この作品はいかがでしたか?
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部屋の中に入らせてもらったハルたち
「んでさ…私のこと、科学者か薬屋かと思ってます?」
カンナギは少しニヤけた不信な顔で苦笑いをしながらイランに視線を向けた。
「くだらん、私はただ、色を取り戻したいだけだ」
「…」
アイカはくだらなくなってきたのか、目を逸らした。
「アイカはムムの面倒見てきてくれない?」
ハルはそういった。アイカはうんと言わんばかりに頷き、外へでた。
「まぁ…出来るっちゃ出来る…」
「ならやるべきだ」
相変わらずイランはカンナギに冷たい視線を向け、睨んでいた。それに比べ、カンナギはさっきと変わらない、苦笑いの様な顔をしていた。
「そうはいっても…私は宇宙専門だし、ついでにもう見てしかないし、しかも薬を作るとしても必要な物の一つ、薬草に限っては、花も散って、雑草すら舞っている。」
「はは、オマエはすぐ引っ込むタイプだ。エンジニアとはこんなんだったかな?」
「…」
カンナギはさっきの表情とは違い、一瞬睨んだ気がした。しかしすぐに表情は戻された。カンナギは「悪かったぜ」と謝った。
ハルは立ち上がって
「それなら手伝うわ。私の能力は植物を操る。その程度なら出せるわ」
カンナギとイランは「まじか…」と言わんばかりの顔をして、イランは
「頼んだ」
とニコリと笑っていたが…カンナギは目を逸らしていた気がした。
コメント
1件
今回もめちゃくちゃ良かった!!!! あらアイカ、止めなさい(?) うーん…カンナギが見てるだけしか って言ってる時点で 宇宙に何かあったんだろうなー…(?) ただ単に能力がここで活きるとは… 次回も楽しみに待ってるね〜!!!!