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**♬”好き”って言ってくれる君のその言葉**
**♬やっと心が安心したよ**
**♬手を繋いで歩く道、どんなことでも一緒に行こう**
**♬これからもずっと、大好きだよ**
あの日、蓮に「好き」と言ってもらった。
その一言が、心の中でぐるぐる回りながら、私の中の不安を全部消してくれた。
それでもまだ少しだけ、心の中にモヤモヤが残っている。
(でも、やっぱり蓮が言ってくれたんだよね。私は信じてもいいんだよね)
思わずにやけてしまう自分を、鏡の前でしばらく見つめていた。
「あ、ダメダメ! 今日も普通にしないと!」
でも、心の中は完全に「好き」って言われたことに満たされている。
今日は、蓮と過ごす時間がすごく楽しみだった。
「絢音!」
お昼休みに、蓮がいつものように私のところに来た。
「おーい、今日も一緒に昼食べようぜ」
「あ、うん!」
「昨日の続き、ちゃんと考えといた?」
「え?」
「ほら、あんた昨日、俺に”好きって言ってくれるまで離さない”って言ってたじゃん」
「あ……ああ、そ、それは!」
顔がまた熱くなった。
あんなに必死に言ってたのに、今はちょっと恥ずかしい。
「でも、言われたからもう安心してるよ」
「ほんとに?」
「う、うん! だって……」
蓮が少しだけ顔を赤くして、ニヤリと笑う。
「じゃ、これでいい?」
蓮が突然、私の手を取って、優しく引き寄せた。
「……」
私の心臓が速くなった。
蓮の手のひらが、温かい。
「これで、もう不安になることないだろ?」
「うん…」
私もそのまま蓮の手をぎゅっと握り返した。
「じゃあ、放課後どこ行く?」
「どこでもいいけど…行きたいところある?」
「お前が行きたいとこなら、どこでもいい」
「えぇぇぇ!? 本当に?」
蓮が笑いながら頷く。
その笑顔に、また心がドキドキしてしまった。
「ねぇ、蓮」
放課後、一緒に学校を出たとき、私は少しだけ勇気を出して話しかけた。
「ん?」
「さっきの手、繋いでくれるのは、普通に好きっていう気持ちがあるからでしょ?」
蓮はちょっと驚いたように私を見て、それから少しだけ口元を緩めた。
「もちろんだよ」
「そっか」
その一言で、心がまたスッと軽くなった。
「でも、言葉だけじゃなくて、行動で示せるようにするからな」
「ふふ、わかってるよ」
今、私はすごく幸せな気持ちでいっぱいだった。
蓮が私の手をしっかり握ってくれているから。
でも、少しだけ心配事が残っていた。
(でも、こうして一緒にいると、また不安がよぎることがあるかも)
「蓮?」
「ん?」
「もし、私が変なこと考えたら、言ってね?」
「お前が変なこと考えても、言ってくれるじゃん」
「そ、そうだね!」
「安心しろ、俺はお前のこと好きだ」
「うん…」
「でも、あんまり不安になることないようにしろよ」
「うん、がんばる!」
私はそのまま、蓮の手を強く握り返した。
**♬”好き”って言ってくれる君の手を握り**
**♬今すぐにどこでも行きたい**
**♬一緒にいるだけで、幸せが溢れてく**
**♬これからもずっと、君と一緒に**
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今日は、ちょっとした不安を蓮に話してみた。
そして、蓮がいつも通り、優しく私を安心させてくれた。
心の中のモヤモヤも少しずつ晴れていく。
これからも、蓮と一緒に歩んでいけたらいいなって思う。