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「皆さんはご存知ですか?」
その言葉を聞いた者たちの顔色が変わる。
「これは、私が書いたものです」
そう言って、彼は懐から一冊のノートを取り出した。
表紙には『私の日記』と書かれている。
「私は、毎日のように日記を書いていました。
それも、ただの記録ではなく、私の感情、思考、記憶を全て反映させた、生きたデータです。
私は、私だけの物語を書き続けています。
私は、自分自身の物語を愛しているのです。
だからこそ、あなたにも私と同じようにして欲しいと思っています。
あなたの人生の主人公は、紛れもなくあなた自身なのですから。……お久しぶりね、Kさん。
最近は、なかなか会えなくて寂しかったわ。
それで……今日は何を聞きたいの? ああ、例の件について調べてるのね。
大丈夫よ、心配しないで。
私が必ず見つけ出してみせるから……。
でも……あなたは、どうしてそこまであの人のことを知りたがっているの? あの人が、今さら何をしようとしているのか知りたいだけなのかしら?……それとも、別の理由があるとか? Kさんのことだから大丈夫だと思うけど……。
あまり深く関わらないことね。……さもないと、痛い目に遭うわよ。