに全集中してることに気付く。
あ、彼女居るのバレちゃった
「お、おお、大神お前……」
「、、、てへっ」
やっぱりこの世界は顔面なんだ、とか叫びながら崩れ落ちていくクラスメイトを横目に準備を終えて初兎ちゃんの元へ行く
「ってことだから、頑張りなよ非リア諸君」
そう言って教室を出ると、後ろから絶叫や呪いの言葉が沢山聞こえるが無視だ、無視。
「クラスメイトさんたちええの?」
「いいのいいの、男子校ってこんな感じ。数分後には丸めたプリントで野球でも始めてるよ。」
そう言って手を繋いで、くだらない世間話をしながら学校を出た。
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