テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
読んでも読まなくても大丈夫です◎
また文字数の問題でかなり端折ってます🙇🏻♀️´-
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フレア団の事件から約1年経った頃
カロス地方の中心である、ミアレシティは凄まじい変化を遂げていた
そんなミアレシティに拠点を置く反射組織サビ組
そんな凶暴なポケモンも黙り込むと言われているサビ組の事務所の前で毎日サビ組のボスに声をかける女がいた
風の強い日も、雨の日も……
そんな日々が続いたこと約4ヶ月の頃だったそんな女の願いが実ったのか、オンバットを通してカラスバとついに話すようになる
それから、日を追うにつれあらゆるポケモンを通じ女──シオンの本性を知っていく
無邪気で明るく、ポケモンの事を何も知らないが、ポケモンに好意を持っており、何事にも真正面から向かう純粋な少女
そんなシオンにカラスバも次第に心を開いていた
しかしそんなシオンの正体はカラスバを殺すよう命じられた暗殺者であった
が、シオン自身はカラスバに惚れ込んでおり殺す気はサラサラ無かった
しかしシオン自身に残された時間はたった1年だった
1年以内にターゲットであるカラスバを殺さなければ、首に着いた装置が起動し死に至る
無論、カラスバを殺すよう命じた施設の場所を誰かに伝えようものならそれも装置が起動し何も出来ず死に至る
だからこそ、シオンにはカラスバを殺すか、何もせずに死ぬかしか残っていなかった
『──そんなの不平等じゃない』
しかしシオンが選んだ方法それは、カラスバを殺さずにかつ自分をこんな目に合わせた施設へ命をかけ報復する方法だった
そんな矛盾した方法、それは単純なものだった
〖装置の毒への耐性を付け、居場所を話す事でカラスバもといサビ組に施設を潰してもらう〗
というもの。
勿論毒への耐性を付けようにもすぐ付けれる訳でもないし、そもそも耐性がつく保証はない
しかし、何もせず死ぬのはシオンの性に合わなかった
自分と一緒に施設の駒になっている妹や、施設の中にいる弟達の為にも自分が動けばいいと思った
『──私が死ぬのに、彼奴らは生きてるなんておかしいもの』
しかし、毒へ耐性をつけるのと同時にカラスバに施設を潰すよう動いてもらう為カラスバの信頼を得るのも期間が必要だった
その必要な期間は、限界まで待っても冬
残り半年程だった。
「──お前が何もんなんか、どっから来たんか、教えてや」
『んー、じゃあエイセツシティに二人で行ってくれるならその時教えます』
「なんでエイセツシティなんや」
『雪、雪みたいんです。私雪見た事ないので』
それから数ヶ月、2人は最初の頃より遥かに距離が縮まりお互いを大切に想うようになる
そしてお互い、相手へ向ける感情が友達とはまた違う別物の感情を向けられていることは気づいていたが、エイセツシティに行くまではお互い言葉に出すことはなかった
そんな幸せを噛み締めつつ、シオンは密かに毒を飲み続け、その毒は着実に身体を蝕んでいた
そして冬。
『ゲホッ、…ゴホッ』
「お前、無理してくる必要なかったやろ。そんな咳しとんのに」
『ゲホッ…き、今日が1番綺麗に雪が見れるんですよ〜! 』
「はぁ……別に今日やなくても明日でも来年でもいつでも来たらええのに」
『(カラスバさんは私が居る明日を考えてくれてるんだ…嬉しいな)』
シオンはその日、カラスバに全てを話した
カラスバが好きなこと、ずっと惹かれていたこと
そしてふたりは晴れて2人は恋人同士になれた
雪に埋もれながら、キスして、抱きしめあって……幸せだった。
しかし、シオンはそんな幸せを噛み締めたあと、カラスバに告げる自分がどこから来た人間なのかを
───ザクッ、ザクッ………
『はッ……ゲホッ……おね、がい…妹達を…たすけ、て』
「そんなん助けたる!やから…っ、やから踏ん張りや!!もうすぐで病院さかい!」
薄れゆく視界の中で、シオンは施設から外に出てカラスバと過ごした人生で1番濃かった1年を思い出す
ポケモンバトルが大好きで、何も知らない自分に一から教えてくれたカラスバさん
照れるとすぐに話を逸らす可愛いカラスバさん
夏の青空に、秋の紅葉、そして冬の雪原……見たかったものは全て見れた
それも好きな人と二人で。なんて贅沢だろう
『…幸せ、だった…』
「何が『だった』や!阿呆みたいな事言うんもいい加減にせぇ!!
これからやろ…これから、一緒に…」
今は私の為に泣いているけど、きっとすぐ素敵な人を見つけて私の事は忘れて前を向いて歩いていくのだろう
彼は真っ直ぐで素敵な人だから
だからこそ切なかった
忘れられてしまうことが
今後彼の人生、全てに自分がいない事が
意識が途切れる寸前、瞳に涙が小さく浮かぶ
『…死にたく、ない……なぁ、…』
それから数日、シオンに教えられた通りの場所へ行くと施設があった
知力だけで武力は何も無かった施設はあっという間に潰れた
シオンを苦しめていた、首の装置もあっという間に外れた
シオンの仇討ちのような形で施設を潰したが、カラスバの心の穴は埋まらなかった
病室には、ピッ……ピッ………という機械音が響く
あの日、カラスバが常備していた解毒剤のお陰もあってかシオンは一命を取り留めた
しかし目は覚まさず、ただ息をするだけの植物状態となってしまった
医師からも回復の見込みはないと言われていたが、カラスバは諦めきれなかった。
いつか…いつか、シオンが起きると信じて
シオンが倒れてから3年が経った頃だった
眠っていたはずのシオンが病室から突如として消える
そして数週間かけ、シオンをホテルZで見つける
しかし───
「お前、記憶ないんか」
『…っ…?』
ぎこちなく頷くシオン
そう、シオンはミアレに来てからの記憶を忘れていた
記憶を戻せば全てが元通りだろう
しかしカラスバはそれをしなかった
記憶が戻る際に起こるシオンへの負担
酷い頭痛はもちろん、再び記憶を無くす可能性があったから
「…別に、記憶なんかなくてええ。今から好きにさせたらええ」
しかし、今のシオンはカラスバを見ておらずあろう事か別の男に恋をしていた
元々愛し合っていた恋人が目の前で別の男に恋焦がれる姿等、苦痛以外のそれでもない
次第に隠していた執着や怒りは次第に隠せなくなり、シオンへ当たるようになる
しかし記憶のないシオンは分からなかった
何故カラスバがここまで苦しそうに笑うのか、こんなにも怒っているのか、切なそうに笑うのか
「お前が悪いんや、お前がっ…!!」
『──私の、記憶がないから… 』
カラスバが苦しむ理由を知りたくて、これ以上そんな顔をして欲しくなくてシオンは記憶を戻そうと画策する
そして、カラスバが密かに隠し持っていた4年前のシオンのスマホや日記を見てシオンは全てを思い出す
シオンが全てを思い出した事で、3年越しについに想いが通じ合う2人
それからまるで離れていた時間を戻すように、2人の時間をゆっくり過ごす
そんな2人に再び訪れるミアレの危機、そしてシオンに迫る魔の手とは─────
〖シオンがいた施設について〗
イッシュ地方の山奥の地下に作られていた研究施設
殺し屋を育てる反面、シオン達幼い子供を使いむごい実験も行っていた
その実験もあってか、そんな施設で生き延びているシオンやアザミのような人間は極わずかかつどこか人間離れした身体能力を持つ
しかし歳を取るにつれ、日々の実験による疲弊等で大抵が感情を失っている
シオン達の話では、シオン達より上の人間…シオン達より先に殺し屋として外に出た姉や兄がいるが皆戻ってきてないとの事
また、シオンとアザミはそんな姉や兄達に会った記憶は極わずからしくあまり面識がない
そんな施設の施設長をしていたのはシオン達の父であるフジ
基本はその施設内で生まれ育つ子が多い中、シオン達の母親のように外から連れてこられた人間もいるのだとか……
現在施設はカラスバの手によって潰れており、施設も廃墟のようなものになっている
コメント
2件
きたー!!!続編!!!