・途中までやや受け優位描写・直接的では無いですがややモブ×サノスの表現
・確認まだしてないので誤字脱字
なんでも大丈夫な方のみどうぞ!
ーー
投票時間は着々と終了にかけていた。
最後の番数、456番がボタンに手を乗せた瞬間、ブー と圧をかけるように低い音が会場に鳴り響いた。
「…shit、ここまで来たのに」
「あのジジィ…」
皆の視線が集まる先で光る文字。
最後の最後。1点差で✕が勝利となったのだ。
ふざけるなと大声で抗議をあげる者、喜びで抱きしめあっている者。
あまり実感も湧かずただ画面を見つめるギョンスは、真横にいる不服そうな憧れの存在に声をかけた。
「あの、アニキ」
「あ?なんだよ」
「…いえ、あんまりなんとも思ってなさそうだなって思って」
サノスは何に対してもやけに感情的になりやすい男だった。それはずっとサノスを愛しサノスだけを見つめてきたギョンスなら見れば分かる話で。
「別にそういうんじゃねーよ。なったモンは仕方ねぇだろってだけだ。多少腹立つけど」
「アニキ…」
「ま、今度は外で上手いことやってやるか!」
視界に入ったにっと大きく笑うサノスと対照的に、爪をかじり何かをボソボソ呟いているナムギュからは目を逸らした。
ギョンスがサノスに声をかけたのは、この時が来た時の為にずっと言いたかったことがあったからだ。
「あの、」
「ん?どうした」
「また絶対見つけるから、絶対応援するから…ラッパーじゃなくても何処かで生きてて欲しい、っていうか」
言っている間に語尾が小さく伸びる。いやいや、ラッパーを続けるとか続けないとかヒョンがどうするかを俺が迫ってるみたいじゃないか。
…と、うるさすぎる心の中を沈めながらギョンスは小さな汗をひとつ流した。
だんだん気まずくなって見上げていたその顔から目をそらすと、ギョンスは急にバシンッと背中に強い痛みを感じた。首を回し後ろを見る。そこにはサノスの手のひらがぴたりとくっついていた。
「い、たいです、あにき…!」
「ハハハ!やけに真剣なこと言うんだなぁBro!」
「だっ、だって…」
ギョンスの背中をさすりながら目を閉じる。
サノスは多分こいつには色々バレてるんだなと感じながら、少し惜しそうにその黒髪を撫でた。
「えっ 、あに、ななんですか!?」
「いや。なぁギョンス。
言ったからには俺の事見つけろよ」
「っ….はい、」
少しの間、ギョンスとサノスの目線は確かに交じりあった。
複数のピンクマンが奥から出てきて参加者がまた分けられていく。
2人はそのグループで一緒になることはなく少し離れた位置になってしまったが、ギョンスにとってその憧れの存在を見たのは、そこが最後だった。
ーー
ギョンスは外に出てからサノスを見なくなった。否、見れなかった。
ゲーム中断で手に入った金は5億ウォン。
ギョンスの借金を返すには十分足りた。
しかしギョンスの中の中心はいつだってサノスで、サノスを愛そうと心に決めていた所を今こうやって仕事に逃げている。
SNSやバラエティ番組から体が避けてしまっていたのは、サノスが今どう生きているのかを知りたくなってしまうからである。
自分であなたの事を見つけます、応援しますだのと言っておいて怖くなってしまった。
今はもうサノスのことを考えない日が無いほどに。
「…はぁ、定時だいぶ過ぎちゃったな…
帰らなきゃ」
何とか復帰した仕事場は建物の周りにクラブやラブホテルがあり 少しサノスを思い出させるところもあるが、仕事自体それなりに良い雰囲気で続けられているので1つの現実逃避とでも言った方が早いか。
とりあえずと今日終えたタスクをもう一度確認した後自分の荷物をまとめ、ネオンがうるさいほどに光る街を足早にすぎていくのだった。
ーー
「おにーさんかっこいいですね!
女の子いっぱい居るから来ませんか〜?」
「ごめんなさい、大丈夫です…」
いや、こうなるとはわかっていたが。夜遅くすぎるのかさっきから客引きが声をかけてきてうざったい。
疲労が溜まっているのだろう、なるべく早々に帰宅したいのだ。
腕に絡められた手を嫌悪感を隠しながら弾き飛ばすと、視界の端に紫色の何かが過ぎた。
懐かしいシトラスの香り。
一体なぜこんなところで?
ずっと忘れていた、忘れたいと思ってしまった、あの…
「っちょっと、待ってくださ….っ!」
考える前に手が動いた。
自分が知っているより随分細い腕をがしんと掴んだ瞬間それがびくりと震える。人違いかと謝ろうと力をゆるめた時、
その黒い瞳と目がかち合った。
「…アニ、キ…?」
「…は、?ギョンス、」
不安げに揺れるまつ毛に、随分変わってしまった絆創膏や赤い跡が目立つ頬。それでも、この人で間違いない。
若干拒否するように後ずさりした手を握り待ってと声をかける。
しかし何を言葉にすればいいのか分からない。
どもりそうになってアニキの顔を見た瞬間、横にいる見たこともないような中年男性がこちらを見つめていた。
「…ねぇサノスくん、この子誰?もしかしてサノスくんと一緒に御奉仕でもしてくれる子なのかな?確かに顔はいいねぇ…」
「っちょ、おっさん黙れ!」
気色の悪い笑顔を浮かべながら俺の顔をちらちら覗き込んでくるその存在に酷い気持ち悪さを覚えつつ、全てを察してしまった。
アニキの片方の腕が、汚らしく何倍も脂肪のある男性の腕に絡みついていて、その傷だらけの顔に反して付けられた高そうな指輪やネックレスが今のアニキの周りを照らしているように見えた。
これは、まるで。
いやでも。
「そんな、アニキ…」
「離せよ…!」
アニキがこんなことを好き好んでやっている訳が無い。
ならば、俺が
アニキのことを絶対誰よりわかってる俺が、救い出してあげたいと思った。
「…おじさんは、アニキに何ウォンあげるんですか?今日」
「っは、ギョンスお前何言って」
「今から本番ありで2万ウォンだよ。楽しみだなぁ〜….」
本番あり。その単語に何かが切れそうになるのを必死に繋ぎ合わせてバッグを見る。あのゲームで勝ち取った賞金のあまりは今充分手持ちにあった。
後先なんて考えず、札束をがっと掴みアニキの胸に押し付ける。
「10万ウォンはあります。そんな奴じゃなくて俺に着いてきて」
「はぁ?君何を言って」
「おっさんは黙っててくださいよ!」
タコのように真っ赤になって怒るソイツを突き飛ばし、その拍子でずり落ちたアニキの手をぎゅうと握る。
アニキ自身、自分が何をしたいのか分からなかったのだろう。
「行きましょう。アニキ」
「….」
「俺が嫌なら、振りほどいて」
返事はない。人が少ないのが唯一の救いか。
鼻血を吹いて震えているおっさんをもう一度睨み、骨ばった手を握りしめる。
歩いている間も言葉なんて無く、アニキは随分気まずそうにしていたが俺はもうそんな彼のことで頭がいっぱいだった。
ーー
現在時刻1:20。
一人暮らし用に買った1LDKの部屋に人を招待したのなんて初めてで、ましてやそんな初めての人がアニキになるだなんて思わなかった。
アニキはいそいそと部屋の低いソファに腰掛ける。
「…すいません、家にまで来てもらっちゃって」
「…何が目的なんだお前」
「えっ?いや俺は、…ずっと貴方を探してて」
偶然あなたを見つけたから声をかけてしまった、なんて言えなかった。
「また絶対、みつけるから」
ゲームで言ったあの言葉が嘘になってしまうのが酷く怖くて。
しばしまた虚無の時間が流れたがアニキは少し不思議そうに声を上げた。
「…おかしくね?俺今普通にラッパーしてんだけど」
「えっうそ!」
「お前俺を探してたとか嘘だな?
前みたいな人気はねーけどちっせぇ稼ぎになるくらいにはちゃんとしてるっつの」
「すごいです….!」
ふんと鼻を鳴らすアニキが可愛くて少し笑ってしまった。まさか俺が見ていない間にラッパーに復帰していたとは。
しばらくアニキを褒めていたら自分が聞くべきことをすっかり忘れていた。
持ってきたお茶をアニキの前に出し自分は床に座って彼に向き直す。
何となく緊迫したような雰囲気が流れてしまった。
「その、さっきの事なんですけど、」
「お金とか、足りないんですか?」
「….」
ごくんと生唾を飲んだ音が響く。部屋はそれくらい静まり返っていた。
アニキの視線が俺から外のベランダへ移る。
俺だって、こんなプライベートなこと聞くつもりはなかったはずなのに。
「…5億なんかじゃ到底足りかったんだ俺は。最初はクラブの酔ったオッサンにVIPルームに連れ込まれてさ、怖かったし痛かったよ。でも…」
「終わった後に…気持ちよかったよまたしようねなんて言われて10万渡された。
…そんなの、」
震える声が止まった。
うまく使わない手はない、ということだろう。
もうこの先は察しろと言わんばかりに俯き、俺からの返答を待っているようで。
しかし、もうこれ以上の言葉は必要ない。
あとひとつの疑問だけを取り除けられたら。
「あと何ウォンですか。借金」
「え…?25万、ウォンだったはずだけど」
「…いいです。もう十分。
俺に全部払わせてください」
「っはぁ!?」
きっとこれこそが俺のしたいことだから。
どうせ使い道もなくお金はありあまっていたし仕事もしているので大して苦しくない。
アニキの力になれるならこんな世界全部要らないほどに、俺は力になりたかった。
「そんな、申し訳ねーよさすがに…
なにか取引とかにでもしてくれなきゃ」
「じゃあわかりました。」
俺から一体どんな条件を出されるのかと紫の髪がふんわりと揺れる。この人は一体俺をなんだと思っているのだろうか。
そこら辺の最低野郎と一緒にされているのではないかと思うと若干背筋に嫌なものが走った。
「俺とずっと一緒にいてください。
この家に住みましょう」
「は…いや、なんかもう驚かなくなっちまった。なんでそこまでしてくれんの、お前」
ふは、と気の抜けた笑い声が俺の耳に届く。
ここに来て初めて、アニキの笑ったところを見た。久しぶりに見た笑顔はやっぱり綺麗で可愛くてかっこよくて、俺はいつだってこの人に夢中なんだと改めて思う。
「あなたが好きだから。
あなたの傍でいられるなら何でもします。」
「あと…甘えてください。それも条件に入れます。それと、もう二度とおじさんに身体なんて売らないで」
「…あぁ。そこまでしてくれるんならもう文句も無い」
わかったといよいよ決心してくれたのか1つ宙を仰ぐ。
嬉しい。良かった。
これからアニキとずっと一緒にいられるなんてと上がる口角を隠しながら喜びに浸っていると、アニキが俺の顔を穴の開くくらい見つめていた。
「なっ、なんですか!?」
「じゃあさ…もう誰ともセックスすんなってこと?」
「ん、はぃ!?!?」
な、なな何を言い出すんだこの人!?
そりゃもちろんせ、セックスだってして欲しくないけど!
汗が吹き出て慌て出す俺を見るその黒目が少し細められた。
「ふつーに発散とかできないじゃん。
どうすりゃいいの?それ」
「えっ、えっ?」
いつの間にかソファから降りてきて目の前に座り、するりといやらしい手付きで俺の太ももを撫でてくる。
まってと声をあげようとしたと同時に、あの大好きなにおいがふわりと香った。
整った顔がずいっと近付く。
ひねり出そうとした言葉は、赤く染った唇に静止され頭の中から抜け落ちてしまった。
「俺のちゃんとした初キス、お前にやるよ」
「アニキ…?」
「ハハ、あほ面」
もう一度手を引かれ一緒にソファに体重をかける。
そう思った瞬間、首の後ろをその両手に包まれ、アニキの背が後ろに倒れ込む。クッションはあるが怪我させてしまうと咄嗟に握られた手を解き、アニキの顔の真横に手を着くと一瞬驚いた顔がふっと緩まった。
「…俺の相手、してくれるだろ?」
ん、と息が漏れたアニキを見つめることしか出来ないままかぶりつく様にキスをされる。
いつの間にか少し暗くなった照明が俺たちを照らしていた。
ーー
「っあにき、」
「うっせ… っ♡….ぅ、ふ…だまって、゛っ見てろ…!」
…そうは言われても。
机の上に乱雑に転がったローションが床に落ちる。
かれこれ20分程度俺の上で自分の指を後ろに入れて緩く喘いでいる大好きな人を見て理性をつなぎ止めている俺を褒めて欲しい。
だいたい3本程度入ったのだろうか。
ふう、ふうと息を荒くして、仰け反っていた背中がぐんと戻ってくる。
「っあは、…たってん、じゃねーか」
ズボンの上から大きくなったそれを撫でられるとバカ正直に体が跳ねた。
クスクス面白がって笑うアニキを可愛いと思うのもつかの間、すぐにジッパーが下ろされる。
「うわっ、」
「ん、案外でっかいじゃん…♡てかもうこんなびちゃびちゃだし」
「うぅぅ、アニキがえろくて….!」
「そうかよ」
つんつんと反り上がったモノをいじられたと思えば優しい手付きでソレが包み込まれる。
馬乗りになっていたアニキが膝立ちになり、俺のちんこを支えながらどろどろになった後ろの穴にぴたりとくっつけた。
「っちゃんと、見とけよ?
お前の大好きなラッパーに入る瞬間をさ」
「あに、」
「しー」
後ろに着いていた片方の手を俺の顔に寄せ、作った人差し指が口に押し当てられる。
黙って身を委ねていろ、ということなのだろうか。
自分が知っているより随分痩せてしまった妖艶な体を、今度は目に焼きつけるように見つめた。
「っ〜〜〜〜ッ ゛ ぁ♡っは、…..」
「ぐ、きつ っ、」
「ちょッ、゛♡うごくなお前 っ゛、ひ、ん…ッ」
本当にこんなモノがどうやってあの小さな穴に入っているんだ。
確実にずぶずぶ柔らかいナカに入っていくのを視界でも感覚でも受け取るせいで、入れただけでイッてしまいそうだった。
「っは、 ♡ ギョン、ス…
はいったぞ…っ ゛ぁ、♡」
「アニキ…無理しないで、ゆっくりでいいから…!ッぐ、」
「あははっ、いいなその目、ッ♡は、ぁ ゛ッ ぃ、ゃ ゛ぉっ、♡」
いつも物を食べ、ラップを繋ぐその口から出る嬌声に俺の脳みそがとけていく。
ずっと行き場の無くなっていた手で場をしのぐかのように骨ばった腰を掴んだ。
「んっ?ぅ、♡急にホンキになったか ?」
「ッふ…」
「いーぜ、好きにしてくれよ♡」
きゅうとナカが締まると同時に、俺は目の前が真っ白になるのを感じた。
いや、どちらかと言うとイラついたんだと思う。
大好きな人が知らない場所で何度もセックスをして、知らない男の人に無理やり犯されて。
きっとこれは、ファンが持っていい感情ではない。
俺の上で腰を振っていたアニキの肩を自分の出せる力で強く押し自分も上体を起こす。
さっきのように押し倒す形になり、アニキの頬を片手で撫でる。
あぁ、俺あなたを
「アニキ、」
「え、あ?なに」
「俺以外を見る貴方なんて、いらない」
あにき、あにきあにきあにきあにきあにきあにきあにきあにきあにき、アニキ。
早く俺だけを感じてほしいのに。
ーー
「ぉ ゛ ッぁ、?♡♡や、ぁ ゛〜〜〜〜〜〜ッ ッ♡゛、あ、゛っひ、ィ ゛ッ、やだ ッて、 ゛ッ♡ぉっ ん゛ッ♡いく、 いぐ ッ゛ から ぁぁ ッ ぁっ ゛ッ゛ッ♡♡」
「ぁ゛〜〜…きもちいい、あにきも気持ちいですか…?」
だいたい何時間経ったのだろう。
開かれた足は俺が支えていないとだらんと垂れ下がるほどに疲弊しており、随分前から痙攣している。
多分アニキは俺の何倍もの回数絶頂しているからだ。
最初の方はやっと乗り気になったか だのと随分余裕を見せていたが、その時点で俺の気持ちが変わり果てていたのにも気づいていたのだろう。
「もう二度と俺以外で感じれなくなるくらいに、ッしなきゃ….!!」
「そこッ ゛♡そこばっか いや ァ ゛ッ〜〜〜〜ッぅ゛、ん、ッッ゛ぉ♡♡も、ギョンスいがいッ゛、みないから、ッぉ、ん゛ぁッ♡みないからぁ ゛ッッ♡♡」
ずっと小言みたいに気持ちをこぼし続ける。俺の愛が届いてない、きっとまだアニキは浮気してしまう。そんなのが頭を埋めつくして正気なんてとっくに消えていた。
「おく、 ぉ゛くッッ゛♡!!もういけな、 ゛ッ いってばァ っ゛ッ♡」
「奥?え、まだ結腸入ったことないんですか?
じゃあここ、俺が初めてなんだ….!うれしい、嬉しいですアニキ、俺だけが…!!」
「えっ、?まって、まて゛ッ♡は、いたい゛いたい、ッぉ、゛ッ♡」
こん、こんッ♡
っぐぐ….ッ゛♡♡
「わかりますか、ここですアニキ奥に先入りましたよ、♡あにき、きもちいですか?」
「っは、ぉ…っ?゛♡なに、 ィ゛っ♡ゃい゛ たい、ッ いやだ ッ゛て ぉッッッ゛♡♡」
ずぷずぷと先が奥の奥に入り込んでいく。きゅうと締め付けられるのが気持ちよくて、アニキの頭を優しく撫でてあげると青ざめた顔が少し緩んだ。
優しくされたことがないんだなとも心の奥で感じ取った。
「〜〜〜〜ッ♡っふ、はい…ッた….♡」
「ぁッ゛? ぉ、♡ひゅ、ん〜゛ 〜ッ♡゛ぉ、゛ぉあッ、ッ ゛ が、ぁ♡」
「っかわい、…♡うごきますよ、」
ぱんっ、ぱんッ ♡
肉と肉がぶつかりあう音が更に大きくなるのと比例してアニキの甘い声もよく響く。
「なかッ ゛、ぁは、ぎょんす の、゛ッで、♡いっぱ….ぁぉッ ゛♡♡きもちい、 っぁんッ、あ、゛♡♡」
「そーいうこと言わないで…ッふ、」
するすると俺が入ってる形を確認するためかお腹をなでくる姿を見てさらに自身が膨らむのを感じる。
揺れる手がつらそうだと手に取ると流れるままに指が絡められ強く握られる。
アニキが俺を認めてくれているようで嬉しかった。
「いく、も゛ぉ ッ、♡ぎょんす、 ッぎょんす ッ、ぅ、♡♡なかに全部ッ、あは、♡ッッ゛、出してだしてだして、♡おねが、ぃ ッ゛♡」
「わかってます、ちゃんと受け取ってください♡」
〜〜〜〜〜どちゅんッッ ゛!!♡
「っゃ ゛あ ぉ゛ ッ゛♡♡〜〜〜〜〜ッっは、ァ゛ ッぅ♡♡♡」
「ん、ぐ….♡」
どく…っどくん…♡
繋いでいた手がどちらが先かも分からずぐたりと落ちる。
自分の欲望のままにぶつけてしまったと謝ろうとした時、アニキの顔を見ると既に瞼が落ちていた。
とりあえず掃除しないととナカから自分のモノを引き抜くと、受け止めきれなかった精子がごぽりと溢れるのを見てまたタカが外れそうになってしまった。
ごめんなさい、誰より愛してます。
一言柔らかく呟いたあと泣いたせいか赤くなった目元にキスを落とした。
ーー
「もういいから、みず」
「はい、ごめんなさいアニキ…」
ちゅん、ちゅん。
窓から差し込む光に目が狼狽える。
アニキが目を覚ました一言目が痛みによって出た「Fuck!!!!」だったのはとりあえず秘密。腰が完全に動かないらしい。
思わず独占欲が爆発してしまったこと、それでも誰より愛は強いし幸せにしますという趣旨のこと。そこら辺は全て伝えたが重い!と怒られつつ、その耳まで真っ赤になっていたことを知っているのは俺だけ。
「…その、こっちこそ流れでセックスとか…ごめん」
「えっ、いやいやそんなの俺が謝るべきです!痛い思いさせてごめんなさい!」
「い、いい。別に」
喉が痛くて喋りづらいのだろう。俺に聞こえるように何度も言い直してくれる姿を見て心がとくんと跳ねた。
「俺は…お前が俺にしてくれるのに足りるくらいのことをしたいと思ってる。だから、俺がこれからすることに文句は言うな。言ったら殺す」
「えっ!?」
何となくいつものアニキと違うなと思ってたらこれだ。でもこの口の悪くてぶっきらぼうな所は、ゲームを出てからも変わらず好きなところで。
「探すって言ってたのに、逃げてたところがあると思います。でも…
それの埋め合わせさせてください。」
「…あぁ。じゃ、頼む」
「でも、またラップをしてるアニキを見られるのすごく嬉しいです!」
「そうかよ。じゃあ早速お前にだけ歌ってるやるよ」
「いいんですか!?」
ふんふんと自慢げに話すアニキは、前の時と変わらず笑っていた。
俺も釣られて口角が上がってしまう。
1夜の過ちになると覚悟していたのにまさかこんなに幸せでいいのだろうか。
「お前のこと、結構好きだぞ」
「っえと!?お、俺も大好きです、もっと好きになって貰えるように頑張ります!!」
日光は変わらずずっと眩しく光っている。
それと同じほどに、目の前にいるアニキは俺の太陽だ。俺の暗く地味だった人生を明るく照らしてくれた人。
誰より、どんな人より素敵で、俺だけのアニキ。
もう二度と彼が苦しまないようにと願いを込めて、アニキの骨ばった手の甲にキスを落とした。
コメント
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可愛いです♡可愛い以外言葉が出ないぃぃぃぃぃ