テラーノベル
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撮影も終わって、通話も落ち着いて。
さっきまで賑やかだった空気が嘘みたいに静かになっていた。
ソファに座るじゃぱぱの隣へ、たっつんがぽすっと座る。
「……疲れたぁ」
「おつかれ」
じゃぱぱが自然に飲み物を渡すと、たっつんは「さんきゅ」と笑った。
いつも通り。
……のはずだった。
でも今日は、どこか様子が違う。
「……たっつん?」
「んー?」
返事をしながら、たっつんはやけに距離が近い。
肩がぴったりくっついている。
しかも離れない。
じゃぱぱが不思議そうに見ていると、たっつんは視線を逸らしたまま小さく呟いた。
「……今日さ」
「うん」
「嫉妬してくれたやん」
「……したね」
思い返して少し照れくさくなる。
するとたっつんは、珍しく弱気な声を出した。
「なんか……嬉しかった」
「え?」
「いや、別に重い意味ちゃうで!? ただ、その……」
言葉を探すみたいに止まる。
普段は軽口ばかりで、こういうことを真面目に言うタイプじゃない。
だからこそ、じゃぱぱは黙って続きを待った。
「……ちゃんと特別なんやなって思った」
その瞬間、じゃぱぱの表情がふっと柔らかくなる。
「たっつん」
「な、何」
「こっち見て」
「えぇ……」
照れながらも視線を向けるたっつん。
するとじゃぱぱは、少し嬉しそうに笑った。
「今、俺の方がドキドキしてる」
「は!? なんでやねん!」
「だって、たっつんが甘えてる」
「……っ」
図星。
たっつんは耳まで真っ赤にしながら、誤魔化すようにじゃぱぱの肩へ額を押しつけた。
「もうええやろ……///」
「よくない」
じゃぱぱは笑いながら、そのままたっつんの頭を優しく撫でる。
するとたっつんは抵抗もせず、むしろ少しだけ擦り寄ってきた。
「……ほんま今日だけやからな」
「絶対嘘」
「なんで分かるねん」
「今すごい甘えたそうだもん」
たっつんは何も返さない。
でも否定もしない。
静かな部屋の中。
くっついた肩の温度だけが、やけに心地よかった。
そして小さな声で、たっつんがぽつりと呟く。
「……もうちょい、こんまま居てもいい?」
じゃぱぱはすぐに笑って頷いた。
「うん。今日はずっと隣いて」
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