テラーノベル
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onkn / kymnk
別バージョンドースバースです。
【説明】前のコピペですが。
ドラッグ⇒クランケの病気を治せる。
(ノーマルの難病も可。副作用あり。)
依存させる。
クランケ⇒病弱。ドラッグとの接触や番になることで病気を治せる。
(番になるには血液を飲む。)
ノーマル⇒一般人。薬じゃ直せない難病もドラッグがいれば治る。
三十分以上いるとオーバードーズと同じ状態になる。(吐き気等)
三日以上いると中毒となり、ドラッグと離れると死ぬ。
の三つの人種です。詳しくは後々出てきます。
今回は
ドラッグ ⇒ kym
クランケ ⇒ 不在
ノーマル ⇒ nk
です。
注意 バドエンとメリバの間くらい。
嘔吐表現。なんでもいける方向け。
死にはしないです。
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「はー、っ…」
二月。
肌が凍るような気温。
息を吐くと、白く辺りに広がった。
東京にしては珍しい、雪が降っている。
もう六時過ぎだと言うのに、小学生くらいの子供が雪で遊んでいる。
平和だなあ。
「ニキくん」
「ん?」
買い出しの袋の遠心力を使って軽く振り向く。
そこには暖かそうなコートを着た彼がたっていた。
「ニキくん…寒くないの?」
「ん?寒いよ」
「え、羽織物とかないの?」
「僕普段からジャージだからなあ…引き出し開けるのもめんどくさいし」
「なにそれ、ニキくんドラッグじゃないでしょ?風邪ひくよ笑」
「お、よくわかったね」
俺はドラッグじゃない。
ましてやクランケでもない。
一般人…ノーマルだ。
多分キャメさんもノーマル。
「ドラッグだったら女の子にモテたかなあ〜、悔しい…」
「まあまあ、ノーマルでも充分モテるでしょ?」
「まあイケメンだからね…そういえば、なんでノーマルだって知ってるの?」
「クランケだったらそんな薄着で外出れないでしょ」
「た、確かに…」
「ねえ今から家こない?」
「え、いいの?」
「勿論、暇だからね」
「よっしゃ!」
キャメさんの家は現在地から徒歩十分ほど。
近くてよかった。歩くのめんどくさいし。
「おじゃましまーす」
「はい、上がって」
「じゃあ、なんか飲み物持ってくるよ、ゆっくりしてて」
「ありがとー!」
家に着いて二十分。
「ねードラッグってほんとにいるの?」
「んー、いるんじゃない?」
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ドラッグはごく稀。
俺も出会ったことがないし、雰囲気的にキャメさんもなさそうだった。
なんか中毒がどうたらこうたらとは聞いたけど、めんどくさくてほとんど聞き流していた。
ドラッグの特徴と言えば、クランケの病気を治せることくらいしか知らない。
「ノーマルってクランケといても病気うつんないの?」
「そうだよ、体質だからね」
「へー、じゃあドラッグは?」
「…何も無いんじゃないかな」
「ふーん、ドラッグの人と会ってみたいなあ…どんだけモテたか聞いてやりたいよ」
「…はは、確かにね」
一瞬、顔が曇った様な気がした。
まあ、考え事でもしてるんだろう。
「…っ、ん…?」
家に着いて約三十分はたった。
体調でも崩したのだろうか。
軽い吐き気がする。
いやでもさすがに人の家で吐くのはな…
「ニキくん?大丈夫?顔色悪いよ?」
「え、あー、ああ、大丈夫!」
「ほんと?ならいいんだけど…」
「ねね、ニキくん、ぎゅーしよ?」
「え、あ、…ああ、いい…よ…」
体調は悪化するばかり。
軽い目眩、吐き気。
薄れかける意識。
「うん、暖かいね」
「う”…、うん、…」
駄目だ。
言葉を発するだけで吐いてしまいそう。
「は、…あ”、っ…ふう”…ぅ、…」
吐き気が強くなり、息が荒くなる。
「…吐いちゃった方が楽だよ」
「う”…っ、!?…げほ、お”え、…、」
喉の奥に長い指が突っ込まれる。
その途端、胃がねじ曲がるような痛みが走った。
すぐさま逆流した。
「かは…っ、…う”え、…」
何度か吐いたところで、やっと指を抜かれた。
胃の痛みが残っていて気持ち悪い。
「寝てていいよ、片付けておくから」
その言葉を最後に、気絶するように寝た。
「う…ん、…」
「あ、おはよう。体調はどう?」
「え、あー、まあまあかな」
目が覚めると、ベッドの上で寝ていた。
服も着替えさせられていて、吐瀉物まみれだった身体も綺麗になっていた。
「あ、ごめん…昨日吐いちゃって…しかも床で…」
「ん?あ、いいよ。それより体調だからね」
「優しいね、キャメさん」
「…そうかな」
他人に自分の家の床で吐かれて、服も全部綺麗にしてくれる人はあまりいないだろう。
そう考えると大分優しい。
今度飯でも奢ろう。
「体調まだ万全じゃないんだよね?」
「え…っと、いや元気だよ」
「でも悪化したら心配だから、暫く家いなよ」
「え!?悪いよ、うつしたらあれだし…」
「いやいや、いいよ、…泊まってきな」
「え、ああ、じゃあ…お願いします…」
喉に違和感が走る。
威圧。
泊まってから…三日?
四日?
片手で数えようとしたけど、めんどくさいや。
「ニキくん、俺外行ってくるね」
「え?」
「すぐ帰ってくるよ、いい子にしててね」
そう言って、暖かく大きな手のひらが頭に触れる。
すぐ帰ってくる?
すぐ、
「…っ、ちょ、ニキくん?」
「置いていかないで…!」
嫌だ。
行かないで。
相手の胸に抱きついた。
力の限り叫ぶ。
「置いていったら殺すから!!」
自我なんてない。
小さな部屋に響き渡る悲鳴。
怒号。
依存。恐怖。
手のひらで転がされる命。
朦朧とする意識の中、笑う顔が目に映る。
彼はそっと俺の頬に手を置き、口を開いた。
「…殺される側の癖に」
コメント
5件
こんな素敵な作品を…!! ありがとうございます…ありがとうございます…(;;)✨
好きです!!! ( 爆 音