「お母さん、!お母さん、!ヒグッ、返事してよぉ、。」
雨が降り頻る中、冷たくなった母の体を揺らし、
泣き叫ぶ俺。
父も居なく、母も居ない。
俺はこれから一体、どうすれば良いのだろう、?
俺、1人では此処の世界を生き抜けない。
ただ、母の温もりが恋しくて、。
会いたくて、、。
また、感情が溢れ出て、
涙が視界を霞ませる。
「おい、其処のお前。」
と後ろから声が聞こえてきた。
「、?」
声の方を振り向くと、
雨でびしょ濡れになっている俺に傘を差し出す青髪の男。
「お前、親が居ないのか?」
そう聞かれ、こくりと首を縦に振る。
「そうか。なら、選べ。」
選ぶ、?何を、?
分からぬ、問いに
「、、何をですか、?」
と掠れた声で聞く。
すると、
「此処での垂れ死ぬか、俺の手を取って遊女になるか。」
と言われる。
そんな問いに俺の拒否権なんてある訳がない。
とてもじゃないが自分1人で此処に居ても、明るい未来など見える気はしない。
「、、、、、、、、。」
俺は心を決め、
その男の手を取った。
コメント
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えこれもっと伸びていいやろ
続きが気になりすぎてタヒにそう……(((
遊女っ!?どんな話だろう…… 楽しみすぎるよ〜っ!!!