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ゆしら「ゔぅーー……」
お腹がすごいぐるぐるする。胃液が今にも俺の上の出入口をこじ開けようとしてる。
ゆしら「ん゛ーーー……」
みんなは一体どこだろうか。
出口も結局意味をなしてなかったし……
ゆしら「ふぅ゛ー……」
ゆしら「……あ゛?」
景色が変わった。
ゆしら「…!てか、人が!!」
人、人がいる…!
ゆしら「す、すみませーん!!」
……返事がない。
ゆしら「な、なんで……」
???「そのヒト達は、”人”じゃないよ。」
ゆしら「!?」
誰、誰だ!?
???「ごめん、びっくりしたかい?」
ゆしら「……ッは?」
くじら…さん? くじらさん……?
で、でも、あのしっぽ………
???「キミ、見ない顔だね。」
ゆしら「あっ……え………く、くじらさ……」
喋り方が……くじらさんじゃない………
でも、声が…くじらさんに似てる…………
???「くじら? 聞き覚えない名前だな。」
ゆしら「え、えっと……」
くじら?「キミ、ここの住人ではなさそうだけど。」
ゆしら「え、あ、こ、ここに迷い込んで……」
くじら?「迷い……ふーん、珍しいことも起こるんだな。」
ゆしら「こ、ここから出る方法は…!?」
ゆしら「みんなと会う方法は……!!!?」
くじら?「……ここから出る方法?みんなと会う?」
くじら?「無いよ。」
ゆしら「……は?」
くじら?「聞こえなかったかい?無いんだよ。」
くじら?「ピクセルコアから、出る方法。」
くじら?「そして、みんなと会う方法とやらも。」
ゆしら「………はッ…」
俺は膝から崩れ落ちてしまった。
本当に、心からの絶望というのはこういうことなのだろうか。
くじらさんっぽい人は、絶望に飲まれる俺をじっと見つめてる。
くじら?「……大丈夫か?」
大丈夫なわけ、と言いたかったが…
俺はもう、喋る気力も尽きてしまった。
こんなに、心の底から死にたいと…思ったことは、久しぶりかもな……
黒嵜 鵼
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