お腹が空いて、たまたま来ていた米花町っていう街で有名なポアロってお店に行くことにした
今は期間限定でトルテフェスっていうのがあるみたい
ぼくでも食べれるかなあ?
て、あれ?目の前にいるのって
ぼくはふと目の前にいる人に目を向けるとなんだか違和感があった
『Hello…もちさん?』
剣持「そっそのロリ声は…!アイさん!」
ぼくはよく分からないが、ロリ声というらしい
『もちさーん!今ぼくね
ポアロっていうお店、行ってる途中なの!
もちさんも一緒に!行こっ!』
剣持「もちろんですよ
僕もちょうど行こうと思っていましたから」
『ほんと!?いこ!』
ぼくはもちさんの手を取ってお店に行く
それにしても、今日は一段と暑いなあ
剣持「アイさん、その長袖暑くありません?
僕は夏服の制服なのでそんなに熱くないですけど…」
行っている途中、ふとした様子でもちさんが尋ねてきた
『へーき!あ、それよりついたよ! 』
あっという間についてしまった
からんからんと音を立てて中に入る
剣持「涼し…」
『わ〜!気持ちいい!』
ぼく達は席に案内されて座る
店員「こちらメニューです。お決まりになられましたら、お呼びください」
『じゃあ、先に飲み物たのも!
ぼくアイスコーヒー!』
剣持「僕はコーラで」
先に飲み物を頼んで、メニュー表を見て注文を決める
『うーん、ぼくはナポリタンにしようかな
もちさんはどうする?』
剣持「うーん…色んな種類があるからな…迷う
でも持ってきたお金そんなにないから1、2個くらいにしないと…」
もちさんはうーん、うーんと唸っていた
その間にコーラとアイスコーヒーが運ばれてきた
店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
剣持「あっ、いや!ちょっと待ってくださいね…」
もちさんはずっとメニューと睨めっこしている
剣持「(定番のザッハトルテ?いやこのキッシュトルテやエールトベアザーネトルテも捨てがたいなあ…
ここはあえてプリンツレゲンテントルテにするか?)」
めっちゃ悩んでるなあ…しょうがない
『トルテ全種類一個ずつ、あとナポリタン一つお願いできますか?』
にこやかに笑いながら、そう注文した
剣持「あ、アイさん!?」
『ぼくの奢り!奢らせてよ、先輩?
偶には、歳上の好意受け取って!』
ぱちっとウインクすれば、仕方ないなという表情をして黙った